2016年3月17日木曜日

マルタ島からゴゾ島の日帰り旅行&マルタ島の青の洞門廻り(2016年3月3日)

小さな島国なのに地中海ヨーロッパの魅力を凝縮させたようなマルタ。
マルタ島の隣にあるゴゾ島やマルタ島南西部の青の洞門を日帰り旅行として訪れてみる。



マルタのスリーマからでもゴゾ島に十分1日で行って帰ってこられる。
尚、マルタ島とゴゾ島の間にあるさらに小さなコミノ島も訪れるつもりだったが、
マルタ島、ゴゾ島からのコミノ島行きのボートが冬期運休中だった。
もともと海水浴のためのブルーラグーンがメインのコミノ島なので諦めるしかない。

ホステルJonesがあるスリーマのバス停から222番のバスでマルタ島北西端Cirkewaのフェリー乗り場に行ける。
30分に一本のバスで所要1時間。
島中に張り巡らされているバスは2時間なら1回目の運賃1.5ユーロで乗り放題だけれども、バスに揺られる時間と少ない運行本数を考えると2回が限度かもしれない。


せっかくのゴゾ島日帰り旅行を選んだ日は晴れているものの、風が強く、波が荒れていた。
たとえコミノ島行きのボートが運航されていてもブルーラグーンどころじゃなかっただろう。
そもそも青の洞門への小型ボートは転覆しかねない。

車も乗り込むフェリーに歩いて乗る。
ちなみに、マルタ島からゴゾ島行きは無料でチケット不要。
ゴゾ島から戻る際に4.5ユーロを払うシステムとなっている。


フェリーのデッキから高波で上陸不可能なコミノ島が見える。
風に舞った水しぶきがデッキまで昇ってくる。


30分以内の航海でゴゾ島に到着。
ゴゾ島の港町Mgarrはヨットが停泊する美しいマリーナがあり、
マリーナの向こうに教会がそびえている。


教会に登ってみると、Mgarrのマリーナを一望できる。
波が穏やかであれば、典型的な青い地中海でもっと綺麗なのかもしれない。


自分にとってゴゾ島日帰り旅行のメインは西端にある青の洞門。
マルタ島にある青の洞門がブルーグロットと呼ばれており、
ゴゾ島のものはアズールウィンドウというそうだ。
港町Mgarrからフェリー乗り場を出てすぐのバス停で301番に乗り、
ゴゾ島中心の町Victoria(ラバト)へ。
30分くらいのバス旅。
2時間有効のバスチケットを1.5ユーロで購入。
一週間何度もバスに乗るなら21ユーロのウィークリーパスを購入した方が得かもしれない。
Victoriaのこぢんまりとしたバスステーションで311番のDwejra行きに乗り換えて終点がアズールウィンドウ。


Victoriaでの乗り換えに1時間あるので軽食を食べたり、
すでにヴァレッタで見馴れた要塞に登ってみる。
強風のせいか要塞からの風景は霞んでいる。



VictoriaからDwejraへの15分ほどのバス旅でゴゾ島を西から東まで貫通したことになる。
断崖絶壁が目立つ西側なのでより風が強いかと思ったがそれほどでない。
波が高くても透明なエメラルドブルーの海。


そして、目の前に現れる青の洞門、アズールウィンドウ。
確かに青い海を覗ける窓のようだ。


手前にはブルーホールと呼ばれる、海の深さにより青が濃厚なプールがある。
夏場は海水浴に良さそうだ。


風化して針の山のように足場の悪い岩場を歩き、
アズールウィンドウを近くから見る。
自然の造形美に圧倒されてしまう。


ブルーホールを上から眺めてみる。
この一帯はダイビングで有名らしい。
やはり波が大きなのが残念でならない。


アズールウィンドウから海沿いを歩いてみる。
岩場は地球とは思えない険しい肌をしており、
足下に気をつけながら海水が溜まったプールを見て廻る。



海には岩島が荒々しい海面から突き出している。


昔使われていたと思われる洞窟もある。


海に浮かぶ岩山といい、弧を描く湾もまた絶景である。
ゴゾ島の西側はマルタ島と別世界のようだ。



アズールウィンドウに戻り、Victoriaに戻るバス発着所の反対側に下って行くと内海があり、
波の影響を受けず隠れ家のような場所が現れる。
透明度抜群の海に見とれてしまう。


何よりも青の洞窟に圧倒される。
青の洞窟の向こうに外界があり、4ユーロのボートツアーで青の洞窟をくぐれるようだ。



青の洞窟ツアーは日光の差し込み具合いが午前中の方がいいらしいのでゴゾ島では乗らず、
マルタ島のブルーグロットにかけてみる。
今回はただ内海と外界を結ぶ青の洞窟を眺める。



ゴゾ島への日帰り旅行の2日後にマルタ島南西部にあるブルーグロットを訪れる。
スリーマから直行バスはないので、まずヴァレッタまで行き、
平日でも1時間に一本しか運行していない74番のバスに乗ってブルーグロットを見下ろせるpanoramaというバス停で降りる。
いきなり現れる紺碧の地中海に口元が緩む。


せっかく早起きして9時50分のバスがつかまったので、
panoramaで降りて早々見晴し台に行かず、青の洞門へのボート乗り場へ直行。
岩が積まれた丘陵地帯を下りつつ、波が大きくない海に期待を寄せる。


猫が午前中から日向ぼっこしている牧歌的な風景が続く。


ブルーグロットや他のいくつかの青の洞窟を廻るボート乗り場に到着。
人が誰もいないと思ったらなんと運休。
昔訪れたカプリ島でも快晴なのに青の洞窟に入れず、
昨年のギリシャのザギントス島でもナヴァイオビーチに上陸できるボートツアーが冬期で運行されておらず、
ここマルタ島で三度目の正直と思っていたのにまさかの撃沈。
確かに空は晴れ渡っているが、若干風があり、波も穏やかでない。
心境はもっと穏やかでないが。


ボート乗り場周辺の海水は透明度抜群のサファイアブルーなのに残念。




気を取り直してバス停近くの見晴し台へ登る。
高台から眺める地中海はギリシャのサントリーニより青い気がする。
そしてギリシャに勝るような絶景を見渡せる。


そして、見晴し台に降り立ってもなかなか見えないメインの青の洞門が唯一フェンスがある場所にたどり着くといきなり現れる。


風化による最高傑作といえるような青の洞門をひたすら鑑賞する。


青の洞門の造形美もさることながら、真下の海の色に吸い込まれそうになる。
青すぎる地中海を堪能できる場所として今まで訪れたフランスのイフ島、エズ、イタリアのカプリ島やタオルミナ、
さらにギリシャやモンテネグロ、クロアチアでもこんなに透明でサファイアブルーの海を見たことがない。
マルタ島には山も川もないため異物が海に流れることがなく、
こんなにも海が奇麗だとか。



団体ツアーバスがちょくちょくやって来る見晴し台を出て道路沿いを下っていくと、
ガードレールの切れ目から青の洞門にギリギリまでアクセスできるところがある。
フェンスも何もない断崖絶壁なので落ちないように注意する。
崖の淵から見下ろすとサファイアブルーの海水にそのまま引きつけられそうになり怖い。



ブルーグロットを生成するブリッジの真上から眺めると断崖絶壁の下に他にも青の洞窟が見える。


足下に現れる青の洞門は迫力がある。


ずっと見ているだけで満たされる海の色である。
ブルーグロットをくぐるボートツアーに乗れないのが惜しくてならない。



ブルーグロットへのボートツアーに再挑戦するためにもマルタはまたいつか長居してみたい。







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