パナマで一番の見どころと言われるパナマ運河を訪れる。
また、世界遺産に登録されている旧市街カスコビエホも見逃せない。
カリブ海と太平洋を結ぶパナマ運河のビジターセンターがMiraflores(ミラフロレス)にある。
運河の水門を通る船は午前中か午後2時以降が多いそうなので午後に出発する。
Albrookターミナルのメトロバス乗り場からミラフロレス行きが出ている。
が、このミラフロレス行きメトロバスが曲者で、何人かの人に尋ねてバス停留所を見つけるも、
なかなかバスが現れなかった。
他にもパナマ運河を見にいくと思われると西欧人とひたすら待ち、
バス待ちを断念してタクシーに乗る人もいる中、
1時間弱してようやくバスがやってきた。
ビジターセンターまで15分くらい。
建物目の前でバスを降りてチケットを買う。
15ドルとかなり高めの料金。
3Dシアターで概要を掴んでから、博物館を見て回る。
パナマ運河について頭に入れていよいよ本物と対面。
相変わらず蒸し暑く汗ばむ天候の中、
地上、2階、4階から水門を眺められる。
二段階で水位を調節して船を通すシステムらしい。
ちょうど大きな貨物船が近づいてきて、
訪問客が展望台に集まってくる。
スペイン語と英語のアナウンスが流れており、
アメリカのテキサスからの貨物船のようだ。
ミラフロレスには細長い運河のレーンが2本並列しており、
奥の方に入ったテキサス船の水位が下がっていく。
多くの人がカメラ撮影、動画録画とショーさながらである。
貨物船がゆっくりと下り、先のレーンの水位と同じになってから水門が開く。
細長い運河を進んで行く巨大な船の光景は圧巻。
次は手前のレーンにイタリアからの大型船が入ってくる。
コンテナで覆われた船のデッキから手を振る乗組員もいた。
イタリア船もゆっくり沈んでいく。
同時に二段階目に入ったテキサスからの貨物船がミラフロレスへの仕事を終えて太平洋に向かっていく。
水位が同じになるとゆっくりと開くゲート。
作業中に巨大な貨物船を終始ロープで運搬するのが動力車。
坂に沿ったレールの上をゆっくり進む。
水門が開くと、手前の近いレーンを巨大なイタリア船が通過していった。
一つの開閉作業にかかる時間は10分くらいだろうか。
タイムラプスを撮ったりと飽きることなく眺めていられる。
やはり午後3時以降が北から南へ抜ける船の時間帯のようで、
次から次へと巨大船がやってくる。
アイルランドからの貨物船のショーもずっと見つめる。
なんと小さなヨットもパナマ運河を抜けるようだ。
巨額の通過料がかかるので金持ちでないと無理だろう。
貨物船以外に巨大クルーズ船の運河通過を目撃できる日もあるそうだ。
ビジターセンターが閉まる16時半に出て、
バス停で多くの人とAlbrookターミナルに戻るバスを待ったが、
往路同様1時間近くも待たされた。
翌日、パナマシティの旧市街カスコビエホへ。
滞在中のAlbrook近くのゲストハウスから歩いていけるけれども、
途中あまり治安が良くない地区があるので注意が必要。
高架道路向こうの小汚い団地群は新市街と別世界のようだ。
海に突き出したカスコビエホまで商店街を抜けていく。
歩行者天国のcentral通りは人通りが多く、
昼間であれば普通に歩けるけれども、
メインの通りを外れる気になれない。
central通りそのものは露店やカート屋台が溢れており、
東南アジアっぽい雰囲気が漂っている。
カラフルな民族衣装をまとったクナ族の女性たちも見かける。
通り沿いの食堂でランチ。
食べ物を選んで皿に盛ってもらってからレジで払うシステム。
肉の煮込み、サラダ、豆、焼きバナナをご飯に載せたものとクリーム味のジュースで5.25ドル。
パナマの食事はそう安くない。
それにしても店の中にも柵があったり、出口から店内に入れないようになっていたりと、
セキュリティーが頑丈なので、暗くなってから近寄りがたい地区なのかもしれない。
歩行者天国をずっと進んでいくと、人々が寛ぐ広場があり、
世界遺産の旧市街が始まる。
以前治安が悪かったカスコビエホだが、
今では多くの建物が復旧され、いかにも西欧人が好みそうな洒落たコロニアルな街になっている。
熱帯の花がベランダに飾られていたり、また涼しげな通りはコロンビアのカルタヘナを想起させる。
かつてコロンビアから独立したパナマなので共通点が多いのかもしれない。
洒落たカフェもあり、週末とあってカメラをぶら下げている観光客も目につく。
先ほど歩いてきた地区と雲泥の差である。
中心広場にある大聖堂は残念ながら改装中。
新しい白い教会と石造りの教会跡のコントラストがカスコビエホらしい。
コロニアル調の教会があり、中に入るとエアコンが効いて涼しかった。
蒸し暑いパナマシティで安全な教会で休めるのがありがたい。
カスコビエホの南端には新市街を展望できる広場があり、
クナ族のカラフルな織物が売られている。
熱帯の蒸し暑さに屈せず音楽を奏でるおじさんがいてのんびりとした空気が流れている。
カスコビエホから眺める新市街のビル群は蜃気楼のようだ。
それにしても曇りがちのパナマシティは毎日頭が朦朧とするほど暑い。
4月後半はちょうど乾季が終わり、雨季に突入する頃。
これからカリブ海岸に向かうというのに不安がよぎる。
意外なほど小さな旧市街はのんびりするのに悪くないけれども、
世界遺産としてちょっと物足りない気がする。
新天地の中米の旅はまだ始まったばかり。
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