ロンドンのように完全無料美術館でないけれども、
特定の曜日の時間帯を利用すれば格安で見て廻れる。
ニューヨークで有名なメトロポリタン美術館や近代美術館(MoMA)。
フランクロイドライド設計によるグッゲンハイム美術館。
美術館の入館料そのものは安くない。
メトロポリタン美術館とMoMAは25ドル、グッゲンハイム美術館が22ドル。
とはいえ、メトロポリタン美術館のチケットカウンターに表示されている25ドルの下に小さく、
「recommended」と表記されている。
つまり寄付金みたいで任意であり、いくらでもいいシステムらしい。
実際にチケットカウンターに行くと、好きな金額でいいと係員に言われたので1ドル札で入館した。
コインを渡している人もいたし、無料でも良さそうだけれども、
「無料で」と係員に告げるのは恥ずかしいかもしれない。
またMoMAは毎週金曜日の午後4時〜8時まで入場無料だし、
グッゲンハイム美術館の17:45〜19:45の入館料もメトロポリタン美術館のように任意となっている。
まずはメトロポリタン美術館。
パリのルーブル、サンクトペテルブルクのエルミタージュと並んで世界三大美術館と言われるだけあって、
しかも常時任意料金なので平日なのに混んでいる。
年明け早々訪れたロンドンの大英博物館のようだ。
館内は広く、アメリカからヨーロッパの美術品、
日本、韓国、中国などのアジアや中東のイスラムアート、エジプトのコレクション、
中米やパプアニューギニアの美術品までもある。
当然すべてゆっくり見て廻ることなど不可能で興味あるものだけじっくり見る。
昨年訪れたイランのアートに懐かしさを感じ、早くもユーラシア大陸が恋しくなる。
多くの人が集まる絵画は有名なものが多い。
モネやゴッホの絵画もあり、ヨーロッパの絵画セクションだけで1時間以上過ごせそうだ。
巨大なメトロポリタン美術館だけあってエジプトの古代遺跡が再現されていたりと驚くばかり。
天井ガラスから陽光が差し込むオープンなスペースにも多くの彫像が飾られている。
短時間で世界中の映画を何本も見せつけられる感じで、許容量がパンクしてしまう。
金曜日の入館料無料時間午後4時前にMoMAへ。
なんと20分前に着いたときには長列が美術館入口のはるか遠くまで伸びており、
一瞬諦めて退散しようかと思ってしまう。
無料なのでチケットカウンターに並ぶ手間が省けるけれども、
入館できるまで長列で30分近く待たされた。
尚、美術館でのリュックの持ち込みは注意が必要。
予めクロークルームで預かってもらうか、背中ではなく腹で抱えることで直接持ち込むことが許される。
MoMAのクロークルームも恐ろしい長列なので係員に言われるまま前に抱えて入る。
あまり広くない館内は人で溢れ返っており、のんびりとアートを見ている余裕がないほど。
他人にぶつからないようにしつつ、人混みをかき分けて見て廻るという感じ。
25ドルの節約と思って我慢するしかない。
ゴッホが晩年に描いた絵がある周辺は写真を撮る人でごった返している。
でも、有名な絵を目の前で見れるのが素晴らしい。
モネの巨大な睡蓮の絵画は部屋1つを占めている。
せわしい時間への固執を実感させてくれるようなダリの作品に見入ってしまう。
入館してから3時間ちょっとのカオスのような無料時間はあっという間に過ぎていく。
映像や凡人の理解力では感じられないアートを見て廻った頃にはクタクタ。
日本の建築家、谷口吉生に設計された建物をゆっくり眺める余力も残っていなかった。
金土続けての美術館廻りは疲れるので、一週間おいてから土曜の17:45から入場料が任意になるグッゲンハイム美術館を訪れる。
土曜の遅い時間帯なのにMoMAほどでなくても混雑している。
前回の教訓をいかして30分くらい前から列に並んで待つ。
西日を浴びたフランクロイドライト設計の建物が際立っている。
チケットカウンターで1ドル払って入館。
何よりも螺旋状のグッゲンハイム美術館の造りに惹きつけられる。
螺旋状の構造になっているため上階に向かって登りながら順番に見ていけるので、
どの部屋から見ていこうかなど余計なことに神経を使う必要がない。
絵画が飾られている部屋もループになっており、人の流れもスムーズ。
有名な画家の作品をゆっくりと見て廻れる。
展示はそう多くないものの、遊び心があるものもあり、
楽しく見て廻れる美術館だと感じる。
確かに土曜日の無領事館のため尋常でない人混みだけど、
MoMAのように気にならないのはフランクロイドライト設計の建物のおかげかもしれない。
グッゲンハイム美術館は短い2時間を楽しめる空間だった。
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