3週間ちょっと過ごしたグアテマラの旅の締めくくりとしてティカル遺跡を訪れる。
ホンジュラスのコパン遺跡以来、二つ目の古代マヤ遺跡となる。
ティカルのベースとなるのは湖に浮かぶフロレスという町。
湖畔から200メートルほどの橋を渡ってアクセスできるフロレス自体小さい町で、
旅行者用のホテルやレストラン、旅行会社が点在している。
思っていたほどツーリスティックな雰囲気はなく、石畳の道は閑静な住宅地みたいだ。
セムクチャンペイ近くのランキンからフロレスまでシャトルサービスで7時間、料金125ケツァル(1800円)。
また、次の目的地であるベリーズシティまでの交通手段は150ケツァル(2200円)だった。
ランキンからのシャトルサービスでロンプラに載っているDona Goyaというホテルまで連れていってもらう。
西欧人だらけのランキンのドミトリーで寛げなかったので久しぶりにシングルルーム。
1泊90ケツァル(1300円)とグアテマラにしては高め。
それでも清潔な部屋で居心地よく、ベリーズ国境越え前のグアテマラ最後の日々を過ごすのに悪くない。
残念なことにWiFiは不安定で遅く、部屋でたまにしか繋がらないので、
階下のロビーでネットサーフィンするしかない。
3週間以上過ごしてきてWiFiが基本的に遅いグアテマラだった。
フロレスで1日の休養を経てグアテマラ旅行クライマックスのティカル遺跡へ。
コパン遺跡のように町から遺跡まで歩けるわけがなく、
ジャングルの中にあるティカルはフロレスから60キロ以上。
旅行会社からティカル行きのシャトルサービスを予約するのが一般的で、
Dona Goyaで教えてもらったおそらく安めのチケットで往復70ケツァル(1100円)。
これに遺跡入場料150ケツァル(2200円)かかるのでけっこう高い。
雨季なので利用しなかったが、日の出や日の入りは別料金100ケツァルもかかるそうだ。
相変わらず定刻より遅れてくる8時発のシャトルサービスのピックアップを8時半まで待って出発。
英語を話すガイドが乗客分のチケットを購入し、入口まで案内してくれる。
入口から各自自由行動かと思っていたら、シャトルバンのガイドが英語で説明しながら先導している。
西欧人の何人かはグループを分かれて自分らのペースで進んでいったけれども、
せっかくなのでガイドについていく。
ジャングルに突き進んでいってすぐに現れる巨木。
マヤ人にとっても重要だった樹木の上部から触手のような枝が伸びている。
茂みを抜けて突然現れる石の祭壇。
コパン遺跡で見たものより綺麗な修復である。
自分を入れて6人のグループを引率するガイドは丁寧に遺跡に役割や意味を説明してくれるものの、
話が長く、自由気ままに遺跡を上り下りしたりじっくり眺めたい自分に向いていないようだ。
遺跡群の最西端にあり、ティカルで一番高いと言われる遺跡Templo Ⅳまでガイドについていき、
グループのペースで階段を登らず、ここから一人で歩き回ることにする。
Templo Ⅳに備え付けの木造階段を登り、高台から密林と緑の天井を貫く石の尖塔を眺める。
土台面積の広いピラミッドも見える。
グアテマラ最終日はずっと曇っており、陽光が現れず。
蒸し暑くて汗だくになると分かっていても、
ジャングルの遺跡歩きでは晴れていた方がいい。
東端の入口からガイドと共に北回りで最西端のTemplo Ⅳに直行したので、
南回りでゆっくりと東に向かって歩いていく。
修復されて頂上まで登れる遺跡もいいが、
樹木に寄生されて埋もれている遺跡も味がある。
木々の間から先ほど登ったティカルで一番高い遺跡がのぞく。
周囲の樹海から聞きなれない鳥の鳴き声や猿の遠吠えが聞こえてくる。
古代マヤ文明は滅びても密林はいまだ生き続けている。
やがて現れるのがメキシコシティのテオティワカンに似たピラミッド。
Mundo Perdido、ロストワールドと呼ばれているようだ。
ガイドの説明はないけれども、ガイドブックを読みながら自由気ままにうろつく。
テオティワカン風のピラミッドは登頂禁止になっているが、
近くにある別ピラミッドは登れるので上からも見る。
石段は急勾配で登りより降りる方が怖いかもしれない。
観光客グループが木々にカメラを向けており、
じっくり見ると手足の長い猿がぶら下がっている。
珍しい動物と巡り会えるのもジャングルの中にあるティカルならでは。
ホンジュラスのコパン遺跡からやってくると遺跡群が壮大で、
古代マヤ都市の広さも実感出来るティカル。
細い樹海の道を歩いていくと現れる小高いピラミッド、Templo Ⅴ。
急勾配の階段を登ってみたくなるもここも登頂禁止。
ティカル遺跡巡りの締めはGran Plazaと呼ばれる広場。
小高いTemplo Ⅰ&Ⅱがそびえ、Templo Ⅱのみ登れる。
Ⅰは死人が出たのでダメだとか。
確かにバランスを崩すと落下しそう。
神秘的でもあった他の遺跡群と違ってGran Plazaは観光客が多く、
例のごとくスマホのセルフィーで盛り上がっている。
アジア、ヨーロッパ、北中米、どこに行ってもセルフィー好きだらけ。
人の多さもあってか、アナグマのような動物が徘徊し、
猿も木の枝から見つめている。
なんだかんだ4時間歩き回ったティカル。
これでグアテマラの旅が終わり、
ベリーズの後にメキシコに入れば再びマヤ遺跡巡りになるけれども、
見飽きてこないかちょっと不安を抱いたりする。
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