2016年7月8日金曜日

ケツァルテナンゴからアティトラン湖畔のサンペドロララグーナへ(2016年6月8日)

ケツァルテナンゴでの6日間の滞在を終え、
世界で最も美しい湖の一つと言われるアティトラン湖へ向かう。
一週間のアティトラン湖滞在のほとんどを西側にあるサンペドロララグーナで過ごすつもり。


結局ケツァルテナンゴのタカハウスに6泊し、
旅行者の宿泊がほとんどなく、年齢層の高い長期滞在者に囲まれつつタカさんが作ってくれるシェア飯を食べたり、
昭和の懐メロが流れる中、酒を飲みながらネットサーフィンしたり、卓上での会話に耳を傾けたりした。



グアテマラ第二の都市ケツァルテナンゴは坂道の多い小さな町。
アンティグアに比べ旅行者が少なく、中央広場に集うのは地元の人ばかり。
西欧人で溢れ、洒落たカフェやレストランが連なるアンティグアよりずっと本来のグアテマラらしく、
魅力的に映るケツァルテナンゴ。




6日間毎日タカハウスで遅く起き、ランチタイムあたりに市場周辺を歩き回って宿に戻るのを繰り返すのではなく、
近郊の村を訪れたり、温泉につかってみる。
水土の決まった曜日に開かれる露天市を見るべく訪れたのがアルモロンガ。
ケツァルテナンゴの広場から数ブロック南東に進んだところにあるガソリンスタンドで
アルモロンガ行きのチキンバスを捕まえられる。
5分ほどでアルモロンガ到着。
温泉があるロスバーニョスへと続く通り沿いで黄色いチキンバスが待機している。


通りを歩いてすぐに露天市が現れる。
屋内市場と教会の間のスペースに多くの露店が所狭しと並び、
周辺の村から集まってくるカラフルな女性たちでごった返している。
ウィプルと呼ばれる色彩豊かな民族衣装の原色はグアテマラっぽい。




細かく見ると村によって衣装のデザインや色遣いがが異なるようだ。



売られているウィプルや野菜、花よりも民族衣装をまとった女性たちに目がいってしまう。




なかなかおばさんたちの写真を撮るのは難しいけれど、
子供の写真は撮らせてくれる。
シャイな感じが可愛らしい村の子供たち。




混雑した露天市を歩き回っているだけで楽しいアルモロンガだった。

再びチキンバスに乗って向かったのがロスバーニョス。
チキンバスを降りるとバーニョの看板を出した店をいくつも見かける。
ただ露天風呂と異なり、個室の湯船にお湯をはって浸かる、
プライベート銭湯のようなものだった。
入湯料10ケツァル(140円)なのでこんなものだろう。
数ヶ月ぶりに湯船に浸かり、中米で溜まった垢と疲労を洗い流した。



ケツァルテナンゴからのアルモロンガ、ロスバーニョス日帰り旅行を終え、
次に向かうサンペドロララグーナの人気の日本人宿カサデナガレをようやく予約し、
6日間怠惰な日々を送ったタカハウスをチェックアウト。
グアテマラは日本の梅雨入りに合わせるように雨期に突入し、
サンペドロララグーナに向かう日は朝から雨が降っていた。
タカハウスからバスターミナルまで徒歩で30分強。
傘をさしていてもジーンズが濡れてしまった。
午前10時半のバス発まで時間があるので早めに席を取ってのんびりと待った。


ケツァルテナンゴからのサンペドロララグーナまで約3時間で35ケツァル(550円)。
毎晩のようにタカハウスで飲んでいたからか山道の道中居眠りばかりだった。
朝からの雨が止まない中、サンペドロララグーナに到着。
バスから見えたアティトラン湖は確かに深そうだが灰色の雲の下世界一の美しさとは言い難い。

市場近くでチキンバスを降り、カサデナガレに向かう。
地図を頼りに進むも、Juarezという商店手前の細い小道に侵入しなければならないので、
周辺の人に尋ねないと分からない。




中央アジアビシュケクの南旅館といい、
居心地がいい日本人宿へのアクセスはいつも難関。
たどり着いたカサデナガレは落ち着けるシングルルーム50ケツァル(700円)、
朝飯無料で15ケツァル前後で美味しい夕飯もついているのでお得。
6部屋しかなく、現在オーナーのすすむさんがお出かけ中で管理人の方が二人いて、
4部屋のローテーションなので予約するのも難しいらしい。
自分が滞在中は固定メンバーで数日間満室という状況だった。


まず腹ごしらえに市場近くの食堂でアティトラン湖畔の街らしい揚げ魚を食べる。


傘をさしながら見に行ったアティトラン湖。



5日間滞在するサンペドロララグーナなので晴れるまで気長に待つしかない。


残念ながら残りの4日間も快晴に恵まれず。
陽光が出ることがあっても雲が多く、世界一どころか青い湖も見えない。


水際にかつて人が住んでいたと思われる家が立っている。


湖の透明度は大きく、晴れていればかなり綺麗だと容易に推測できる。


標高が高いサンペドロララグーナ周辺の山々は雲に覆われ、火山も見えない。


サンペドロララグーナ自体は小さな町で、西欧人で長居している人が多い。
細い路地をぶらついていると、東南アジアのラオスにいるような懐かしい香りがときどき鼻腔をつく。
英語の看板を掲げたゲストハウスが並ぶ路地裏はタイやカンボジアの田舎町の安宿街に似ている。



ヒッピーのような人がいたり、イスラエル人も多く滞在しており、
東南アジアの西欧人ゲットーに紛れ込んだ錯覚も芽生える。



歩いて30分ほどの隣町サンファンララグーナも訪れてみる。
高台から眺めるサンペドロララグーナの街並みは素晴らしいが、
色彩の薄いアティトラン湖が残念でならない。


サンファンララグーナは宿泊施設が少なく、外国人が少ないグアテマラの村。
湖対岸のパナハッチェルからの観光客が日帰りで訪れるからか、
波止場からの坂道に土産屋やちょっとしたカフェが並んでいるものの、
サンペドロララグーナのツーリスティックな空気はない。



サンファンララグーナから見る湖も灰色の空の下静まり返っている。
青い湖水はないけれども、ちょっとばかり神秘的なアティトラン湖をぼーっと見つめる。


急ぎ足で1ヶ月ちょっと周遊したパナマからエルサルバドルまでの中米諸国と違い、
密度の小さな時間に包まれるのも悪くない。










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