2015年4月9日木曜日

タイ南部島廻りの旅の最後、クラビー沖の無人島廻り(2015年3月30日)

ソンクラーンを控えたバンコク前にクラビーに滞在する。
ハジャイからリペ島、トラン沖の秘島と続いたタイ南部島廻りの旅も最後となる。
過去に訪れ、物価が上昇し続けるスーパー観光地のプーケット、ピーピー島はスルー。
クラビーからバンコクに夜行バスで一気に移動し、今年のタイの旅にピリオドが打たれる。
例のごとく、バンコクでは再び1ヶ月以上プチ滞在するけれども。

クラビーは2002年以来13年ぶりの訪問。
どれだけ変貌しているのだろうと恐れていたものの、
小洒落たホテルが増えた以外にあまり変わっていなく、物価もこれまでのタイのリゾートとは違い現地価格だった。
トランからバスでたどり着き、バスターミナルからクラビータウンまでのソンテウに乗り換えて
安宿が集まる川沿いに到着すると月日を感じさせない景観にほっとする。




川沿いに並ぶゲストハウスも安いままで、
適当に足を運びチェックインしたNalin Guest Houseは扇風機付きのシングルで200バーツ(750円)とリーズナブル。
3階のテラスからの川の眺めもいい。
思えば、リペ島では簡素なバンガローが1000バーツもしたものだ。




タイ人ばかりのトランから来ると、
英語、ドイツ語、ロシア語、中国語、広東語が飛び交う観光地とはいえ、
クラビータウンにはローカルな市場や週末ナイトマーケットがあったりと東南アジアの旅の情緒に浸れる。





庶民が集まる屋台は安くて美味いのがタイの定番。
クラビー滞在中は昼も夜も屋台で50〜60バーツ(200円前後)のぶっかけ飯や
豚の臓物煮込みライスヌードルスープ、豚足煮込みご飯のカオカームー、
シーフード入りのタイスキを食べたりする。






久しぶりにお金をあまりかけずに寛げるクラビーは4日間まったり。
何かと忙しくなりそうなバンコクでのプチ滞在を前にタイ南部の居心地いい町に数日いるのも悪くない。
自由気ままに、あるいは怠惰に身をまかせて過ごせるのもタイの空気ならでは。
リペ島、トラン沖の4島廻りツアーと海水浴、日光浴も続いたので休養も必要。


昼間のクラビータウンは暑いだけなので、
13年前にも訪れたリゾート地のアオナンビーチに日帰りで訪れたりもする。
タイ南部の原風景のようなカルスト地形を背景としたアオナンは絵になる。



普段だと満足できるアオナンのビーチだけれども、
白い砂浜と透明な海がモルディブを想起させるリペ島、
外国人にあまり知れ渡っていないトラン沖の秘島を目に焼きつけた後では物足りない。
ビーチは白さから程遠く、海は青さやエメラルドグリーンが希薄。
それでいて西欧人や中華系、タイ人が海で遊び、
砂浜で仰向けになったり、うつ伏せになったりする人口密度が大きなビーチ。
ちょこちょこと海水浴と日光浴を繰り返しながら物思いにふけてしまう。




プーケットやピーピー島に比べて観光客は少なくてもリペ島に比べれば圧倒的に多いクラビー。
ここではツアー等は参加せずにぼーっと過ごすつもりだったが、心残りがある。
トラン沖の4島廻りの日は天候が悪かったこと。
どうせなら青空が出ている日に島廻りをしたかった。
クラビーの旅行会社に立ち寄ってみると、クラビー沖の4島廻りツアーは400〜1200バーツ。
スピードボートは高くてもロングテイルボートは安い。
トランの灰色の空にリベンジも含めて、400バーツ(1500円)のロングテイルボートによる4島廻りツアーを申し込んだ。




ツアー当日。
何よりも心配な天気はiPhoneによると午前10時から降水量30%。
ちなみに朝8時の段階では快晴。
ほんまかいな、と思うもツアー代は払っているし、朝から曇っていたトランよりはましだろう。

ピックアップのソンテウがクラビータウンを巡回し、
座る場所がないほど溢れ返った軽トラックの荷台席に揺られてアオナンに到着。
タイ人の団体に紛れて外国人は自分だけだったトラン沖ツアーから一変、
アオナンの旅行会社周辺は古今東西、多国籍の人種で賑わっている。
クラビー沖の無人島4島廻りツアー以外にもピーピー島ツアーやホン島ツアー、
さらにはスピードボート組、ロングテイルボート組と分かれている。
一つのグループは軽く50人超えるだろうか。
赤、オレンジ、白、青など、カラフルなシールのうちひとつを皆つけており、
自分の色が呼ばれるのを待っている。
2011年にプーケットからピーピー島ツアー参加したとき同様、
少なからずストレスになる群集の中での慌ただしいツアーになりそうな予感。


自分の青色が呼ばれ、砂浜に停泊するロングテイルボートに歩いていく。
50人以上集まっているだけあってロングテイルボートも大きめ。


タイ語、マレー語、フランス語、英語、中国語、スペイン語、ヘブライ語、広東語、
東欧や北欧の言葉も聞こえてくる。
現在の世界情勢の縮図のようだ。
中華系はもちろん、新興国の観光客が年々増えている気がする。
が、日本人はいない。
自分が日本人であることが分かると、片言の日本語でフレンドリーに説明してくれるガイドさんに尋ねたところ、
他のグループも含めて日本人は自分ともう1人しかいないそうだ。
そもそも、青色のグループでは自分以外に1人でツアーに参加している人はいなかった。
まだ日本の大学生の春休みシーズンのはずなのにマレーシアを去ってから日本人と出会っていない。


アオナンを出発したエンジン音がやかましいロングテイルボートは南に回り込みライレービーチを通過。
2002年のクラビー滞在時にボートを2回乗って訪れたプラナンビーチへ向かっている。
奇岩が多いカルスト地形にひきつけられる。
言うまでもなく晴れていると海と岩山のコンビネーションが美しい。
iPhoneの天気予報では正午過ぎまで降水確率50%だがつきはこちらにある。





ツアーボートはプラナンビーチに上陸。
浅瀬まで近づけるロングテイルボートとはいえ、梯子を降りて海水に浸かると股下まではある。



アオナンの海とは比べもにならない透明度にすでに満足のツアー。
何隻もツアーボートが上陸し、人が溢れている事実には目をつぶろう。




奇岩のカルスト地形とロングテイルボートが一緒になると、
世界の観光客が憧れるタイの南の島のポストカードになる。



プラナンビーチで過ごせる時間はわずか45分なので、
ビーチ南端のプラナン洞窟に急ぐ。
洞窟自体はタイ人のお祈りを捧げるほこらとなっているようだ。



洞窟の脇には岩がつららのように垂れ下がっている小さな入り江がある。
こじんまりとしたビーチもあり、隠れ家のようだ。





岩肌に囲まれた小さなビーチで寛ぎたい衝動を抑えて、人が溢れるボート乗り場に引き返した。





次はChicken Island(チキンアイランド)。
トサカがあるニワトリのような奇岩がそびえ立っている島。
すぐに目につく管制塔のようなチキンの首が航海の目印になるらしい。
満席のロングテイルボートツアーでは身動きがとれず、自分の位置からは写真が撮れなくて残念。
チキンアイランド付近のチキンの頭が隠れている場所でシュノーケリング•タイム。



ライフジャケットさえ着用していれば泳げなくても楽しめると前回のツアーで学んだので積極的に海に入る。
50人以上いて30分のシュノーケリング•タイムなのでぐずぐずしていると時間がなくなってしまう。
晴れていて海が透明であれば目が悪くても魚が見える。
水中マスクすれすれを泳いでいる人懐っこい魚もいた。
トランではシュノーケリングなしのツアーを望んでいた人間が今は水中世界を堪能している。
泳げないくせにシュノーケリングにはまってしまうとは滑稽である。




シュノーケリングの後はチキンアイランドの近くの小さな島へ。
2島そろってTup islands(タップアイランズ)。
タオ島沖のナンユアン島と同様、島と島が細長いビーチで結ばれており、
干潮時には2島がチキンアイランドとも繋がるようだ。


ツアーが浅瀬にたどり着いたときはすでに潮が満ちており、
タップアイランズの架け橋となる砂州の一部は海に沈んでいたが、十分歩いて渡れる。




それにしてもすぐ近くのアオナンビーチとは別世界。
リペ島の海の透明度も抜群だったが、チキン島沖のタップアイランズの海水も心を洗われるクリスタル。
戯れる熱帯魚もくっきりと見える。




極上の砂州はモルディブのリヒヴェリで大満足したし、
昨年のナンユアン島や先週のリペ島でもそこそこ満喫した。
それでも飽きることがない砂州。
タップアイランズでも歩き回る。
クラビー沖4島廻りツアーでは自由時間が短いのが惜しい。





時間がないものの、小高い島から砂州で繋がる他の無人島を見てからボートに戻る。





プラナンビーチ、チキンアイランド、タップアイランズと廻り、
クラビー沖4島廻りツアーは次で最後。
プラナンビーチは島ではないが、タップアイランズは2島とカウントされるのだろうか。
4島目はPoda Island(ポダアイランド)。


ここで遅いランチタイムであり、午後3時までフリータイム。
ポダアイランドは島廻りの最後に相応しく、最高の透明度+エメラルドグリーンの海。
熱帯魚も群れをなして泳いでいる。




すぐ近くの奇岩や海の向こうのクラビーの海岸線も非現実的に映る。
早めに昼食を済ませてからポダアイランドで最後のバカンスを満喫した。





ツアーが終わると同時にタイ南部の島廻りの旅が終了し、
海とはかけ離れたバンコクが一気に近づく。






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