2月3日にタイプーサムという祭りが行われるらしい。
旧正月にあわせて再びプチ滞在しているシンガポール。
偶然重なったタイプーサムを見逃すわけにはいかない。
タイプーサムとはヒンドゥー教徒がムルガ神に捧げる祭りで、
リトルインディアのスリスリニヴァサペルマル寺院からスリタンダユタプニ寺院まで信者が行進するという。
ただ歩いて進むのではなく、体中に針を刺してみこしをかついでのパレード。
タイプーサムの存在はクアラルンプールにいたときに知ったのだが、
本国インドでは過激すぎるために禁止されており、
マレーシアとシンガポールでのみ行なわれているそうだ。
2月3日当日。
居心地のいいウォークホーム•カプセルホテルではネットサーフィンしたり、
久しぶりにパソコンで映画を観たりと寝るのが遅くなり、
目覚めたのは10時だった。
余談だけど、ウォークホーム•カプセルホテルは2月7日で急遽クローズになる。
移転するらしく、すでに前払いしている21泊分のうち14泊分は返金される。
チャイナタウン、マリーナベイサンズ、マーライオンが近いという抜群のロケーションで
何よりも快適でシンガポールにおいて自分の居場所とさえいえる
ウォークホーム•カプセルホテルにもう滞在できないのが惜しい。
長居して馴れ親しんだ定宿がなくなってしまうのはやはり悲しい。
リトルインディアのセラングーン通りに近づくと道路の一車線はすでにフェンスで隔てられており、
いきなり音楽とともに信者のパレードが見えた。
まさに胸や腹や背中に針を刺し、その針でバランスよく支えられたみこしをかついだ信者が家族と共に歩いている。
重そうなみこしが傾いて針が刺さった皮膚が破けないか心配になる。
みこしをかついだヒンドゥー教徒とは別に背中に針を引っ掛けて、
ひもで結ばれたみこしを引く者、
針の山を歩くのように針の下駄を履いてゆっくり進む者、
針の山を歩くのように針の下駄を履いてゆっくり進む者、
長い串を頬に貫通させたり、
上半身に果物がついた針をぶら下げている者など苦行のパレードである。
最後は配られるピンク原色のローズウォーターを飲んでタイプーサムに幕が閉じる。
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上半身に果物がついた針をぶら下げている者など苦行のパレードである。
正午近くでは時間がまだ早いのかパレードグループはまばらである。
セラングーン通りの一角では無料の食べ物やドリンクを配っているコーナーがあり、
長列に加わって野菜カレーライスとジュースをもらう。
タイプーサムではヒンドゥー教徒だけではなく、
見物している一般人や観光客もドリンクやカレーを無料でもらえるらしい。
多くの観客同様、信者の行進を観ながらの立ち食い。
カレーは美味いけれども、痛々しい光景を観ながらだからか皆顔が恐い。
セラングーン通りを北上し、
タイプーサムのパレードの出発地点であるスリスリニヴァサペルマル寺院に寄ってみる。
スリスリニヴァサペルマル寺院内は大声で唄を歌うヒンドゥー教徒で熱気がこもっており、
賑やかな祭りというより神聖な儀式のようで異様な雰囲気が漂っている。
肌で感じる熱気、耳から入る音楽、視界を奪う針刺し儀式、
寺院に充満するインドのお香の匂いが高揚感を大きくする。
特に体に針を刺す儀式は疑いなく痛そうで、
足を振るわせながら堪える信者や顔を歪めている信者もいる。
舌に針を貫通する儀式では音楽に合わせて周囲が大声で歌っており、
信者も一種のトランス状態に入っているようだった。
タイプーサムは単なる祭りではなく圧倒されまくり。
スリスリニヴァサペルマル寺院は5時で閉まるというので早めに出て、
信者のパレードに沿って終着点のスリタンダユタパニ寺院まで歩く。
リトルインディアのセラングーン通りは午後5時には多くの観客がフェンスを埋めている。
再び無料ドリンクをもらい、無料のカレーライスを食べてから
人混みをかき分けるようにフェンスに沿ってパレードを観ながら歩く。
夕方近くになると信者のグループが次から次へとやってくる。
太鼓を叩きながら囃している家族や男衆の盛り上がりも凄い。
タイプーサムのパレードはやがてリトルインディアを出て、
帰宅中のビジネスマンが歩いている普通の街を進んでいく。
当然途中横切る車道があるので警備員に従って道路横断する。
フェンスがない横断歩道でどさくさに紛れてパレードが進むコースに入ろうとすると注意される。
信者も家族も裸足でしか歩けないようだ。
スリスリニヴァサペルマル寺院からスリタンダユタパニ寺院までは3キロ以上あるだろうか。
途中再び食事と飲み物を配っているコーナーがあったので3食目のただカレーを頂き、
音楽が鳴り止むスリタンダユタパニ寺院に入っていった。
多くのヒンドゥー教徒がお供え物をするスリタンダユタパニ寺院で長かった行進は終了。
多くの信者が巨大なみこしを運ぶ儀式が行われていた。
苦行にたえた信者はみこしを下ろし、体の針を抜かれている。
寺内に救急治療があるのが生々しい。
最後は配られるピンク原色のローズウォーターを飲んでタイプーサムに幕が閉じる。
旧正月を待っている最中にタイプーサムを見られて幸運だった。
シンガポールの多民族性を目の当たりにできた気がする。
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