かれこれ4年近く働かずに世界周遊していると貯金も少なくなってくる。
日本に帰国してリゾート住み込みなんかで旅資金を稼ぐのも面白そうだが、
せっかくバンコクのオンヌットで2ヶ月契約のアパートを借りたので現地で仕事探してみた。
試しにバンコクの人材派遣会社二つに履歴書、職務経歴書を添付して登録してみると、
すぐに面談の話がメールで届き、実際に人材派遣会社に足を運んで日本人コーディネーターと話し、
いくつかの仕事を紹介してもらい、職種にこだわらず可能な限り多くの案件に応募してみた。
1社からは応募してすぐに面接の段取りとなり、実家から送ってもらったスーツを着て面接を受けた数日後には人材派遣会社から電話があり内定となった。
オンヌットのアパート生活を始めて3週目の終わりでもらった内定。
就職氷河期世代のアラフォーが2013年9月で仕事を辞め、
3年10カ月間世界中を旅して回っていたのに、まさかバンコクでバブルの恩恵を受けられるとは思っていなかった。
立地はバンナーとバンコク中心地から少し離れているものの、朝晩のラッシュアワーは避けれそうだし、
仕事内容、会社の雰囲気、給料も悪くなさそうだったのでこの一社に決める。
そもそも数年後に世界周遊を再開するための資金稼ぎ、ワーホリ気分で生活するバンコク滞在と考えていたのでそれほど迷いはない。
早速、仕事をするために必須であるタイの就労ビザ(ノンイミグラントB)を申請するのに必要な書類を会社側に揃えてもらい、できるだけ出費を抑えてビザ申請旅行するのにふさわしいラオスのビエンチャンに向かってみる。
1年ぶりの日本に帰国して申請するには航空券代や滞在費が高く、手続きが面倒そうだし、
必要書類が少なく比較的簡単にノンイミグラントBが取得できるというシンガポールはラオスより交通費や宿代が高い。
なお、ビエンチャンのタイ大使館で就労ビザを申請するのに必要な書類は会社とホームページ(http://vientiane.thaiembassy.org/en/consular/visa.php)(なぜか英語を選んでも詳細はタイ語オンリー)からの情報で下記の通り。
※本人が準備するもの
・VISA Application Form
(ホームページから印刷できるが、大使館で直接もらったほうがいい)
・顔写真2枚
(3.5cm×4.5cm 白地に襟付きシャツ着用で。大使館前の撮影所でポロシャツを貸してもらえる)
・英文の卒業証明書
(両親に大学から取り寄せてもらい、スーツと一緒に郵送してもらった。会社にも持っていくように言われたが不要だった。)
※会社が用意してくれた書類
・Invitation letter with copy of passport of authorized signature
・Employment contract
・Certificate of incorporation
・Shareholder list
・Company memorandum or Company's association
・Corporate Income Tax (latest)
・VAT (latest)
・Current foreign list
(これらのうち、ビエンチャンの大使館窓口での申請時にVAT、Current foreign listは不要だったらしく返却された)
※ノンイミグラント・ビザBの申請料:2000バーツ
※ビザの申請時間 平日の8時30分〜11時30分
ビザの受領時間 翌営業日の13時30分〜16時
※ビエンチャンのタイ大使館の領事部の場所
(タイ大使館でなく、別場所のタイ大使館領事部なので注意が必要)
バンコクからビエンチャンへは1000バーツ近い直通国際バスでなく、
モーチットの北東バスターミナルからラオスとの国境の町ノンカイのバスターミナルまで432バーツのバス、
ノンカイからビエンチャンのタラートサオ・バスステーションまでの55バーツの国際バスに乗り換えてできるだけ安く向かう。
モーチットの北東バスターミナルからのバスチケットはあらかじめネット購入しておいた。
メールで届いたEチケットに記載の番号カウンターに行くもたらい回しにされ、
苦労して乗車チケットを発券してもらった。
バスターミナルには無数のチケットカウンターとプラットホームがあるのに電子案内板などなく、
乗車チケットを販売カウンターで発券してもらわないと乗り場がわからない。
日曜の夜8時半発のノンカイ行きだからかプラットホームは混んでいた。
食事休憩などなく、綺麗とは言い難いが悪くないバスに10時間乗り続け、
早朝6時半にノンカイのバスターミナル到着。
早い方がビエンチャンの宿チェックイン前にタラートサオから直接タイ大使館に迎えるので都合がいい。
出勤する人が利用しているのか、チケットカウンターが開く前から長列に並び、
午前7時半のノンカイ発ビエンチャン行きのバスチケットを購入した。
55バーツの料金に合わせて5バーツの税金のようなものが取られた。
距離は短いものの、しっかりした綺麗なバスで席番号も指定されている。
タイのイミグレで降りて出国。
マレーシアのペナンで240リンギ(6200円)も代行業者に払って取得した60日間有効のタイ観光ビザもここで終了。
再びタイに戻る際は無事就労ビザが取得できているだろうか。
全員が出国審査を終えてから国際バスに戻り、タイ・ラオス友好橋を超える。
橋の下を流れる雄大なメコン川にテンションが上がる。
ラオスは住み渡りを始めて半年も経っていない頃訪れた。
あれからすでに3年半経過している。
ラオスの入国審査前でバスを降り、車内で記入した出入国カードを持ってイミグレに並ぶ。
荷物チェックも何もなく人生5度目のラオスに入国。
ラオスを2週間かけて縦断していたこれまでの4回と異なり、今回の目的はタイの就労ビザを取ること。
でも、束の間の旅も楽しみたい。
ラオスの入国スタンプをもらい、再び国際バスに乗る際にトゥクトゥクのおじさんがわんさかやってきてバスはこれ以上進まないなどと言ってくる。
でもノンカイからの乗客も乗っているので自分も乗り込む。
危うくトゥクトゥクのおじさんたちに騙されて国境から他の交通手段を探すところだった。
1時間も経たずにビエンチャンのタラートサオ・バスステーションに到着。
かつて赤土で覆われた町を懐かしむことなく、バスを降りて早々群がってくるトゥクトゥクのドライバーを交わし、
バスステーションを出たところでタイ大使館の領事部行きのトゥクトゥクを交渉する。
歩けない距離でないが、すでに9時なので多少金を払ってでも急いで行きたい。
小金をケチって明日の申請になったらたまったものでない。
ちなみにあまり交渉しなかったので100バーツも払ってしまった。
すでに人が多いタイ大使館の領事部入り口。
入り口隣のコピー屋でパスポートとつい先ほどのラオス入国スタンプのページをコピーしてもらい、
5バーツ払う。
襟付きシャツを借りて証明写真を撮っている西欧人も多く、事前に準備せずにやってもらうのも良さそう。
申請書は会社でプリントアウトしてもらったものにこれからビエンチャンで泊まる予定のホテルの住所も記載しておいたのですぐに列に並ぶ。
月曜日だからか200人以上いるかもしれない。
ペナンと違い、観光ビザもノンイミグラントビザも同列のようだ。
弱い扇風機が回っているのもの吹き抜けの空間で待っていると汗がにじむ。
9時半くらいからひたすら列がゆっくりと進むのを待ち、
11時過ぎにようやく自分の番が回ってきた。
受付のような係員にパスポート、写真、申請書と会社からもらった膨大な書類を手渡し、整理券を受け取る。
416番ということなので今日だけで400人以上申請しているのだろう。
なお、観光ビザ申請の場合はパスポートと申請書を渡し、整理券をもらってここで手続き終了。
翌営業日の13時30分〜16時の間に出向き、観光ビザ代の1000バーツを払うようだ。
就労ビザ申請の場合は書類チェックがあるようで、窓口前のベンチで待つように言われる。
渡された整理券の番号が電子掲示板に表示されたら窓口に向かう。
いきなり申請書を書き直せと一蹴される。
ホームページからプリントアウトしたものは若干違うのか、
手渡しされた一部カラーの申請書に改めて書き直す。
すでに11時半近いので多少焦りも感じる中、申請書を記入して窓口に向かうと書類チェック。
英文の卒業証明書や会社からもらったVAT、Current foreign listは不要のようで返却された。
また書類の一部は原本でなくコピーが必要なようで大使館内部のコピーに案内される。
4枚の書類のコピーで40バーツも取られてぼったくり感が漂う。
とりあえず、これで書類とパスポートは受け取ってもらえたので翌日の受け取りを待つのみとなる。
翌日13時過ぎに大使館に入ると、すでに多くの人が待っている。
13時半から窓口上の電光掲示板に整理券番号が表示されるのだが、自分は416番。
数字通り400人以上がビザ料金を窓口で払ってパスポートを受け取るのを待つことになる。
でも、かなりスムーズに数字が増えていき、
午後2時45分の時点ですでに300番台。
ベンチで待っていた人もかなり少なくなった。
ようやく自分の番がやってきてドキドキしながら窓口におもむきビザ代2000バーツを払うと、
あっさりノンイミグラントビザBのシールが貼られたパスポートを渡された。
これで晴れてバンコク長期滞在が叶いそうだ。
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