2014年2月14日金曜日

香港最終日、再び中国へ(2014年2月14日)

香港滞在がついに終わる。

2013年12月7日から70日間、
クリスマス、年末年始、旧正月とイベントが充実しており、
真夏のねっとりとした暑さやしつこい雨とは無縁の清々しい日々を過ごすことができた。
中国やマカオに出てまた入国すれば、ビザなしで滞在できる3ヶ月間がリセットされ、
再入国時から改めて3ヶ月間滞在できるので、いようと思えば何ヶ月でも居座れる。
物価が安ければ、友人との中国、ベトナム旅行後、香港に戻ってきたかもしれない。

香港での長居は海外にいるという実感が薄れる時もあった。
バスやMTR、路面電車での移動は簡単だし、コンビニやスーパーでの買い物は違和感がなく、
トイレも綺麗で常にトイレットペーパーが備えられている。
香港人は何かと際立つ中国人や韓国人と違い、見た目は日本人に近いように感じる。
また、自分自身、街を歩いているときはもちろん、
乗物から車窓を眺めているときや食事中に外国人に見えることはなかったと思う。
食堂で広東語で注文を尋ねられ、英語を発して外国人とアピールすることは日常茶飯事だった。
街中で広東語で話しかけられたのは何回あっただろう?
まぁ、それ以上に中国人観光客に中国語で何か尋ねられる回数の方が多かったけれど。



70日もいると顔馴染みも増えた。
チョンキンマンションのファーストゲストハウスで毎日掃除してくれたり、気遣いしてくるフィリピン人のおばさん。
残念なことに、おばさんは数日前に失踪したらしく、温もりのあった宿の入り口は現在無人状態が続いている。
また、チョンキンマンションの入口ではたびたび宿の勧誘をしてくるインド人もいた。
さすがに自分が長居してるのはインド人も知ってるので、ファーストゲストハウスからインド人の宿に移れとの誘いだったが。
よく通う安食堂のおばさんもいた。
言葉を交わすことがなくても、毎回見かけるデパートの店員やゴミ掃除のおじさん、歩道橋で音楽を奏でているおじいさんもいた。
長居しなければ、気にすることもなかったかもしれない。




ベトナム旅行後に友人と広州で別れてからは、中国の四川省、雲南省を2週間で周り、ラオスに入る。
中国、ラオスともにビザなし滞在は14日間なんで、どこかに留まることなく移動するにはちょうどいいかもしれない。
いくら大好きな香港とはいえ、70日間滞在すれば、路上を歩き続ける旅にも飢えてくる。SIMロックフリーのiPhoneのおかげで常にFacebookやLINEにアクセスでき、友人とチャットしたり、YouTubeで映画を観れる快適過ぎる香港を離れて、しばらく大陸の旅をしばらく味わおうと思う。







※中国では規制のためFacebook、Googleブログにアクセスできないので、
次の更新は中国を出て、ラオスに入ってからになると思います。




2014年2月8日土曜日

香港最後の離島めぐり(2014年2月6日)

すでに香港滞在2ヶ月が経過した。

旅行中の滞在としては十分過ぎるほど長いが、
生活するという意味ではもっと長く滞在したい。
ただ、アジアでは物価が高い香港で仕事もせずにだらだらと過ごすのは現実的でないし、この長期滞在は住み渡りの一部なのでそろそろ移動する必要がある。
間違いなく香港は自分にとって世界都市ベスト10に入る街だけれども、
世界にはプチ滞在してみたい魅力的な街が他にもたくさんある。
クリスマス、年末年始、旧正月を満喫し、2ヶ月間自由きままに過ごしたので、
2月15日の土曜日にとうとう去る。
ちょうどこの日、東京から友人が広州に飛んで来て、
一緒にベトナム旅行するために広州で落ち合うのでタイミングがいい。
いや、むしろ友人との旅行がなければ、香港を去る日をなかなか決めれなかったかもしれない。

旧正月のためチムサーチョイの繁華街は中国人観光客で溢れているが、
セントラルの金融街では普通に働いている人がほとんど。




天気予報では香港滞在最後の週は雨が降りそうなので、
最後にもう1度ビーチのある離島に行ってみる。
思えば、香港に到着した昨年12月上旬は雨の日が数日あったが、
もう50日以上雨にあたってない。
いつの間にか、折り畳み傘をリュックに入れることもなくなった。
実際に冬場に長居してみて、雨も降らず好天続きの香港もあるのだと知った。

今回は初めてラマ島に行ってみる。
3番目に大きな島だそうだが、前に訪れた長洲島同様、車やバイクが走っていない離島らしい。

セントラルのフェリー乗り場では平日なのに中国人観光客ばかりだった。
午前11時と正午近かったので、人が多い。
それでも、早めに並び、船に乗り込んだので、二階席後方のデッキの席を確保。
水しぶきで汚れた窓はないので、眺めがいい。
香港島西側を進んで行くので、離れていく高層ビル群が見える。




ちなみにラマ島には船着場が2つ、北西のユンシューワンと南東のソックーワンにある。
どちらに着いても、島を斜めに縦断するハイキングコースで繋がっているので大丈夫らしい。
自分が乗り込んだのはユンシューワン行きだった。


ラマ島のユンシューワンには30分くらいで到着。
つい先ほどのビルのスカイラインから一転して、自然と調和する村という感じだ。
車が一切走っていない島だけあって、
金融街のオフィスビル群の谷間でこだまするエンジン音やクラクション、工事音とは皆無の世界である。
高層ビルは大好きだが、2、3階だての家屋しかない村もいい。


ラマ島は離島だが、香港島に近いので、西洋人が多く住んでいるようだ。
海沿いには観光客が集まる海鮮レストランが連ねているものの、
狭い村の通りには小さなバーやカフェ、ビザ屋なんかがあった。
また、住んでる西洋人の嗜好を反映してか、ワインを表に出して売る商店が多い。





庶民的な食堂でランチ定食を食べ、甘いコーヒーで一服してから歩き始める。
一本のハイキングコースをソックーワンに向かって進んでいくと、手つかずの大自然に包まれる。
毎度のことだが、深い緑に覆われた離島を訪れると、2、30階建ての建物が当たり前のように乱立する九龍半島や香港島とのギャップに口元が緩んでしまう。
自然の向こうに見える発電所の3本の煙突が逆に非現実的だったりする。


しばらく進むとビーチが顔を出す。
青さはなかったが、透明で静かなビーチでのんびりする。
これまで香港でいろんな美しいビーチを見てきたからか、ラマ島のビーチはこぢんまりとして見えた。



島を縦断するハイキングコースはアップダウンが多いので、
島の散歩というよりトレッキングに近い。
普段着で訪れている中国人観光客のおばさんは悲鳴をあげている。
ビーチで脱いだパーカーをリュックから取り出す必要はなさそうだ。
ユンシューワンの村で飲み物を買い忘れたことを悔やんでしまう。
途中には高台があり、車が走っていない島には不似合いの発電所や海岸線に点在するビーチを見渡せる。





ソックーワンまでは途中いくつかの小さなビーチ
…というより手つかずの砂浜があり、庭にバナナやパパイヤの木を植えている閑静な村があり、
無造作な洞窟があったりと、充実したハイキングである。

砂浜で休んだり、脇道に寄ったりして、3時間くらいでソックーワンの波止場に到着。
ソックーワンは西洋人が多いユンシューワンの村と異なり、寂れた漁村のイメージを受ける。




どういうわけか、ソックーワンからセントラルへの船の便数は少なく、
夕暮れまで時間があったので、来た道をユンシューワンまで引き返す。
ラマ島縦断の往復はいい運動になりそうだ。

再びの高台でわずかに雲間から見えた夕陽にちょっと感傷的になる。
ユンシューワンに近くなった頃には完全なる夜が訪れており、
樹木の周りをコウモリが飛び回り、
生い茂る草原からの虫のコーラスはねっとりとした空気の中途切れることなく流れていた。

香港での日々は残り一週間ちょっとである。








2014年2月3日月曜日

香港の旧正月(2014年2月2日)

香港では新旧2つの正月があり、得した感じがする。

2014年1月31日は中国旧正月の元旦で、店はほとんど閉まり、
繁華街のチムサーチョイも静まり返っている
…ということはもちろんなく、開店時刻はいつもより遅くても、
チムサーチョイのショッピングモールやブランドショップは営業中である。
旧正月の時期は中国人はもちろん、世界中の観光客が押し寄せるらしく、
自分が滞在した12月、1月の中で一番の混み具合。
静かな正月雰囲気は郊外に行かないと味わえないのかもしれない。
でも、極限的に混雑したチムサーチョイの旧正月は独特で悪くない。

旧正月イベントとして、元旦31日のナイトパレードと2月1日の花火を観戦してみる。
ただ見るというのではなく観戦。
両イベントとも無料で見られるので、観光客のほとんどがチムサーチョイに密集する。
どちらも午後8時スタートだが、メインの観戦場所に1時間前に行っては手遅れという混雑ぶりである。

まずはナイトパレード。

チムサーチョイのメインの通りであるネーザン通りは早い時間から交通規制が始まり、
17時半にチョンキンマンションの宿を出た時にはすでに多くの人が場所取りをしいた。
泊まっているファーストゲストハウスの部屋からパレード会場のネーザン通りを見下ろせるし、
宿のおばちゃんから窓からパレード見れるでしょ、と言われたが、
チョンキンマンションの7階からではなく、せっかくなので路上レベルで見たい。




中国旧正月のパレードといえば、世界各地の中華街でやってるような獅子舞をイメージしていた。
が、香港版獅子舞はいろんな国からのパレードチームがスターフェリーのプロムナードからカントン通り、ネーザン通りでパフォーマンスを繰り広げながら行進する本格的なパレードだった。




目的やテーマは違うけど、小規模なリオのカーニバルと言えるかもしれない。
キャセイパシフィック航空、ディズニーランド、MTRなどの香港のいろんな団体、
フランス、オランダ、カリブ諸国、韓国などいろんな国々からパフォーマンスチームが構成されていて、
それぞれテーマがあるので面白い。
シンガポールのファイヤーダンスやポーランドのサーカスなんてのもある。





日本からのチームもあり、山形大学の方々が和風の踊りを世界中の観光客に披露してくれた。
自分も人生で初めて見たのだが、山形の花笠踊りと紹介されていた。



午後9時くらいから夜明けまで8時間以上もひたすらサンバを踊ってるリオのカーニバルと違い、
2時間もないナイトパレードはいろいろ凝縮されているので飽きない。
また、可愛らしい子供たちのパフォーマンスも多く、路上の最前列だと手の触れ合いなんかもできる。
近くのインド人観光客もキャーキャー騒いで喜んでいる。
2時間半待って最前列を確保した甲斐がある。





次の日は花火。

獅子舞同様、中国旧正月といえば、
これまた世界のチャイナタウンの定番ファイヤークラッカー、爆竹を想像してしまう。
香港では通りのあちこちで爆竹が鳴り響くのではなく、
ビクトリアハーバーでわずか20分の巨大爆竹で済ませてしまうらしい。
20分とはいえ、大晦日カウントダウンで見た新年花火が10分だったので2倍の規模。
期待を胸に午後1時にスターフェリーのプロムナードの様子見に行ったらすでに最前列はカメラ好きのおっちゃんたちに占拠されていた。
大晦日はビクトリアハーバー対岸のコンベンションセンターが正面に見える最前列を確保できただけに残念。
新年花火は7時間前にスターフェリーのプロムナードに行ってギリギリ最前列があったくらいなので、
より盛り上がる旧正月の花火は朝から待たないといい場所はとれないようだ。

それでも、いろいろ探しまわって、花火開始4時間前にアベニューオブスターズで最前列が見つかった。
斜め後方からなんでベストな位置から程遠いが。
20分のイベントのために何時間も待つことはそうないだろう。



プロムナードの正面からはかなり離れているが、最前列だけあって両隣は三脚を構え、2時間前からISOやシャッタースピードをいろいろいじっているカメラ好きの香港人のおっちゃんたちがいる。
自分も格好だけでもと、鉄柵にゴリラポッドを巻きつけ、固定した一眼レフカメラでタイマーでの撮影練習をしたり、スーパーで買った安い小瓶の赤ワインを味わったりする。

群集の中でひたすら待っただけあって、20分の爆竹は体で空気の振動を感じられるものだった。
右手ですでにセットしたカメラのシャッターを無造作に押し続け、
左手でiPhone動画を撮りまくり、両目は途切れることなく打ち上げられる花火に釘づけ。
100万ドルの夜景を背景に、高層ビルからのライトショーも加わり、
待ち時間が長い分、瞬間的な極上イベントだった。