2017年2月11日土曜日

ダンブッラからシーギリャ・ライオンロック、ピンククォーツ・マウンテンを訪れる(2017年1月15日)

キャンディで取得できるまでに10日間かかるインドビザを待っている間、
ダンブッラを起点にスリランカ中部を廻る。
岩の頂上に王宮があるシーギリャ・ライオンロック、
ピンク色の水晶が山肌を覆っているピンククォーツ・マウンテンを日帰りで訪れてみる。


ダンブッラそのものはスリランカ中部のハブとなる小さな町で、
シーギリャ・ライオンロックやピンククォーツ・マウンテン、
ポロンナルワを日帰りに訪れるのにいい立地。
予約なしで向かったダンブッラ・シティホステルがほぼ満室だったので、
紹介してもらったGamagedara Resortに4人で宿泊する。


4人1部屋、3ベッドのファミリールームで35ドル。
一人9ドルほどだが、ビジネストークのオーナーからツアーの勧誘がしつこいし、
400ルピー(320円)のビールや500ルピーの夕食、200ルピーのファンタなど高い上にすべてに10パーセントのサービス料がチャージされてぼったくり料金だったので、あまりお勧めできない。
ちなみに、旅仲間4人がダンブッラに集まって、シーギリャ・ライオンロックやピンク水晶に覆われたピンククォーツ・マウンテン、ポロンナルワを一緒に周遊。
まずはヨルダンのアンマンで出会い、死海やアブダビに日帰り旅行に行き、ドバイ年越しカウントダウンを一緒に過ごし、キャンディで再会してからヌワラエリヤの茶畑を訪れたしょこたん。
そして、2015年夏にキルギスのビシュケクで会い、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア、イラン、イスタンブールと何度も再会して旅の時間を共有したまきよさんが偶然スリランカ旅行していると分かり、
ダンブッラでまたまた再会することに。
さらにウズベキスタンでちょこっと会って食事を共にしたヒデさんがまきよさんとFacebook共通友達を介してスリランカ旅行を始めたばかりであり、
偶然と偶然がSNSを通して繋がり、旅仲間4人がダンブッラで合流した。


まきよさんとヒデさんは夕方過ぎにコロンボからダンブッラに到着するということで、
先にダンブッラ唯一の観光名所の黄金寺院を見に行く。
黄金寺院入り口の仏像はそう惹かれるものでない。
なんとなく中国にありそうな滑稽な建物。


たまたまこの日がフルムーンの祝日のようでお参りに来ているスリランカ人が多かった。


岩山を登った奥にある石窟寺院にて足の裏がピンク色の仏陀像を眺めて終了。
岩山からの見下ろすスリランカの樹海は霞んでおり夕日は望めなかった。




旅仲間4人が集まり、冷たい瓶ビールを飲んだ翌日、
ダンブッラからシーギリャ・ライオンロックへ日帰り旅行。
ダンブッラ街中のバス停からシーギリャまで片道40ルピー(30円)。


シーギリャでバスを降りるとエアーズロックのような岩がジャングルから突き出ているのが見える。
なんとなくオーストラリアのエアーズロックを想起させる。


入り口からチケットオフィスまで赤土の道を迂回して進む必要があり、
午前中ならまだしも正午過ぎは暑い。


スリランカの観光地の入場料は高く、シーギリャ・ライオンロックだと30ドル、4500ルピーもする。
さすがスリランカ一の観光地だけあって西欧人個人旅行者以外に中国人団体客も多いし、
地元の観光客も目立つ。



途中シーギリャ・レディの壁画を見るために狭いらせん階段を上り下りする。
いつからか壁画の写真撮影は禁止になったらしい。
らせん階段を降りた先にあるミラーウォールを凝視してみる。
確かにうっすらと鏡のように人影が映りそうだ。


標高370メートルといえ、岩山の落差は200メートル弱。
4500ルピーも取られるだけあって整備された階段を上っていくので楽だった。


でも見下ろすと垂直の断崖だけあって迫力がある。
地平線まで続く樹海に吸い込まれそうだ。


シーギリャ・ライオンロックの全貌を眺めるのに良さそうな小山もある。
数日前にキャンディで出会った旅行者はシーギリャロックの入場料が高いので、
近くの丘に登って全貌を眺めたそうだ。
おそらくこの丘だろうか。


落差200メートルしない岩山に備え付けられた階段を上りきってはじめて頂上が想像していた世界と異なると実感する。
平たい岩肌でなく、王宮跡がある頂上。


天空にあるような王宮跡、貯水池、庭園とまるでペルーのマチュピチュのようだ。



観光客がオーストラリアのアウトバックを舞台にした映画「プリシラ」のように記念撮影をしている。
確かに見渡す限り地平線に囲まれた岩山のてっぺんからの景色は絶景。
ちょこまかと走り回る猿も大地からの風の音に耳をすませている。



縁まで身を乗り出すと垂直な断崖に怖気ついてしまいそう。
ベースジャンパーに格好な場所かもしれない。


風があって涼しい頂上だが、太陽光が強いので正午に下り始める。
パイプの手すりがあるだけの細い階段を登頂する側、下山する側がすれ違っていくのでスピードが遅い。


シーギリャ・ライオンロックからの展望もいいけど、途中のバーティカルな景色も現実離れしていい。



シーギリャ・ライオンロックを下山してからも見所があり、
コブラの形に見える岩、岩に絡まった樹木に目がいく。
同じくジャングルから発見された遺跡のアンコール遺跡群や中米のマヤ遺跡を思い出させる。
昨年夏の中米旅行がすでに懐かしい。



シーギリャの庭園の美しさも特異なものがある。
石と緑のコントラストに目が奪われる。



夕日を見たかったけれども、ダンブッラへ戻る最終バスは18時過ぎに終わるようだし、
そもそもサンセット前に閉まるので断念。
暑い日差しを浴びながら来た道を引き返し、15時くらいにシーギリャ・ライオンロックを後にした。



ダンブッラ三日目はピンククォーツ・マウンテンへ。
ダンブッラから10キロほど北西のナマルヤナ国立公園内にピンク水晶の山があるという。


前夜、Gamagedara Resortで出会った世界周遊中のケイスケさんを含めてビールやハバナクラブを飲みつつ盛り上がり、飲み過ぎてしまったからか久しぶりに下痢。
絶好調から程遠い体調だけれども、この日で2週間ちょくちょく会って同行していたしょこたんと最後の日帰り旅行になるので早起きして準備する。
ピンククォーツ・マウンテンに関してはまきよさんが当日の朝ネットで見つけて行こうと提案したもので、行き方や下調べほとんどなし。
ガイドブックにもなっていないピンククォーツ・マウンテンを地元の人に尋ねながら向かう。
まずダンブッラのローカルなバスステーションからガルキリヤガマ、Galkiriyagamaと現地人が教えてくれた行き先のバスに乗り、田舎道のB556を西に向かうバスが右折して北に進路を変える交差点で降ろしてもらう。



ちょうど村の中心のようで飾られている白い仏像が目印になる。
ここから3キロ弱歩いてところにナマルヤナ国立公園の入り口があるようだ。


ここから田舎道をただ黙々と歩いていく。
シーギリャロックを訪れる旅行者の起点となるダンブッラの町も小さいものの、
村を過ぎるとタイムスリップしたような世界が広がる。


通りすがりのスリランカ人からキャンディやダンブッラでお目にかかれない笑みがこぼれている。


まるで東南アジアにいるような田園風景にいやされる。
緑や茶色と自然物が織りなす色で包まれているスリランカの原風景。


30分以上歩いていると最後尾を歩いていたまきよさんがいなくなる。
ちょうど吠えてくる犬を無視して素通りした民家に消えていくとこだった。
しばらくすると入口から現れ、手招きしているので来た道を三人で引き返す。
なんと地元の人が食事に招いてくれた様子。
お祝い事で食べるご飯なのかココナッツ風味で異様に甘いご飯を葉っぱに載せて渡される。


まきよさん、しょこたんは手でご飯をつまんで食べるのが初めてのようでためらいつつ食べ始める。
一口目はうまいけれども甘いご飯を食べ続けると涙目になってくる。
それでも村人の優しい眼差しに見守られながら三人はなんとか完食した。


ただ一人食べられなかた分を返すのは失礼なのでテイクアウトにし、
途中の樹海に住む野生の猿のランチになってしまったが…。


3キロ以上の田舎道を歩いてようやくナマルヤナ国立公園に到着。
ピンククォーツ・マウンテンは森林の奥にあるようだ。
ちなみに、歩いて来る道中の地面にはすでにピンク色の水晶が埋まっており、
結晶として拾える石粒サイズのものもあった。
小石サイズをヤフオクで売るといくらするだろうと考えてしまうのが煩悩の塊のバックパッカー。


入口と道路を挟んで英語表記のチケットオフィスがあり、外国人旅行者は500ルピー(400円)払う。
シーギリャロックの4500ルピーに比べると安いが観光代が異様にかかるスリランカ。
しぶしぶ500ルピーを払ってチケットを受け取る。


なお、帰る際に分かったのだが、チケットオフィスの500メートル先に地元の人々がチケットを払わず入っている裏口があり、そこから入園していればチケット代が無料になっていたと知りがっかり。
国立公園保護のための入園料といえども、節約旅行者にとって無料ほど惹かれるものはない。

 

これまたカンボジアのアンコール遺跡群やメキシコのマヤ遺跡群で見かけたような侵食された樹木を見ながら舗装された園内の道を進んでいく。


なぜか3匹の野良犬、というより野犬が現れ、
前を2匹が先導し、一匹が最後尾からついてきて、まるで4人の旅人をガードしてくれているようだ。


犬たちとは森林がひらけ、ピンククォーツ・マウンテンが見えてくるところで別れる。
ボディガードご苦労さま。


岩山の全貌は思っていたピンク色でない。


でも、近づいて観察してみると確かにピンク色の水晶で形成されている岩肌だった。
叩いても蹴っても割れず、石粒として採取するのが難しいピンククォーツ。


けっこう急勾配な山道だけれど、足場が硬いピンク水晶なので簡単の登れてしまう。
ピンク水晶を踏み台にしていくのが罰当たりに感じる。
ピンククォーツ・マウンテンはパワースポットであり、ピンク水晶そのものも女子力アップのストーンとして有名だそう。


山の中腹に仏像が置かれたテラスがあり眺めがいい。



スリランカで寺を開くという日本人女性を見かけたりした。
サポートしてくれる出資者の名前を筆で書いているようだった。


ヒデさんとまきよさんがテラスで休んでいる間、自分としょこたんがピンククォーツ・マウンテンの頂上を目指す。
とはいえ、明確な頂が分からないので途中まで。


上から眺めた方が樹海の眺めがいいし、前日のシーギリャ・ライオンロック並みの展望を望める。


頂上かどうかわからない岩の上で写真を撮ってもらい終了。


地面を埋め尽くすピンク水晶は固く、まったくもって収穫なし。
むしろ国立公園に入る前の方がピンク水晶の欠片があった気がする。


ヤフオクで小金を稼げそうなピンク水晶は手に入らなかったものの、
頑張って登頂したからか朝の下痢が完治したパワースポット、ピンククォーツ・マウンテンを下山する。


テラスまで戻ると、ヒデさんが先の女性と色々話して仲良くなっていた。


帰りは地元の人々と一緒に裏口から抜ける。


帰り道、まきよさんがプライベートスクールから顔を出した少女たちを追いかけましたことから始まり、
今度は学校に招かれて最初はシャイだったけれどはにかみスマイルが可愛らしい少女たちと記念撮影。
ピンククォーツ・マウンテンがおまけに感じるほどの心温まる田舎のスリランカ人との触れ合う。




炎天下の田舎道を歩き、前日のシーギリャロック日帰りよりも疲労困憊になってダンブッラへ戻ることとなった。











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