仁川の港から中国の大連へのフェリーに乗る11月7日まで、合計12日間ソウルに滞在することになる。
12日間というと長いと思ってたが、ソウルや郊外に住む韓国人の友人と何度か会ったり、食事に招かれたりしたので、日数はあっという間に過ぎていく。
短期旅行では2年前の2011年のちょうど同じ10月後半に友人3人で訪れたけど、今回はちょっと長いんで安めのゲストハウスに宿泊。
釜山で泊まったモーテルの広い部屋に比べると、3畳ほどしかない狭い部屋だけど、プライベートルームだし、壁紙が本棚のデザインだったりするんで、毎日快適に過ごせる。
ゲストハウスの宿泊者は西洋人の旅行者をたまに見かけるが、あとは下宿しているような韓国人が多い。
毎日のようにこの部屋から出て、この部屋に戻ってくると下宿しているような感じがしてくるから不思議である。
よくソウルの町並みは東京や大阪のような日本の都市と変わらないみたいに言われているけど、実際に街歩きしているとかなり違う気がする。
高層ビルはいたるところに建っているが、そのすぐ近くに食堂街があり、普通の通りに立ち食い屋台が並んでいる。
まるで食べることを目的とした人々に作られた街のようだ。
韓国人は食べているときがとても楽しそうで、旅行者も自ずと食べることがソウルでの目的になってしまいそう。
食堂で食べるスンドゥブチゲやチヂミなどはもちろん美味しいが、ソウルの食を楽しむという意味では2年前も訪れた広蔵市場が気に入っている。
東大門から近く、観光客も多く集まる市場だが、金曜の夜なんかは地元のサラリーマンや若者で屋内市場の屋台街は賑わっている。
どちらかというと東南アジア的な活気があり、見て回るだけでも楽しいが、せっかくなんで地元のおっちゃんや若者たちに混ざって韓国の焼酎ソウジュを飲んでみる。
2年前に友達3人で訪問したときは楽だったが、1人で屋台を選んで座るというのはちょっと勇気がいてドキドキしたりする。
また、ソウジュのボトルは1人で飲むにはすぐ酔いが回ってくるので、「生ビール!」といきたいところだが、皆ソウジュを飲んでいるので仕方がない。
やっと座った屋台でトッポギを注文し、ソウジュをちびちび飲んでいたら、屋台のおばさんにトッポギだけなら早く食べて出て行け、みたいなことを言われたが、しばらく構わずちびちび飲む。そもそも、ぐびぐび飲めるようなお酒ではない。
とはいえ、屋台は客の回転数が速いようだし、おばさんもしつこいので、後半はピッチを上げて退散する。
せっかくの金曜の夜の楽しい気分をトッポギだけで終えるのは惜しかったので、ハシゴすることにして、2軒目は落ち着いた感じで優しそうなおばさんのいる屋台でソウジュ二本目にトライし、真っ赤で辛い臓物炒めのようなものを注文し、なぜか広蔵市場で繋がる野良wifiを利用して日本の友達とチャットなんかして、iPhoneのバッテリーが尽きるまで有意義な時間を送った。
翌日の二日酔いがきつかったのは言うまでもない。