雨季で天候が不安定なノシベのエルビルはゆったりとしたローカル色が強いけれども、
ノシベでメインの町なのにビーチもなければリゾート地の開放感もない。
5日間エルビル滞在だけで過ごすのはもったいないので、
モーリシャスのイルオセルフのように干潮時になると島と島が砂州で繋がるというノシイランジャを日帰りで訪れみる。
リゾート地のノシベで特に有名なのが離島のノシイランジャ。
離れた二つの島が干潮時に砂州で繋がるようだ。
モーリシャスのイルオセルフに似ていそうだけれども、
南北の島の間が数10メートルのイルオセルフと違い、ノシイランジャの二島は1キロ以上離れている。
早速ベレビューホテルのレセプションで行き方を尋ねてみるとガイドを呼んでくれという。
現れたガイドから説明を聞く。
ホテルから船乗り場までの往復車代、ノシイランジャまでの往復ボート代、
島でのビュッフェランチを含めて120000アリアリ(4500円)もする。
値段交渉を試みるが定額のようで安くならなかった。
他に選択肢もなさそうだし、前金20000アリアリを手渡す。
雨期といえども夕方や夜しか雨が降らないので、ノシイランジャへの日帰り旅行決行。
この一ヶ月間、モルディブ、モーリシャス、ノシベとリゾート三昧でバチがあたりそう。
翌日ガイドと別の男性がタクシーで迎えに来てくれ、Ambatoloakaの船着場へ。
まだ午前9時の段階で青空が広がっており、海面も穏やか。
残金を払い、小さなボートに乗り込む。
ツアーメンバーはフランス人カップル2組のみ。
あとノシイランジャの島人のような現地人家族が乗っている。
小さな島だが無人島でないらしい。
ボートはまるで湖面のように波がない世界を進んでいく。
途中小さな無人島を何度か通り過ぎていく。
ノシベからノシイランジャは結構離れており、60キロくらい。
1時間強でようやく二つの島が見えてくる。
砂州で繋がると思えないほど両島は離れている。
水深が浅くなっていくと海の色がエメラルドグリーンに変わる。
ガイドに指さされて海をのぞくとウミガメが何匹も泳いでいる。
海面からすでにサンドバンクのようなビーチが現れており、まさに楽園の原風景だ。
平坦な島から伸びている白くて細いサンドバンクに誰もいない。
島に小さな集落があり、地元の人が数人見えるものの、観光客はまったくいない。
モーリシャスのイルオセルフのようにうじゃうじゃ西欧人がいると思っていたのでラッキー。
ギリギリまでボートを砂浜によせて、残りは膝下の海に浸かって歩いて上陸する。
まもなくモルディブ旅行から一ヶ月経つのにモルディブ症候群が治ることなく、
ついついモルディブとノシイランジャを比較してしまう。
モルディブほど砂の色は白くないけれども、海水は透明で穏やか。
エメラルドブルーからコバルトブルーへのグラデーションも鮮やか。
まず集落に案内され、テーブルのある簡易的な食卓で説明を受ける。
昼食は12時半、トイレは小だけ民家の裏側の囲いの中にて、
集落内の通りを進んで見晴台に行けること、
荷物はテーブルに置いてて大丈夫だと。
村人がゆっくりとした生活を営む集落を貫通して坂道を登ってみる。
すぐにノシイランジャの絶景が見える。
見晴台から全貌を眺める。
多少蛇行しながら細く伸びる砂州は途中で海に吸い込まれており、
二つの島はまだ白いビーチで繋がれていない。
一度テーブルに戻ってリュックを置き、カメラだけ持ってサンドバンクへ。
縦横2キロ弱あるノシイランジャの北島に綺麗なビーチがあるそうだが、
小さめの南島に向かって伸びる右も左もビーチのサンドバンクこそノシイランジャで見たかったもの。
フランス人カップル2組は他のビーチに行ったようで、
自分以外誰もいないサンドバンクを歩いていると天国にいる気分になる。
小さな雲が青空を流れていき、ゆっくりと影が移動していく。
南島に向かって歩きながら右側、つまり西側のビーチは小さな波が打ち寄せるだけで穏やか。
浅瀬の海が音もなく色を変えている。
一方、ボートが停泊している東側のビーチの波は若干強く、
それでいて透明度の高いエメラルドブルーの海が綺麗。
わずか20メートルくらいの幅しかないサンドバンクを裸足で歩きながら
両サイドのビーチで遊べるなんて贅沢すぎる。
打ち上げられたサンゴが散らばる砂州を足で味わう。
振り返ってノシイランジャの北島を眺めるのもいい。
ひたすら歩いていくとカモメの群れが羽を休めている場所があり、
ここでサンドバンクが終わっている。
ゆっくり近づいても飛び去っていくカモメたち。
両サイドのビーチがつながり砂州となって海に吸い込まれている。
潮が引くにつれて表に出る砂州が広くなっていくのだろう。
とはいえ、もともと浅瀬なので歩いてもうちょっと先の小さな無人島までたどり着けそう。
サンドバンクがなくなって東西両サイドから波が打ち寄せるので若干荒い。
イルオセルフのような島間の流れの速い海流はないけれども。
島渡りは午後にしてランチタイムまで誰もいないサンドバンクで日光浴と海水浴を満喫した。
ランチタイムは先の簡易的な食卓で。
料理を待つ間、小さな集落をぶらついてみる。
誰もいないようなほど静かだけどサッカーをして遊ぶ子供達がいる。
鮮やかな原色の布がここがアフリカの一部だとアピールしているようだ。
ヤシの木が生える村にスローな時間が流れ、人が溢れて活気あるノシベのエルビルと別世界。
白い砂にまみれて遊ぶ子供達も可愛らしい。
ランチはアボカドとトマトのサラダに串肉やエビ、
巨大な魚を焼いたものやカニの煮込みがあり豪華。
ココナッツライスを何度も盛って食べまくった。
午後は再びフランス人2組が別のビーチに向かう様子。
誘われたが誰もいないサンドバンクを堪能したいので一人同じ場所に引き返す。
自分以外に別のツアーボートもやってきたが、午後2時くらいに去って行った。
午前中より浅くなったサンドバンク西側は穏やかで美しい。
だいぶ潮を引いてきたが、ガイドによると干潮はまだ先のようで、
ツアー時間帯に島と島がさすが繋がることはないらしい。
また島を離れる時刻が3時前なので、2キロ弱ある砂州を歩いて南島に行く時間がなかった。
確かにギリギリまで行ってみるも島どうしが繋がるまで時間がかかりそう。
ぶつかる波も激しく海中横断は断念となった。
エメラルドグリーンの浅瀬の先にある無人島を惜しみつつ眺めて、
ノシイランジャ日帰り旅行に幕を下ろした。
当たり前のように夕方から雨が降ってきたので好天に恵まれたノシイランジャだった。
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