旅仲間と2週間がっつり回ったスリランカ旅行を終え、チェンナイへ飛ぶ。
インド周遊は2002年、2005年、2009年に次いで4度目。
カルカッタから2ヶ月かけて反時計回りで一周した2002年、
ユーラシア大陸横断の道程でパキスタンから入り、ネパール、バングラデシュを含めて2ヶ月滞在した2005年、
南インドを1ヶ月ちょっと周遊した2009年。
さすがにインド旅行に馴れているという自負があり、8年ぶりで期待が大きいものの、
これまで世界遊牧住み渡りで訪れた66カ国のどこよりも不安が大きく、
出発が迫れば迫るほど憂鬱になってくるのも事実である。
スリランカを周遊した仲間と順番に別れていく。
自分より1週間遅く南インドのコーチンに飛ぶまきよさんはアーユルヴェーダを1週間受けるので、
スリランカ南のゴールでお別れ。
2月中旬以降に南インドでまた再会し、モルディブに一緒に行けるのが楽しみである。
最後の最後まで一緒だったヒデさんとニゴンボの旅行者向けのレストランでビールを飲み、別れを告げる。
ヒデさんは旧正月で盛り上がっているであろうバンコクに飛び、自分は翌日チェンナイへ。
快晴続きのスリランカ旅行だったものの、インドビザ取得後のキャンディから海に面したゴールまで2日間だけ雨という不運。
2ヶ月間降雨がなく水不足のスリランカ人にしたら嬉しいだろうが、ゴールやニゴンボのビーチでは晴れてほしかった。
皮肉にも最後の晩は雨上がりで夕焼けが綺麗だった。
コロンボからチェンナイへのフライトは午前7時20分。
日が暮れた頃にニゴンボからコロンボまでのローカルバス、
コロンボから空港までのエアポートバスを乗り継いで空港泊。
ニゴンボからも空港近くまでローカルバスがあるけれども、
あえて遠回りしてバスで熟睡だった。
旧正月を目前にして中国人観光客が溢れる空港で夢うつつの時間を過ごし、一気にチェンナイへ。
1時間ちょっとのフライトでもう一眠りする間もない中、
出された機内食だけがっついた。
8年ぶりのインド到着。
これまで人生初のインドとしてバンコクからカルカッタへ飛び、
パキスタンのラホールから陸路でアムリットサル入り、
パリやイエメンのサナアからのフライトでムンバイに降りたりしたが、
チェンナイ入りはカオスもなく入国審査もスムーズ。
気がつくとアライバルホールを抜けて外に出ていた。
タクシーの勧誘も当然あるけど、北インドに比べるとマイルドな南インド。
が、ATMからルピーを引き出すのを忘れており、
再度ターミナルに入ろうとすると無理と言われる。
地上階のアライバルでも二階の到着ホールも無理。
しかも国際線ターミナルにATMはなく国内線に行けと疑わしい係員に言われた。
少し歩いて国内線ターミナルに行くと確かにATMを発見したがルピーを引き出せなかった。
別の人に尋ねたところ、空港内のATMに現金がないそうだ。
インドでは昨年の11月に突如500ルピーと1000ルピー札が廃止され、
新札の500ルピーと2000ルピーの導入により多くの人がATMに殺到し、
現金引き出しが困難と聞いていたが、まさか今年に入っても続いているとは予想外だった。
手持ちのアメリカドル現金が少ないのでATMを利用できないと厳しい。
結局、空港では高い手数料に目をつむって残っていた5ユーロ札を両替し、
なんとかチェンナイ市内行きの列車運賃にできた。
チェンナイに着いても現金引き出しのATMを探し出すのがかなり難しく、
かろうじて人が並んでいるATMを二つ発見し、8000ルピー(14000円)を2回引き出しておいた。
ATMから出てきたのは新札2000ルピー4枚、新札500ルピー16枚だった。
2002年の夏以来15年ぶりのチェンナイ。
すでに3度インドを訪れているし、インドより過酷な西アフリカを含めてこれまで145カ国を旅して周り、
並大抵な町でカルチャーショックはないと達観のふりしていたけれども、
まさかインドの中でも落ち着いたチェンナイでカルチャーショックだった。
前日までのスリランカに比べても交通がカオスで、クラクションがやかましく、
町中は糞尿やゴミ溜めからの異臭で臭く、視覚的にも強烈。
過去合わせると半年近く滞在して知りつくているけど牛も普通にゴミをあさっている。
昨年の中米以来、メキシコやカリブ海諸国、アメリカ、
日本一時帰国後に韓国、ロシア、東欧、イスラエルと先進国ばかり旅していたのでメンタル的に弱くなった気がする。
居心地いいドバイに2週間浸って、いつの間にか貧弱なバックパッカーになってしまったのかもしれない。
初日のインドは驚いてばかり。
それでも、最初の昼食のミールスを現地人同様手で食べて、インド旅行の勘を取り戻していく。
また、10円ちょっとで飲める路上の甘いチャイの味にかつてのインドの旅が蘇っていく。
8年ぶりのインド旅行がチェンナイから穏やかに、それでいてカルチャーショックを伴ってスタートする。
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