二週間ちょっとのウズベキスタンの旅も終了。
トルクメニスタンへ向かう前に城壁に囲まれた世界遺産の町ヒバで4日間過ごす。
ムイナクから一気にヒバへ移動。
ムイナクのホームステイのお兄ちゃんに7時半頃通過する乗り合いバスでヌクスに行けると教えてもらう。
ホームステイ外のメインの通りで乗り合いバスを待っていると、
すでに2人の客が乗っているシェアタクシーが通りがかり、料金を尋ねると20000ソム(550円)。
乗り合いバスの10000ソムの2倍程度だし、
ヌクスからヒバへの道のりもあるのでスピードが速いシェアタクシーに乗り込む。
ムイナク〜ヌクスのシェアタクシーは時速120キロで走行し、10時半に2日前に泊まったヌクス到着。
ヌクスで降ろされたシェアタクシー乗り場ではなかなか乗客が集まらず、1時間近く待たされたと思う。
また、ヌクスからヒバ直行は割高なので、ヒバ近くの交通ハブとなるウルゲンチまで1人25000ソム(670円)で交渉成立した。
ヌクス〜ウルゲンチ途中の町でシェアタクシーの乗客引き渡し、ようは乗り換えがあり、
ウルゲンチ鉄道着が15時くらい。
鉄道駅前から市バスでウルゲンチのバザールに行き、バザール前でヒバ行きの緑のトロリーバスに乗換えて1時間ちょっと。
16時過ぎにヒバにようやく到着した。
ムイナクからシェアタクシー3台、バス2台、合計8時間半のウズベキスタン最後の移動となった。
ヒバの宿は旧市街の西門を出てすぐのAlibek B&B。
ドミが10ドル、自分らはツイン25ドルを2人で使う。
家庭的なAlibek B&Bの朝食はウズベキスタンで一番豪華だった。
一日あれば十分に見て廻れる城壁に囲まれたヒバの旧市街を4日にわけて歩く。
西門の入口でカメラ込みで39000ソム(1050円)の観光名所共通チケットがあるので購入する。
実際はミナレット、西門近くの展望台別料金であまりお得感を味わえなかった。
西門をくぐってすぐに現れるカルタ•ミノール•ミナレット。
このミナレットは未完で支柱しかないものの、
完成していたら恐ろしく高いミナレットになると容易に想像できる土台の太さがある。
旧市街は世界遺産だけあって生活臭が薄く、
観光客向けの土産屋が多いテーマパーク的な町と言えなくもない。
でも、東西に走るメインの通りを外れるとヒバに住む人々の生活が溢れている。
路上でバックギャモンをするおじさんたち、平和ボケに浸る猫。
地元の子供達は明るく、平和な町の印象が強くなる。
柔らかい西日があたる時間帯の旧市街は格別。
ウズベキスタン、中央アジアのどの町よりも統一感のある土色の街並が生まれたての銅色に輝いている。
小高いミナレット、マドラサ、城壁、民家の壁も異国情緒をかき立ててくれる。
日が沈んでから西門すぐ外にあるローカルな食堂の貯水池に面したテラスで飲むビール、
串肉セットの夕食も味以上の価値がある。
サマルカンド、ブハラとウズベキスタンの世界遺産に魅了されてきたけれど、
まったく見劣りせず、あるいはサマルカンド、ブハラ以上に吸い込まれるような魅力があるヒバ。
到着早々、城壁に囲まれたこぢんまりとした旧市街の虜になってしまった。
2日目、3日目は共通チケットを買ってマドラサ奥内の博物館やギャラリーを見て廻った。
せっかくチケットを買うも場所によってチケットをチェックされないところもある。
サマルカンド、ブハラで見慣れたモスクやマドラサの青いタイルワーク。
何度見ても飽きることがなく、デコレーションのきめ細かさに見入ってしまう。
ウズベキスタンにはいろんな青色があり、幾何学的な模様も多種多様。
西日に染まったミナレットも素晴らしかったが、
土色のモスクと青い空とのコントラストもいい。
飛行機雲のような時間の流れに取り残された旧市街の魅力を感じる。
ヒバ2日目の夕暮れ時、西門はいってすぐ、城壁沿いにあるクフナ•アークの展望台に登る。
共通チケットと別途で5000ソム(140円)。
細い階段を上っていくとミャンマーのバガンのように観光客で溢れている。
それでも展望台からは土色から銅色に変わっていく城壁に囲まれた町を一望できる。
うねるような城壁もくっきりと見える。
旧市街と変哲のない家屋が並ぶ城壁の外とのギャップが大きい。
展望台は19時で閉まるとおばさんにせかされたものの、
地平線に沈んでいく夕日にギリギリまで居座り続けた。
ヒバでも人との出会いに恵まれる。
『地球が遊び場』のモッチーさん繋がりでブハラで出会い、ランチタイムを一緒に過ごし、
お住まいのアパートに招いてもらってカレーをご馳走になり、
和風宴会でもてなしてくれたJICAのまりこさんの紹介でヒバ在住のJICAのミワさんと会う。
ミワさんはヒバ唯一の日本人でローカルな生活に溶け込み、知り合いが多いそう。
2日目のランチタイムに自己紹介も含めていろいろと話し合い、
3日目の夜に屋上テラスでビールが飲めるミワさん秘密の場所に連れてもらったりした。
前日の展望台よりも好立地で、誰もいない隠れ家といった感じ。
秘密の場所からヒバ、ウズベキスタン、そして中央アジアで最高級の夕日と夕焼けを眺める。
ウズベキスタンの旅の締めくくりとしてふさわしく、
未知なるトルクメニスタンへの期待感を湧かせてくれる。
太陽が沈む瞬間に飛行機雲がゆっくりと伸びていく。
銅色の町の上空を貫く飛行機雲に旅の路上を感じてしまう。
夕焼けを見てからはミワさんの友人に連れられてシーシャバーに行き、
水タバコを吸いつつビールに酔い、若者のように踊って楽しい夜を過ごす。
二週間では物足りないほど惹きつけられたウズベキスタン。
いつか再び訪れたい国がまた一つ増えた。
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