比較的小さな7つの中米諸国の中で一番大きく、それでいて物価も高くなさそう。
コスタリカでメインのモンテベルデ自然保護区を見てからすぐ
ニカラグアへ直行せず、
途中太平洋側のプンタレナス、北西部の町リベリアに寄る。
首都サンホセ、モンテベルデ自然保護区と西欧人バックパッカーだらけだったので、
後半に普通のコスタリカの町も見ておきたい。
モンテベルデのサンタエレナからプンタレナスへは早朝6時発のバスで行ける。
朝晩が肌寒い雲霧林のモンテベルデを去り、午前9時過ぎにプンタレナスに到着すると、
久しぶりの暑さで一気に汗が出る。
南北海に囲まれた細長いプンタレナスはコスタリカ人が週末に集まるローカルなリゾートだが、
西欧人旅行者にとって交通のハブなので実際に滞在する人が少ない。
観光大国コスタリカにおいて当たり前のドミトリーがプンタレナスに存在しないようで、
適当にあたってみたホテルは木造の小汚い宿であり、
窓がない暗室で扇風機の風を浴びているとマレーシアやインドネシアあたりの昔ながらの安宿に滞在しているようだ。
小汚いけど虫がいないし、WiFiが繋がるのがありがたいHotel Sol y Mar。
透明度抜群のカリブ海と違い、海水浴する気になれない濁った太平洋。
昨年1月のオーストラリアのシドニー以来の太平洋なのに高揚感も湧かない。
それでも地元民で賑わっている。
土日に滞在するプンタレナスにはちょっとばかり懐かしい、こぢんまりとしたリゾート感が漂う。
また、プンタレナスはクルーズ船の寄港地としても有名らしい。
ちょうど着いた日に安宿から歩いてすぐに海辺の埠頭にクルーズ船が停泊していた。
船へと向かう埠頭の入り口にセキュリティチェックがあり、周辺には土産屋が連なっている。
クルーズ船から降りてきたアメリカ人やフィリピン人がコスタリカという文字入りの刺繍ハンドバッグや
サングラス、アクセサリー、手作りアートを売る露店を物色している。
食堂のWiFiでネットサーフィンをするフィリピン人やインド系のクルーズ客もいる。
自分も8月28日からプエルトリコ発着の7泊8日、人生初のカリブ海クルーズに乗る。
クルーズ船でのインターネットは衛星通信を利用するため高額らしく、
クルーズ中のネットサーフィンは断念していたが、
寄港地のWiFiが繋がるカフェなんかでネットサーフィンする方法があると知った。
細長いビーチが続く以外はのんびりとしたプンタレナスの町。
日曜日に立ち寄った市場は閑散としている。
市場隣の漁港も日曜日だからか静まり返っていた。
こんなのんびりとした光景もまた中米で比較的治安が良好なコスタリカならでは。
海に囲まれた町だけあってセビッチェ店も目立つ。
セビッチェとは新鮮な魚介類のマリネのようなもの。
昼間から冷えたビールを飲みつつ食べる魚とエビのセビッチェは美味しい。
とはいえ、中米一物価が高いかもしれないコスタリカ。
瓶ビールとセビッチェの中皿で4800コロン(960円)もした。
前夜、庶民的な食堂で食べた焼き肉定食が2800コロン(560円)だったことからも大出費。
朝晩が肌寒いモンテベルデから来ると蒸し暑いプンタレナスは夕暮れ時から歩くに限る。
日が沈むまで海水浴している人々を見ながらのビーチ歩き。
西側の空がピンク色に染まっていくのを眺める。
日中停泊していたクルーズ船も気がつけば出航した後だった。
今頃はパナマに向かっているのだろうか。
パナマと同じくコスタリカ滞在日数は10日。
最終日にプンタレナスからリベリアに移動し、
そのままニカラグアに直行してもいいけれども、
せっかくなので特に見所もない普通のコスタリカの町に一泊してみる。
プンタレナスからリベリアまで2800コロン(560円)で3時間。
海沿いからちょこっと内陸部に入ると暑さが増し、日中は34度。
明らかにプンタレナスより暑い。
ロンプラに乗っているHotel Liberiaは三つ星ホテルのようで洒落た中庭レストランがあったりする。
でも別館のドミトリーは屋根裏部屋で熱がこもっていて暑苦しい。
弱々しい扇風機の元汗がにじみ出てくる。
中米で典型的な碁盤の目状の町であり、
明るい教会以外にたいした見所はなさそうだ。
それでも市場は例外にもれずよく、
市場の食堂で食べたsopa de mariscos、シーフード入りクリーミースープは美味かった。
しかも2300コロン(460円)とお手軽な値段。
10日間過ごしたコスタリカの食事は毎回美味かった気がする。
むろん値段も500〜600円と高かったけれども。
翌朝いよいよニカラグアへ向けて出発する。
コスタリカのリベリアからニカラグアのオメテペ島までローカルバスを乗り継いで行く。
リベリアのバスターミナルから国境の町Penas Blancasまで1時間に一本くらいの頻度でバスがある。
午前8時頃のバスに乗ると9時半過ぎにPenas Blancasに到着。
ニカラグア通貨コルドバの両替商が声をかけてくる中、コスタリカのイミグレオフィスに歩いてく。
人が少ないイミグレオフィスの窓口でパスポートを見せると出国カードを渡され、
出国カードを記入してから再び窓口に行くと今度はコスタリカ出国税を払うように言われた。
イミグレオフィス内にクレジットカードで出国税を払えるマシンがあるけれども、
オフィスからちょっと歩いたところにある出国税の専用オフィスにて現金で支払う。
アメリカドルで8ドルか、コスタリカ通貨で4500コロン。
無駄な出費とはいえ、しぶしぶ8ドルを払い、レシートをもらってからイミグレオフィスに戻った。
コスタリカの出国スタンプをもらい、歩いてニカラグア側へ進む。
5分も歩けばニカラグアのイミグレオフィスにたどり着き、
ニカラグア入国の際も意味不明な入国税12ドルを窓口で払わされ、
さらに別途1ドルをよく分からないチケットに払う羽目になった。
小さい国が連なる中米において国境越えで金が減っていくのがしんどい。
無事、世界遊牧住み渡り43カ国目、人生において記念すべき130カ国目のニカラグアに入国。
イミグレオフィスを出ると人々で賑わう空き地があり、バス停となっているようだった。
コスタリカから来ると第三世界のような猥雑としたニカラグア。
パナマ同様浅黒いインディオ系の人々が目立つ。
乗り込んだRivas(リバス)行きのチキンバスは狭い。
顔に似合わず親切な兄さんがバックパックを後部座席に収納してくれる。
自分にも近くに座るように言い、バックパックをちょくちょく見るようにとアドバイスをもらった。
ニカラグアに入国して早々、バックパックを誰かに持っていかれたらたまったものではない。
1時間もたたずに混み合ったリバスのバスターミナルに到着する。
オメテペ島に行くにはリバスから島行きのフェリーの発着所があるSan jorge(サンホルへ)に移動しなければならない。
リバスに到着する前にどこからともなくタクシードライバーと名乗る男が車内に入ってきて、
英語でタクシーで連れて行ってやると声をかけてきた。
最初は怪しかったが、他の交通手段が見つからず、交渉したら200コルドバ(800円)から半額の100コルドバまで下がったので注意しつつ乗ってみる。
実際には何の問題もなくサンホルへのフェリー乗り場まで運転してくれた。
オメテペ島行きのフェリーチケットは50コルドバ(200円)。
出航の本数が限られているようだが、ちょうどサンホルへに着いた数分後に船が出るのがありがたい。
フェリーとはいえ、自動車の渡し舟のような小型の船。
屋内席とデッキがあり、デッキは西欧人バックパッカーでごった返していた。
フェリーはゆっくりと動きだす。
なお、オメテペ島は巨大なニカラグア湖から突き出す二つの火山の島。
遠くから眺めるとおっぱい島のようだ。
日光浴をしながら1時間以上の航海。
いや、正確には湖を横断する船旅。
湖なのに風があるからよく揺れる。
近づいてきた火山の島。
はっきり言うと特に何もないのどかなオメテペ島だけれども、
治安が悪いと恐れられているニカラグア初日を過ごす上で悪くなさそうだ。
オメテペ島では特に何をすることなくのんびりとスローライフを味わった。
ちょっとした幸福感を抱く日があっても悪くない。
想像以上に平和でのんびりとした空気が流れるニカラグアなので、
古都のグラナダ、レオンも長めに滞在してみる。
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