2017年5月6日土曜日

マダガスカルからレユニオン、モーリシャス、ドバイでのストップオーバーを含めて飛行機4連続でシンガポールへ(2017年4月2日)

マダガスカル周遊18日間が終わり、
アンタナナリボからエアーアウストラルにてレユニオン経由でモーリシャス、
モーリシャスからエミレーツ航空にてドバイ経由でシンガポールに飛ぶ。


ノシベから再び満員ボートでアンキフィへ渡り、
午前中に着いたアンバンジャから午後1時発アンタナナリボ行きのタクシーブルースの出発を待つ。
アンタナナリボからアンバンジャに来る際24時間もかかり、アンバンジャ一泊となったが、
午後1時発だとどんなに遅くても翌日暗くなる前にアンタナナリボに着きそうなので余裕がある。
案の定、故障なしのタクシーブルースは順調に進み、
アンバンジャを経ってから21時間後の午前10時に到着した。

マダカスカル最後の二日間、長距離移動の疲労から風邪気味。
熱帯のノシベから天候が変わりやすい高地のアンタナナリボに移動したせいもある。
土埃にまみれた衣服やタナジャカランダ・ホテルの湿度の高い倉庫に一週間預かってもらったためカビだらけになったバックパックのカバーを洗濯し、
食事やスーパーに行く以外は誰もいないドミ部屋で過ごす。
また、たまたまチェックイン時にロビーで出会った日本人旅行者サクラギ夫婦と夜ビールを飲みながら旅話で盛り上がったりした。


アンタナナリボ最終日は街歩き。
東南アジアの都会の市場のように活気があるマーケットをぶらつき、
中南米を彷彿させる石畳の坂道を登って、高台から首都の街並みを一望した。




ノシベからアンタナナリボに戻って三日目にマダガスカルを去る。
現地通貨アリアリが余ったのでタナジャカランダ・ホテルで6000アリアリ(230円)の朝食をとる。
クロワッサンにバゲットとフランス風。
東南アジアに戻ったら洒落たコンティネンタル・ブレックファーストにありつけないだろう。


午後4時のレユニオン行きにあわせて早めに空港へ向かう。
35000アリアリ(1300円)でタクシーを拾うも途中から渋滞で1時間を軽く超えて空港に到着した。
のらりくらりとしたチェックインカウンター、出国審査、セキュリティーチェックを一つ一つクリアし、ついにマダガスカルを去る。
ターミナルから歩いてエアーアウストラルの飛行機に向かっていくと、
なぜか搭乗直前にカウンターで預けた自分の荷物の最終チェックがあり、
手荷物の中身も軽く調べられた。
最後の最後まで時間を無駄にするのが好きなマダガスカルを感じさせられる。


離陸するとマダガスカルの大地が窓の外に広がる。
キリンディ国立公園のガイドはかつてグリーンアイランドと呼ばれていたマダガスカルが
森林伐採のため赤土がばかりの地面が広がり、レッドアイランドと呼ばれていると語っていた。
レッドアイランドに蛇行した川が一筋流れている。


レユニオンまで1時間半もないフライトだけれども機内食が出た。
食事は軽食と割り切り、フランス産の赤ワインが嬉しい。
フランス海外県が誇る航空会社だけある。


18日ぶりのレユニオン空港に19時前に到着。
翌朝7時発のモーリシャス行きまで12時間ある。
フライト案内板を見るとすでにエアーアウストラルのモーリシャス行き2時間遅延が確定しており、9時発に変更されていた。
わずか40分のフライトなのに14時間のトランジット待ち。
前回の経験から深夜に空港が閉まることがわかっていたので、先に睡眠をとっておく。
エアコンが効いているのに蒸し暑く、居心地悪いターミナルである。
23時半頃、空港外のテーブルがある場所に移り、
iPhoneにダウンロードした映画を見たりして過ごす。
ゴミを漁るホームレスのおじさんや野良犬が徘徊しているのでバックパックとリュックを持ったまま寝る気になれなかった。


若干気温が下がって涼しくなる頃、空が明るくなってくる。
ターミナルの建物は午前5時にオープン。


当初朝一でチェックインできるはずのエアーアウストラルの2時間の遅延でカウンターはまだ閉まっており、朝焼けを見ながら過ごす。


懐に余裕があれば1、2泊してみたかったレユニオンであるけど、
EUであり、フランス本土より宿代を含めた物価が高いのでパス。
空港周辺だけ探索してモーリシャスに戻る。
離陸した飛行機から見たレユニオン島は緑に覆われており、海も青かった。


2時間の遅れにメリットもある。
モーリシャスで有名な海の滝。
人間の目の錯覚で浅瀬と珊瑚のグラデーションがあたかも海底に流れ込む滝のように見えるらしい。
モーリシャスの島南西に海の滝があるのだが、
いつでも見れるわけでなく、晴れ渡った午前中のみ。
レユニオンを飛び立ってから雲が少なく、海が青いので期待が膨らむ。


が、見えてきたモーリシャス上空に雲が多い。
エメラルドブルーの浅瀬も雲間からかろうじて見える。


位置的にも若干海の滝からずれており、
雲と雲の間からかすかにそれらしき形状が見える。
いろんな青色を混ぜ合わせるパレットのようであり、
天候がパーフェクトから遠いのが悔やまれた。


2度目のモーリシャス入国でなぜか荷物の抜き打ち検査に引っかかり、
バックパックとリュックの中身を全て出して見せるハメになった。
マダガスカル旅行が終わり、南国リゾートのモーリシャスで二日間開放感に浸ろうと思っていたのに幸先が悪い。
無愛想な係員に所持品をくまなく手にとって見られ、
不快感丸出しで空港のアライバルホールに出た。
空港駐車場にあるバス停でマエブール行きの市バスを待っていると雨が降り始める。
すぐにやむ雰囲気はなく雨脚は強くなり、マエブール到着後もずっと降っている。
マエブールのバスステーションから濡れながら今回二泊するオリエント・ゲストハウスに足早に向かう。
濡れたままチェックインしたオリエント・ゲストハウスは3週間前のAuberge le Saladierより1000円安いだけあって部屋でネットが繋がらないし、朝飯もついていなくてテンションが下がる。
せっかくのオーシャンビューのバルコニーから雨で霞んだインド洋が見える。


マエブールにて旅仲間と再会。
2年前ソンクラン中のバンコクで出会い、何度か飲んで遊んだショーさんと雨降るマエブールで昼間からビールを飲み、旅話で盛り上がる。
バンコクで別れてからお互い2年間あちこちを旅して回っている最中なので話題が尽きない。
夜もまたビールを飲み、今後の旅について話したりする。
バックパッカーをほとんど見かけないマエブールで日本人の長期旅行者が落ち合うのは不思議な感じがする。



モーリシャス二日目にショーさんとバスで島巡り。
前日のフライトからはっきりと見えなかった海の滝を島南西端のモルネ山から見えないかと思い、向かってみる。
朝6時前に出てバス3回乗り継いでモルネ山近くで降りる。
なんとなくスリランカのシーギリャ・ライオンロックを思わせる。


昨日と違い青空が出ており、高台から眺める海の明確なグラデーションが素晴らしい。


しかし、登った高い台はモルネ山のトレッキングコースでなかったので一度下り、
回り込んで入り口へ向かう。
せっかくなので海に寄る。
透明で色鮮やかな海が幻の滝を作り出すのだろう。



当たり前だけど水面レベルから海に流れ落ちる滝は見えない。
30分で500ドル以上するヘリコプターをチャーターして上空から眺めるのが一般的だけど、そんな大金なし。
少しでも近い形状を目の当たりにできればとモルネ山のトレッキングコースへ。
西欧人が多いトレッキングコースを登り始める。

なんとこの日も午前10時くらいから雲が多くなり、気がつけばスコール。
かなり登ってきたが視界は灰色。
海の滝どころか、青いインド洋すら見えないのでトレッキング中止。
全身びしょ濡れでトレッキングコースを引き返した。
せっかくのショーさんとの再会も悪天候に流されたモーリシャス二日間となった。


モーリシャスからシンガポールへのフライトにエミレーツ航空を利用。
当初プロモーションで安いエアアジアでクアラルンプール〜モーリシャスを予約していたのに、
3月後半からのモーリシャス便運行休止により泣く泣く5万円以上するドバイ経由シンガポール行きを購入したエミレーツ航空である。
とはいえ、サービス最高級と評判だし、せっかくなのでクリスマス、年末年始を過ごして以来3ヶ月ぶりのドバイをストップオーバーのついでに街歩きしてみる。
あえて16時間のトランジット時間の便を選んだので十分にドバイを堪能できそう。
預け入れ荷物のバックパックは直接シンガポールのチャンギ空港で受け取りなので身軽に外に出られるのが嬉しい。

夜行便のフライトなのに早めに向かったモーリシャス空港で2015年秋にウズベキスタンで出会ったモッチーさん、モッチーさんのFBグループの旅仲間とも空港で出会う。
モッチーさんたちは成田からエールフランスにてパリ経由でモーリシャスに到着し、
これからレユニオンに向かうそうだ。
わずかなトランジット時間だが久しぶりに話をできてよかった。
旅仲間の方々ともどこかで再会したい。


午後9時過ぎにようやく乗り込んだエミレーツ航空の機内。
落ち着いたベージュ色の柔らかい照明からしてこれまでの航空会社と異なり、
座席前のパーソナル・エンターテイメントの画面は大きかった。
最新映画の種類も多く、席に着いて早々いじりまくる。
アフリカの一部とされる南半球のモーリシャスを離れ、ドバイに向かうという感慨に浸っている暇がない。


大好きなEDMのコレクションを聞きながら離陸する。
夜なので窓の外の島や海は見えない。
ドバイまで6時間ちょっとのフライトで機内食が出る。
前菜やデザートも出るまともな機内食を最後に口にしたのはいつだろう。
昨年の一時帰国以降の旧ソビエト諸国や中東、南アジアでのフライトは短距離ばかりだった。
おそらく秋にロサンゼルスから東京に一時帰国する際に利用したシンガポール航空以来に大満足の空の旅で白ワインに酔いしれた。



映画二本見てほとんど睡眠をとらないままドバイ到着。
16時間のトランジットルームで待つのでなくドバイ1日町歩きなので、
アライバルの標識を追っていく。
まだ午前5時前。
いきなり入国審査に向かわずに途中の人が少ない椅子で仮眠を取っておく。

相変わらず一言も質問を受けずに3ヶ月ぶりのUAE入国。
予約したホテル名や出発の航空券をチェックされ、荷物の中身も全て手に取られたモーリシャスと雲泥の差。
もちろんイミグレに並ぶ観光客や出稼ぎ労働者の長列も凄まじかった。
アライバルホールに出てからちょこっと現金をATMから引き出し、
以前購入したドバイの交通カード、NOLカードをチャージしてメトロに乗る。
マダガスカル、モーリシャスになかったモダンで快適な空間。


音がない無人列車に30分以上乗って立ち寄ったのがドバイマリーナ。
土曜日の早朝は歩行者が少なく、陽光を浴びた明るいコンドミニアム群が清々しい。


多くの店舗がまだオープンしていないドバイマリーナ・モールで朝マック。


午前中からして日差しが強い中、婉曲したドバイマリーナの遊歩道を北上する。
高級マンションだらけのマリーナを歩いていると、
旅情の高まりより安堵感が強くなる。
ドバイもまた旅の途中に長居して羽を休めるアナザースカイになりつつある。


モーリシャス、マダガスカルと高層ビルを見てなかったので、
400m前後の長高層ビルが密集するスカイラインに感嘆する。
ビルの高さ規制が280mと定められていたシンガポールからダイレクトに飛んできても圧倒されるだろう。


ドバイマリーナの午前中の散歩が終わってからメトロでビジネスベイへ。
年越しカウントダウンの後に利用したメトロ駅でもある。
出稼ぎ労働者で溢れかえっていた年明け直後と異なり、
土曜の正午はサラリーマンの姿さえなく閑散としていた。
スピードを緩めることなく建築ラッシュが進む今のドバイが正面に現れる。


つい3ヶ月前まで見かけなかった斬新なビルも建設中で驚く。
都市の変貌の速さという意味でドバイにかなう場所は世界中探したってない。




歩いてバージュハリファ隣のドバイモールを目指す。
明らかに年末年始より気温が上昇しており、暑い砂漠に載せられただけのアスファルトを歩いている人はない。
物売りや露店、路上生活者が溢れるアンタナナリボからやってきた人はどう思うのだろう。
無機質なテーマパークのような世界をのんびりと歩く。


冷房が効いたドバイモールで休み、週末だからか昼間もやっているドバイ・ファウンテンの噴水ショーを昼間から見る。



午後もドバイ観光と息込んでいたけれども、
36度まで上がった気温と寝不足もあってギブアップ。
午後4時前にドバイ国際空港のターミナル3に戻った。

エミレーツ航空専用のターミナルにもかかわらず路線の多さに釘付け。


すでにシンガポール行きのボーディングパスをモーリシャスで受け取っているため、
カウンターに並ばず直接出国審査へ。
早めにトランジットルームに入ってネットサーフィンしたり、仮眠をとる。
今度は7時間のフライト。
正直エミレーツ航空の機内に乗っている時間が楽しく、有意義なので眠るのがもったいない。
午後9時に搭乗してから再びパーソナル・エンターテイメントを子供のように触りまくる。


離陸してすぐ窓の外に見えるドバイの夜景。
バージュハリファもフラッシュが点滅していた。
この都市には今後も何度も通うと実感する。


機内食と赤ワインでバックパッカーであることを忘れつつ空の旅を満喫。


映画をまた二本見て、出された朝食をたらいあげてしばらくするとすでに日が昇りきったシンガポール上空だった。
日本と時差5時間のモーリシャス、ドバイからわずか1時間のシンガポールに戻ってきたことになる。


まもなく3年半を迎える住み渡りにおいてすでに70日間滞在したシンガポールで再び30日間過ごせるのが嬉しくてたまらない。
目的もなくだらだらと長居するだけ楽しいシンガポールは自分にとって海外における思い出深い地であり、故郷とさえ言えるアナザースカイの一つ。


未知だったモーリシャス、マダガスカルの旅を終え、
ドバイ経由で慣れ親しんだシンガポールに戻ってくると4年に渡る世界周遊の終わりがついに見えてきた気がした。









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