2016年6月12日日曜日

Ticaバスでニカラグアからホンジュラスへの国境越え(2016年5月18日)

期待していなかっただけに良かった8日間のニカラグア滞在を終え、
中米4カ国目となるホンジュラスへ移動する。
ホンジュラスと言ってやはり気になるのが治安。
特に犯罪発生率が高いと言われる首都のテグシガルパ、
世界一治安が悪いとの評判のサンペドロスーラは極力避けたい。
今回ホンジュラスを訪れる唯一の目的である古代マヤのコパン遺跡を訪れるための最短ルートを探してみる。

ニカラグアのレオンで調べたところ、
旅行会社のシャトルバスでレオンからホンジュラスのコパン遺跡に直接行けるサービスがあった。
しかし、火木土曜の午前2時レオン発という時刻もさることながら、
料金が85ドルもするので悩んだ末、断念。
85ドルは高すぎる。
代わりに見つけた方法は中米国際バス会社の大手Ticaバスでレオンからテグシガルパに移動し、
テグシガルパで一泊してからサンペドロスーラ経由でコパン遺跡に向かうというもの。
頑張れば当日中にコパン遺跡までたどり着けるかもしれないものの、
夜遅く到着するのは抵抗がある。
ちなみに、ホンジュラスの首都テグシガルパは他の中米の首都と同様、
一つの大きなバスターミナルがあるわけでなく、特定の地区にいくつかのバス会社オフィスが集まっている。
これまた例外にもれずバス会社が集まる界隈の治安は良くないそうだ。
レオンからのTicaバスでテグシガルパにたどり着いたら、
直接Ticaバス会社直営のホテルに一泊し、翌朝サンペドロスーラ経由でコパン遺跡に行くのが妥当と思われる。
尚、サンペドロスーラには大きなバスターミナルがあり、他のバス会社への乗り継ぎが簡単だろう。

ニカラグアの首都マナグアのTicaバスオフィスで尋ねたらテグシガルパまで25ドルだったのに、
レオンのTicaバスオフィスでチケット購入の際に30ドルと言われる。
マナグアよりレオンからの方が走行距離は短いのにおかしい。
聞いたらマナグア発のTicaバスはレオン市街に直接寄らないので、
幹線道路のバス乗り場までピックアップを利用しなければならないらしい。
レオンの宿泊先までのピックアップ料金5ドル上乗せで30ドルという。
マナグア午前5時発のバスにあわせて、5時半頃宿にピックアップが来るので寝坊しないように気をつけたい。

ニカラグアからホンジュラスへの国境越えの朝。
早起きのプレッシャー、夜になっても暑苦しいドミトリーの部屋、蚊の多さもあって浅い眠りの中午前5時を迎えた。
時差の関係からか、サマータイムがない中米時刻だからか、午前5時を過ぎるとすでに空が明るみを帯びていた。
Ticaバスのピックアップだからバンかと思っていたら普通のタクシーが宿の入り口前に停まる。
単なるタクシーと思って手を振っていたら「チカブス、チカブス」と連呼するのでこれかと思って乗り込んだ。
幹線道路の脇で降ろされ、マナグアからのバスを待つ。
誰もいないがTicaバスオフィスの小屋がすぐ近くにある。
しばらく待つと別のタクシーで運ばれてきたスーツケースを持った人が降りてきたので一安心。
誰もいない道路脇で早朝から一人待つのは心細い。

午前6時半頃に現れたTicaバスに乗り込むと、
中米の移動においてパナマ以来のエアコン付きのバスで快適で、
前夜の寝不足もあって熟睡してしまった。

気がつくとすでに国境。
これまでのコスタリカ入り、ニカラグア入りの自力と違い、
国際バスだと係員にパスポートを預けて出国手続きを行ってもらえるので楽。
むろん乗客が多い分、一人で歩いて国境を渡るより時間がかかるけれども。
尚、ニカラグア出国において税金8ドルも取られた。
入国税として12ドルとられている上での出国税8ドルとちょっと納得がいかない。

ホンジュラス側では乗客全員が降りてイミグレに並ぶ。
ホンジュラス入国において窓口で指紋採取したり、顔写真を撮ったり、
なんらかの質問もしているようで列が進むのが恐ろしく遅い。
列に並んでいる間、札束を持ったおばちゃんにアメリカドルをホンジュラス通貨のレンピーラに両替してもらう。
エアコンもファンもない暑いイミグレオフィスで物乞いの少年が他の乗客からペプシのペットボトルをもらっている。
列に並び始めてからパスポートにスタンプ押されるまで1時間近くかかり、
さらに他の乗客全員が入国手続きを終えるのをドアが閉まっているTicaバスを眺めながら木陰で待った。


イミグレオフィス周辺はのんびりとしており、
サイクリクシャーに乗った人がゆっくりと去っていく。



再びバスに乗り込んでからは快調に山道を進み、
13時頃に標高が高めのテグシガルパに近づく。
郊外は木造の簡素な家屋が丘にへばりつくように点在している。
やがてバスの車窓に見えるテグシガルパは崖の下に広がっている。
ボリビアのラパスのようなすり鉢状の街なのだろうか。
また奇岩も目立ち、岩のふもとのボロ屋が形を持ったテグシガルパを見せつけてくれる。
治安が悪いと有名な首都なので緊張感が高まってくる。



ここで思わぬことが起こる。
Ticaバスはガイドブックに載っているバス会社が密集する地区で終着すると思っていたのに
テグシガルパ中心から6キロ以上、空港よりも遠い郊外のバスオフィスに停車した。


Ticaバス係員に尋ねてもバス会社が密集する地区にあるTicaバスオフィスには行かないという。
Ticaバス直営ホテルに一泊して翌朝数ブロック先の別のバス会社からサンペドロスーラに向かうという計画は崩れる。


でも、郊外のバスオフィスとはいえ直営ホテルがあるようなので、
今日はテグシガルパから6キロ以上離れた場所で一泊し、明日タクシーでサンペドロスーラ行きのバスが出ている会社に移動しようかと考える。
Ticaバスオフィスのスタッフにちょこちょことホテルの料金や、
サンペドロスーラやコパン遺跡までのバス会社名を尋ねていると、
今降りたバスはこの後サンペドロスーラに行くので、
サンペドロスーラに一泊して翌日コパン遺跡に向かうのはどうかと提案してくれる。
サンペドロスーラのHedman Alasというバス会社がコパン遺跡行きのバスを運行しており、
さらにサンペドロスーラのバスターミナルから無料送迎付きのホテルを提供してくれるという。
ホテルの値段は24ドル。
テグシガルパ郊外のTicaバスのホテル20ドルとそう変わらないので、
今日はサンペドロスーラまで足を伸ばし、
Hedman Alas提供のホテルに一泊し、明日コパンに行こうと思う。
Ticaバスのスタッフは親切にもホテルを予約してくれ、サンペドロスーラのバスターミナルに着いたらHedman Alasのルイスという人にコンタクトとるようにと丁寧に教えてくれた。
これで一安心。
数分後初の先のバスに乗り込んでまた熟睡する。

バスは18時頃にサンペドロスーラに到着。
期待通り多くのバス会社が集まる一つの大きなバスターミナルだった。
バスターミナルを一度外に出てからじゃないとアクセスできない端っこにあるHedman Alasのオフィスへ。
テグシガルパのTicaバスと違い、英語が通じない係員にホテルを予約してもらった件とルイスという人を呼んでほしいとジェスチャーとつたないスペイン語で伝える。
が、女性スタッフが苦笑いして言うにはルイスはもう帰ってしまったとのこと。
さらにホテルの予約の件もまったく通じず、新たに紹介してくれるホテルは50ドルと高すぎ。
言葉が通じなくてこんなにもどかしいことも珍しい。
もう遅い時間だからルイスという人とも連絡が取れず、迷った末手元のロンプラを眺めると、
電話するとバスターミナルまで迎えに来て来るDos Molinosという一泊20ドルのホテルを発見。
なんとかジェスチャーでHedman Alasの女性スタッフに電話を借りて電話してみる。
スペイン語しか通じなかったらどうしようと思っていたけど、英語が通じホッと一息。
紆余曲折はあったけれども、バスオフィス前まで迎えに来てくれることになった。

すでに暗くなった19時過ぎにDos Molinosという家庭的なゲストハウスに到着。
しかし、日中37度になるサンペドロスーラにある屋根裏部屋は熱がこもって異常に暑く、
ニカラグアにつぎ寝苦しい夜になった。

朝から何も食べていないので、世界一治安が悪いと言われるサンペドロスーラであっても手ぶらで外出。
すでに人通りはほとんどなく、家屋の鉄格子と有刺鉄線の厳重さはサンホセやマナグア以上。


商店の窓口も鉄格子でお菓子などを手にとってみることもできない。


表通りで見かけたマクドナルド前にもライフル銃を持った警備員がうろついており、
また、銃を持った軍人が車の荷台に乗ってパトロールしていたりとこれまで見てきた町との治安の違いを実感。
悪評がある街はやはりむやみに歩き回るべきでなさそうだ。
とりあえずエアコンが効いたマクドナルドで疲れを癒した。


翌日、バスターミナルへの無料送迎だけでもありがたいDos Molinosで一泊だけしたサンペドロスーラからコパン遺跡に向かう。





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