2017年9月23日土曜日

ラオスのビエンチャンでタイの就労ビザ(ノンイミグラントB)を申請する(2017年9月13日)

かれこれ4年近く働かずに世界周遊していると貯金も少なくなってくる。
日本に帰国してリゾート住み込みなんかで旅資金を稼ぐのも面白そうだが、
せっかくバンコクのオンヌットで2ヶ月契約のアパートを借りたので現地で仕事探してみた。
試しにバンコクの人材派遣会社二つに履歴書、職務経歴書を添付して登録してみると、
すぐに面談の話がメールで届き、実際に人材派遣会社に足を運んで日本人コーディネーターと話し、
いくつかの仕事を紹介してもらい、職種にこだわらず可能な限り多くの案件に応募してみた。
1社からは応募してすぐに面接の段取りとなり、実家から送ってもらったスーツを着て面接を受けた数日後には人材派遣会社から電話があり内定となった。
オンヌットのアパート生活を始めて3週目の終わりでもらった内定。
就職氷河期世代のアラフォーが2013年9月で仕事を辞め、
3年10カ月間世界中を旅して回っていたのに、まさかバンコクでバブルの恩恵を受けられるとは思っていなかった。

立地はバンナーとバンコク中心地から少し離れているものの、朝晩のラッシュアワーは避けれそうだし、
仕事内容、会社の雰囲気、給料も悪くなさそうだったのでこの一社に決める。
そもそも数年後に世界周遊を再開するための資金稼ぎ、ワーホリ気分で生活するバンコク滞在と考えていたのでそれほど迷いはない。
早速、仕事をするために必須であるタイの就労ビザ(ノンイミグラントB)を申請するのに必要な書類を会社側に揃えてもらい、できるだけ出費を抑えてビザ申請旅行するのにふさわしいラオスのビエンチャンに向かってみる。
1年ぶりの日本に帰国して申請するには航空券代や滞在費が高く、手続きが面倒そうだし、
必要書類が少なく比較的簡単にノンイミグラントBが取得できるというシンガポールはラオスより交通費や宿代が高い。
なお、ビエンチャンのタイ大使館で就労ビザを申請するのに必要な書類は会社とホームページ(http://vientiane.thaiembassy.org/en/consular/visa.php)(なぜか英語を選んでも詳細はタイ語オンリー)からの情報で下記の通り。

※本人が準備するもの
・VISA Application Form
 (ホームページから印刷できるが、大使館で直接もらったほうがいい)
・顔写真2枚
 (3.5cm×4.5cm 白地に襟付きシャツ着用で。大使館前の撮影所でポロシャツを貸してもらえる)
・英文の卒業証明書
 (両親に大学から取り寄せてもらい、スーツと一緒に郵送してもらった。会社にも持っていくように言われたが不要だった。)

※会社が用意してくれた書類
・Invitation letter with copy of passport of authorized signature 
・Employment contract 
・Certificate of incorporation 
・Shareholder list 
・Company memorandum  or Company's association 
・Corporate Income Tax (latest) 
・VAT (latest) 
・Current foreign list 
 (これらのうち、ビエンチャンの大使館窓口での申請時にVAT、Current foreign listは不要だったらしく返却された)


※ノンイミグラント・ビザBの申請料:2000バーツ

※ビザの申請時間 平日の8時30分〜11時30分
   ビザの受領時間 翌営業日の13時30分〜16時

※ビエンチャンのタイ大使館の領事部の場所
 (タイ大使館でなく、別場所のタイ大使館領事部なので注意が必要)



バンコクからビエンチャンへは1000バーツ近い直通国際バスでなく、
モーチットの北東バスターミナルからラオスとの国境の町ノンカイのバスターミナルまで432バーツのバス、
ノンカイからビエンチャンのタラートサオ・バスステーションまでの55バーツの国際バスに乗り換えてできるだけ安く向かう。
モーチットの北東バスターミナルからのバスチケットはあらかじめネット購入しておいた。
メールで届いたEチケットに記載の番号カウンターに行くもたらい回しにされ、
苦労して乗車チケットを発券してもらった。
バスターミナルには無数のチケットカウンターとプラットホームがあるのに電子案内板などなく、
乗車チケットを販売カウンターで発券してもらわないと乗り場がわからない。
日曜の夜8時半発のノンカイ行きだからかプラットホームは混んでいた。


食事休憩などなく、綺麗とは言い難いが悪くないバスに10時間乗り続け、
早朝6時半にノンカイのバスターミナル到着。
早い方がビエンチャンの宿チェックイン前にタラートサオから直接タイ大使館に迎えるので都合がいい。
出勤する人が利用しているのか、チケットカウンターが開く前から長列に並び、
午前7時半のノンカイ発ビエンチャン行きのバスチケットを購入した。
55バーツの料金に合わせて5バーツの税金のようなものが取られた。
距離は短いものの、しっかりした綺麗なバスで席番号も指定されている。


タイのイミグレで降りて出国。
マレーシアのペナンで240リンギ(6200円)も代行業者に払って取得した60日間有効のタイ観光ビザもここで終了。
再びタイに戻る際は無事就労ビザが取得できているだろうか。

全員が出国審査を終えてから国際バスに戻り、タイ・ラオス友好橋を超える。
橋の下を流れる雄大なメコン川にテンションが上がる。
ラオスは住み渡りを始めて半年も経っていない頃訪れた。
あれからすでに3年半経過している。
ラオスの入国審査前でバスを降り、車内で記入した出入国カードを持ってイミグレに並ぶ。
荷物チェックも何もなく人生5度目のラオスに入国。
ラオスを2週間かけて縦断していたこれまでの4回と異なり、今回の目的はタイの就労ビザを取ること。
でも、束の間の旅も楽しみたい。

ラオスの入国スタンプをもらい、再び国際バスに乗る際にトゥクトゥクのおじさんがわんさかやってきてバスはこれ以上進まないなどと言ってくる。
でもノンカイからの乗客も乗っているので自分も乗り込む。
危うくトゥクトゥクのおじさんたちに騙されて国境から他の交通手段を探すところだった。
1時間も経たずにビエンチャンのタラートサオ・バスステーションに到着。
かつて赤土で覆われた町を懐かしむことなく、バスを降りて早々群がってくるトゥクトゥクのドライバーを交わし、
バスステーションを出たところでタイ大使館の領事部行きのトゥクトゥクを交渉する。
歩けない距離でないが、すでに9時なので多少金を払ってでも急いで行きたい。
小金をケチって明日の申請になったらたまったものでない。
ちなみにあまり交渉しなかったので100バーツも払ってしまった。


すでに人が多いタイ大使館の領事部入り口。
入り口隣のコピー屋でパスポートとつい先ほどのラオス入国スタンプのページをコピーしてもらい、
5バーツ払う。
襟付きシャツを借りて証明写真を撮っている西欧人も多く、事前に準備せずにやってもらうのも良さそう。
申請書は会社でプリントアウトしてもらったものにこれからビエンチャンで泊まる予定のホテルの住所も記載しておいたのですぐに列に並ぶ。
月曜日だからか200人以上いるかもしれない。
ペナンと違い、観光ビザもノンイミグラントビザも同列のようだ。


弱い扇風機が回っているのもの吹き抜けの空間で待っていると汗がにじむ。

9時半くらいからひたすら列がゆっくりと進むのを待ち、
11時過ぎにようやく自分の番が回ってきた。
受付のような係員にパスポート、写真、申請書と会社からもらった膨大な書類を手渡し、整理券を受け取る。
416番ということなので今日だけで400人以上申請しているのだろう。


なお、観光ビザ申請の場合はパスポートと申請書を渡し、整理券をもらってここで手続き終了。
翌営業日の13時30分〜16時の間に出向き、観光ビザ代の1000バーツを払うようだ。
就労ビザ申請の場合は書類チェックがあるようで、窓口前のベンチで待つように言われる。
渡された整理券の番号が電子掲示板に表示されたら窓口に向かう。
いきなり申請書を書き直せと一蹴される。
ホームページからプリントアウトしたものは若干違うのか、
手渡しされた一部カラーの申請書に改めて書き直す。
すでに11時半近いので多少焦りも感じる中、申請書を記入して窓口に向かうと書類チェック。
英文の卒業証明書や会社からもらったVAT、Current foreign listは不要のようで返却された。
また書類の一部は原本でなくコピーが必要なようで大使館内部のコピーに案内される。
4枚の書類のコピーで40バーツも取られてぼったくり感が漂う。
とりあえず、これで書類とパスポートは受け取ってもらえたので翌日の受け取りを待つのみとなる。


翌日13時過ぎに大使館に入ると、すでに多くの人が待っている。
13時半から窓口上の電光掲示板に整理券番号が表示されるのだが、自分は416番。
数字通り400人以上がビザ料金を窓口で払ってパスポートを受け取るのを待つことになる。


でも、かなりスムーズに数字が増えていき、
午後2時45分の時点ですでに300番台。
ベンチで待っていた人もかなり少なくなった。


ようやく自分の番がやってきてドキドキしながら窓口におもむきビザ代2000バーツを払うと、
あっさりノンイミグラントビザBのシールが貼られたパスポートを渡された。
これで晴れてバンコク長期滞在が叶いそうだ。












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2017年9月2日土曜日

オンヌットでアパート探し、バンコク生活開始(2017年8月13日)

3年10ヶ月に及んだ「世界遊牧住み渡り」と勝手に名づけた世界周遊。
マレーシアのペナンから一気にバスでバンコクに移動し、
バンコクでアパートを見つけて生活を始めることで世界周遊の旅が中断する。
日本に完全帰国するわけでないので住み渡りそのものはまだ続くけれども、
アパートに暮らしつつ仕事探しに挑戦し、これまで旅で何度も訪れるたびに2〜4週間長居し、
昔から住んでみたいと思っていたバンコクでしばらくバックパックを置いて生活しようと思う。


1ヶ月半に及ぶインド旅行を終え、マレーシアのペナンにて60日間有効なタイ観光ビザを取得してバンコクへ移動する。
せっかく60日間タイにいられるので南部の島巡りしながらゆっくり北上したいところだけれども、
今回は旅を一時的に、あるいは2、3年中断してバンコクで生活することを念頭に置いているので誘惑を抑えてバンコクへ直行。
観光ビザ有効期間内でアパートを見つけ、あわよくばバンコクで仕事を見つけて旅資金を稼ぎたい。
4年近くも世界をぷらぷら旅してきたアラフォーにとってタイでの職探しは難しいそうだが、
60日間滞在して仕事が見つからなければ一時帰国して沖縄リゾートの住み込みなんかで旅資金を貯めようと気軽に構えて挑んでみる。
とにかくリミットは60日間。
タイ南部の島で遊んでいる暇はない。
ペナンからバンコクへの移動は途中ハジャイにてマレーシアで乗ったミニバンからタイの大型二階建てバスに乗り換えがあり16時間。
125リンギット(3200円)とLCCより少し安いくらいだが、
4年近い世界周遊の余韻に浸りながらの陸路国境越え、長距離移動は悪くない。

インド出発前夜のカオサンから2ヶ月ぶりのバンコクにて5月にも滞在したプロンポンのソイ33にあるサクラ・スカイ・カプセルホテルに5泊する。


1泊400バーツ(1300円)もするけれども、完全防音、エアコン調節自由のカプセルのプライベート空間はエアコンなしの安いシングルよりコスパが高い。
夏休みで観光客が多くお祭り気分のカオサンに泊まってしまうと、
仕事探しのモチベーションどころか、アパート探しもだらけてしまいそう。


早速バンコクに戻って二日目からビザの有効期間60日いっぱい居座れそうなアパートを探す。
場所は5月のバンコク長居時に目をつけておいたオンヌット駅周辺。
バンコクで現地採用として働いている日本人や目的なく長居している不良外国人に人気があるようで、近くにテスコやビッグシーの大きなスーパーがあり、
物価も安めで外国人がすぐに借りられる安くて綺麗でセキュリティーもしっかりしているコンドミニアムやアパートが増えているらしい。
またバンコクのベッドタウンとして急激に開発が進み、人口密度も大きなオンヌット。


バンコクでアパートを探すにあたって日本のように賃貸アパート紹介や不動産に出向く必要がなく、そもそも日本語や英語が通じる不動産で扱っているのはアパートやコンドミニアムは駐在員向けの高い物件ばかりなので、自分自身でウェブサイトで探したりする。
RentHubというサイトは安めのアパートも記載されており使い勝手がいい。
また、ネットで目星をつけたアパートを見に行くと、
周辺に似たようなアパートやコンドがいくつかあり、わざわざウェブサイトに頼らなくても自ら飛び込みで賃貸アパートを探せることがわかる。
東京で新生活を始めるたびに賃貸アパート紹介を訪れ、一軒一軒内見させてもらうような手間もなく簡単。
「Room for Rent」の文字を見つければアパートに向かってみて、
たいていアパート1階に管理室があるので英語をしゃべれるタイ人、しゃべれなくても筆談できるスタッフに部屋を見せてもらってよければその場ですぐに借りられるという驚きのシステム。
東京の賃貸アパートのように大家さんから保証人や在職状況を求められたり、
面倒な審査もなく、世界を4年間放浪していた職なし、定住所なしの外国人でも身分証明のパスポートだけでレンタルできる。
さらに支払い金額もシンプルで家賃1、2ヶ月分のディポジット(敷金)のみ。
不動産への仲介手数料、大家さんへの礼金、火災保険やら細々とした書類手続きもなし。
まるでゲストハウスにチェックインするような感覚でアパートを借りられるバンコクに口元が緩んでしまう。


ネットでも調べつつ個人的に惹かれたのがオンヌット駅を降りてすぐのスクンビット・ソイ81に並ぶ7〜8階建てのアパートやマンション。
どれも小綺麗で、スタジオタイプの部屋なら10000バーツ以下も多い。
飛び込みでアパートの管理室を訪れ、オンヌットだからかたいてい英語を話せるスタッフに部屋を見せてもらう。
家賃8000バーツのKVマンションなど新しくて設備もしっかりしているアパートに惹かれる。
新しくない地元の人向けのマンションなら6000バーツ、ソイの奥では4000バーツ以下もあった。



が、ちょっとした問題があり。
安いマンションのほとんどが半年以上の契約とのこと。
外国人向けのアパートなら短期滞在可能だけれども、
長期で8000バーツの家賃が半年未満なら14000バーツなどと値上がりするところがほとんど。
ソイ81以外の場所でも10軒以上内見させてもらったが、短期で安く借りられるところはなかった。
バンコクで仕事を見つけられるかどうかも定かでないので、いきなり6ヶ月契約はリスクが大きい。

結局、スクンビット・ソイ81のKVマンションの隣にある黄色いYour Space Apartmentに決めた。


ここも半年以上の契約で月々8500バーツ(3万円)。
2ヶ月契約の場合は月12000バーツ(4万円)。
12000バーツならサクラ・スカイ・カプセルホテル30泊分と変わらないし、
短期契約だと冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ベッドシーツなど全て揃っている。
もしバンコクで働くことになれば期間延長で家賃を8500バーツにして貰えばいいし、
その際に新たに家具を揃えればいい。
スタジオタイプで26平米の部屋。
東京で4畳半の木造アパートに暮らし、小さい台所、狭いバスルーム付きで家賃6万円も払っていたので、家賃12000バーツのスタジオの部屋は素晴らしすぎる。



スタジオと言っても簡易的な流し台、ベランダ、バスルームは扉で仕切られており、
ワンベッドルームのような感じ。


インターネットは別料金であり、月々500バーツを払ってWiFiを利用する。
Your Space Apartmentの契約時に支払うのは家賃1ヶ月分、ディポジット1ヶ月分の合わせて24000バーツ、
それにテレビセットのディポジット100バーツ、鍵のディポジット200バーツ、合計で24300バーツ(8万円)だけだった。
新宿で6万円のアパートを賃貸する際には敷金1ヶ月分、礼金2ヶ月分、仲介手数料家賃1ヶ月分で最低でも30万円払わなければならないのと雲泥の差。
カプセルホテル滞在中の内見時に予約ディポジットとして5000バーツを払い、
数日後に住み始める時に残りの19300バーツを払って手続き終了。
冷蔵後、ベッドつきなのでその日から普通に生活できるのが嬉しい。
ソイ81にある黄色いアパートが今後のバンコクの起点になりそうだ。









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