2014年5月16日金曜日

静かなチェンマイで気分転換(2014年5月15日)

バンコクでは14日間、濃厚で電光石火のような日々を過ごした。
毎晩のようにビールを飲み、
正午以降に目覚める生活スタイルが当たり前のようになっていく。
このままだと、2日前や昨日の出来事も思い出せなくなってしまいそうなので、
一度、気分転換にバンコクを離れる。
バンコクでは何人かと酒を飲んだり、
一人でも深夜にカオサンの路上バーで飲んでいるので、
休肝日も必要である。

カンボジアのシェムリアップで出会った写真学生の写真展が
ちょうどチェンマイ駅で行われるので、
チェンマイを含めたタイ北部を旅してみる。
再びバンコクで過ごすための気分転換なので、
期間はほんの一週間。

タイ人の友人が言うには、北部は現在暑すぎるとのこと。
カンボジアやバンコクで強烈な暑さを味わっていたので、
北に行けばそれほどでもないだろうと思っていたのだが、
実際にチェンマイはバンコク以上に気温が高かった。

カオサンからの400バーツ(1200円)の安い旅行者用のバスでチェンマイに向かう。
西欧人ばかりの夜行バスはエアコンの効き具合が悪く暑かった。
安いバスだからか、町の中心はおろか、
バスターミナルまで行かず、
町から10キロ以上離れたガソリンスタンドで全員降ろされる。
時間はまだ早朝。
ガソリンスタンドに停車している乗合タクシー、ソンテウに乗り換えてから
別料金を払い、チェンマイ中心部に向かうので、
金額的にも格安バスのメリットがあまりない。

ネットで事前に調べておいた宿は早朝だからか閉まっており、
旧市街の東側の入口であるターペー門を入ってすぐの路地で見かけた宿にチェックイン。
ファン、テレビ、シャワールーム付きで250バーツ(750円)なので、
高くも安過ぎでもない感じがする。
バンコク同様、チェンマイでも宿代は値上がりしているのだろう。

10年ぶりのチェンマイだが想像以上に暑いし、
あくまでもバンコクからの気分転換なのでのんびりと過ごす。
唯一の目的でもある写真学生の写真展を早速チェンマイ駅に見に行く。



しかし、チェンマイ駅は旧市街から遠く、
炎天下1時間以上歩き続けたせいで、駅到着時は意識が朦朧としていた。
写真展は閑散としたプラットフォームにこぢんまりとあり、
利用頻度が少ない、町外れの鉄道駅なので、
写真を見る人が少ないようだ。
写真学生も不発だったと気落ちしている感じがする。


バンコクのフアランポーン駅のように立地がよければいいが、
市街から離れたところにあるローカル駅なので、
わざわざ訪れる人は少ないのかもしれない。
バンコクから長時間列車に揺られてやってきた旅行者は
プラットフォームでのんびりせずに街中のホテルに急ぐだろう。

それでもパヤオという旅行者がほとんど訪れない町で撮影された作品としての写真が
チェンマイのプラットフォームに展示されている光景はいい。
また、カンボジア旅行中にたまたま出会った若い写真学生によるものなので格別である。
彼は翌日にはチェンマイからバンコクへと飛び、
さらにシンガポールと飛んで、別の写真展を行うそうだ。
専門学校のプログラムで半年間旅しながら写真を撮影しているようだが、
自由旅行とは異なり、
同じプログラムに参加している他の学生とのコミュニケーションや
作品づくりの作業、打ち合わせがあるので大変らしい。
大変そうだが、人生で貴重な財産を築いているように見えて羨ましくもある。
写真学生とは屋台で夕食を食べ、ビールを飲んでから、
旧市街の薄暗い路地で別れた。


チェンマイでは3日間街歩き以外特に何もせずにのんびり過ごす。
名物のカオソイというカレー麺は忘れずに食べる。
カオソイはそんなに辛くはなく日本人の舌に合うものの、
屋台で食べる辛いぶっかけご飯の方がタイらしくて好きだ。


旧市街は寺巡りしなくても、ぶらぶら歩いているだけで寛げる。
バンコクでは感じられないようなゆったりとした時間が
旧市街の路地に流れている。



なお、10年ぶりに訪れたチェンマイでは異様なほど中国人観光客が多く、
街中では中国語表記が目につき、
寺や食堂でタイ人に中国語で声をかけられることもあった。

チェンマイにはタイマッサージを勉強中の知り合いもいて、
夕食をともにした。
5年前に世界周遊中の南インド、バンコクで会った方で、
同じ東京に住みながら4年間一度も会うことがなく、
チェンマイで5年ぶりに再会した。
2009年とあまり変わらない風貌に笑ってしまったが、
年月を感じさせずにフランクにいろいろと語り合えるのが
旅行者同士のいいところだと思う。
彼はタイマッサージを習得してから日本で稼ぎ、
再び世界を旅して廻るそうだ。
5年前の同期の旅人が何年経っても元気に世界を舞台に過ごしている姿には
自然と励まされる。

なんだかんだチェンマイでも2日連続でビールを飲んでいるので、
まったく休肝日になっていない。

気のせいか、10年前に比べて観光客が少ないナイトバザールや
空き店舗が目立つナイトマーケットをぶらついたりもした。




バンコクから来ると、静か過ぎて拍子抜けしてしまう観光地のチェンマイ。
チェンマイの後はパーイ、メーホンソンを周り、
早バンコクに戻ろうと思う。





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