2017年7月8日土曜日

カシミールからラダックへヒマラヤ山脈をゆく③ ラマユル〜レー(2017年6月12日)

ヒマラヤ山脈を駆けるカシミール、ラダックの時計回りの旅もレーにて前半が終了。
ラダックの中心レーに一週間ちょっと滞在し、近郊のゴンパを見に行ったり、
天空の湖パンゴンをツアーで訪れてみる。
レー滞在後は5000m前後の峠を三つ超えていく悪名高い山道を通ってマナリ、デリーへと南下していく。


軽い高山病も回復し、食欲が戻ったラマユル二日目の夜、
卵入りの野菜カレーライスとチベット麺のトゥクパをゲストハウスで食べて大満足。


二泊しただけなのに快適だったホームステイのようなTharpalingゲストハウスを去る。
カルギルからレーへのバスを途中下車したのが10時前だったので、
再び同じ時刻のバスに乗るべく9時過ぎに出る。
特にバス停などなく、小さな商店の前にバックパックを置いて待つ。
小さな商店で働く少年はTharpalingゲストハウスの息子だった。

10時くらいにバスが来るだろうと気長に構えていたら9時20分くらいに早くも現れて乗り込む。
途中乗車なのに窓際に座れて運がいい。
ヒマラヤ山脈周遊前半最後の移動も絶景を満喫する。
山道に沿って川が流れている。
有名すぎるインダス川。


すぐにトイレのためのバスストップ。
カルギルからやってきたバスだから仕方がないだろう。
人々は岩陰にしゃがんで用を足していた。


しばらく走ったと思ったら今度は食事休憩。
緑溢れる渓谷の村がチベット文化に染まっている。
カフェ隣にマニ車がまつられている。


舗装された山道を軽快に飛ばすバス。
渓谷を流れる川は鮮やかな水色をしている。
若干乳白色でもあり、自然と釣り合わないような水色。


インダス川を荒涼とした山々が囲み、山々の向こうに雪山がある。


ラマユルからレーまでのわずか4時間のバス旅も絶景のオンパレードで居眠りする気になれない。
南にヒマラヤ山脈、北にカラコルム山脈のラダック。
アクセスが悪くても多くの観光客が訪れる理由がわかる。
まあ、現在ほとんどの観光客が飛行機で一気にレーにやってくるようだが。


レーに近くになるにつれ交通量が多くなり、街の入り口の門は都会並みの混雑ぶり。
人口3万人ちょっととはいえ、ラダックの中心の町であり、
観光のハブでもあるので多種多様な人々で溢れ、
交通の行き来は激しいレー。
穏やかで静かなラマユルからくると軽いカルチャーショックでもある。

無数にゲストハウスがあるレーでロンプラに載っているChowゲストハウスに行ってみる。
田舎から来るとごちゃごちゃした市場やバザール、旅行会社、土産屋が集まる界隈から離れた静かな場所にあり、
鳥のさえずりしか聞こえないような穏やかな畑の隣にある。
シンプルだが清潔で下宿部屋のような部屋で300ルピー(500円)。


大きなバケツにお湯を貯め、小さなバケツで体を洗うバスルームだけど、
毎日シャワーを浴びる必要がない標高3500mの世界なので悪くない。
WiFiルーターがあるのにレーの町全体のインターネットが繋がらないようで数日間ネットサーフィンできず。

一週間ちょっと滞在予定のレーでヒマラヤ山脈を眺めながらチャイをすする前にやるべきことがある。
ラダックの奥地を訪れる際に必要なパーミットを申請し、パンゴン湖行きの一泊二日のツアーを探す。
一人だとジープ代だけで8600ルピーもするのですでに人が集まっているツアーに便乗する必要がある。
ちょうど2年前の6月のモンゴルのゴビ砂漠ツアーを思い出す。
また、レー滞在後のマナリへの交通手段を探す。
バスステーションで尋ねると午前5時発で二日間かけてマナリに行くバスがあるそうだが確証は持てず。
野良犬が異様に多いレーで早朝4時くらいからゲストハウスからバスステーションまで30分以上歩くことを考えると気が重い。
何軒かの旅行会社で尋ねるとレーからマナリの山道は開通してまもなくまだバスが運行していないとのこと。
シェアタクシーなら午後4時に出発し、翌朝マナリに到着するそうだ。
ただ夜行移動だと5000m前後の峠を三つ越えるのを見られないのが残念。
そして3000〜4000ルピーと高すぎる。

下調べをしてからレーの街探索。
シュリーナガル、カルギル、ラマユルと移り、
ラダックの中心だけあって多民族な雰囲気が漂っている。
シュリーナガルの多くの人口を占めるパキスタン北部やアフガニスタンの民族のようなカシミール人、
カルギルあたりから急に増えた中央アジアのような顔つきのイスラム教徒、
そして東アジアの人々と同じ顔つきのチベット人。



店で見かける文字は英語以外にチベット語でヒンドゥー語をまったく見かけず。
ここは完全にインドに属しながらもインドでない。
レーのどこからでも目につく宮殿。
本場チベットのラサにあるポタラ宮殿のモデルになったとか。


さらに小高い場所にある要塞も見える。
レー滞在中にここも登らなければならない。


レーで一番賑わっている歩行者天国、メインバザール。
暇そうなカシミール人やチベット人が座っていたり、両脇に土産屋、カシミヤ店、レストランなどが並んでいる。
インドの下界の街のようにツアーの勧誘やら土産屋への客引きなどなく、のんびりと過ごせる。


レー南のバスステーションへと続く道にある門から雄大なヒマラヤ山脈を一望できる。


町の中心から歩いて数分の場所から絶景を見渡せる贅沢なレー。
雲が近く、空が青い。


すでにレー宮殿の閉館時間が近いが、
高台からサンセットを眺めるために登ってみる。
西側の山々に落ちていく太陽の光を浴びたヒマラヤ山脈。
山肌に柔らかな立体感を浮かばせている。


チベット仏教のタルチョーの5色の旗に彩られた雪化粧の山々。
地上より早い時間帯で西日が消えていく。


夕焼けは期待できそうにないので陽光を途絶えるのを確認してから下山した。


朝晩寒いくらいのレーだけれども久しぶりに大自然を満喫しつつ腰を下ろしてみようと思う。









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