2014年1月11日土曜日

正月明けの海外旅行はマカオ1泊2日(2014年1月7日)

香港では元旦だけ休みで1月2日からは普通の平日となる。
サラリーマンは当たり前のように会社で働いてる。
思えば、クリスマス休暇がある西欧諸国では正月休みなんてない。
初詣に行ったり、雑煮を食べたり、テレビを見ながら数日間のんびり過ごす正月の風習は日本独特なものなのだろう。だからか、海外で年末年始を過ごしていると日本の正月が懐かしくなったりする。
まぁ、自分の場合、ここ4年間正月の仕事休みは元旦だけ、運がよくて大晦日も…って感じだったけど。

2014年を迎え、香港の滞在も1ヶ月が経過する節目なので、マカオに行ってみる。
船で1時間のマカオには日帰りで訪れることができるし、現に2012年に友達と旅行したときは日帰りだったが、今回は一泊してみる。
とはいえ、カジノで旅費を稼ごうという目論みも度胸も運もないバックパッカーなので、泊まるのはむろん安宿。

1月6日の月曜日は久しぶりに早めに起きて、チムサーチョイの西側にあるチャイナフェリーターミナルからマカオ行きの船に乗る。
香港もそうだが、週末は中国人で溢れ返るので、あえて月曜日にしてみた。
その月曜日でもフェリーターミナルは中国人の団体ツアー客でごった返している。
中国人個人に対しての嫌悪はないものの、団体になるとやかましく、マナーの悪さが目立ち、一緒にイミグレの列に並んでるだけで疲れてしまう。

あっというまにマカオに到着し、フェリーターミナルから街中まではリスボアホテルの無料シャトルバスで向かう。
マカオ半島のカジノ、マカオ半島南の島のコタイ・ストリップにある巨大カジノには無料シャトルバスで往来できるから楽だ。市バスでの移動だと現地通貨パタカのコインが必要だが、無料バスのおかげで小銭はいらない。また、マカオでは香港ドルがどこでも使えるのであえてパタカに両替する必要もない。

香港と違い、安宿があまりないマカオなので予めネットで調べた比較的安めの宿に行ってみたが、すでに閉鎖していたり、料金が値上がりしており、高かった。
カジノで徹夜も考えてみる。
でも、スロットの前で睡魔と戦うのは相当つらそうだ。
結局、新華大旅店というボロい宿で妥協する。
ボロいが、ウォンカーワイの『2046』や他にも『イザベラ』という映画の舞台にもなり、人気があるようだ。実はここには2009年に世界周遊していたとき宿泊していた。
ただ、値上がりしたのか、190パタカ(2500円)とコストパフォーマンスが悪すぎた。




ポルトガル領であったマカオの旧市街はヨーロッパ的で香港から来ると新鮮味がある。
以前、ポルトガルの植民地だった国をいくつか旅してまわった。
今年ワールドカップ開催のブラジル、アフリカ南部のモザンビーク、西アフリカのギニアビサウ
フランスの植民地だったインドシナ半島や西アフリカ、スペインの植民地だった南米に比べると少ないが、ポルトガルの影響を受けた国の町並みはパステルカラーとタイルが美しい。




マカオを歩いてると、ポルトガル人と思われるラテン系のおじさんをたまに見かける。
また、ラテン系のアジア人をよく見かけるので、中国系とポルトガル人とハーフ?と思ったら、普通にタガログ語を話していた。香港同様、マカオにもフィリピン人は多いらしい。
恥ずかしい話だけど、中華料理や広東料理とは明らかに異なるカレーのような肉炒めやオクラやゴーヤの炒め物をトレーで並べる安食堂を見つけ、現地人が集まるマカオ食堂かと思って入ってみたら、若いフィリピン人が集まるフィリピン食堂だった。フィリピンのマニラの路地で見かけるようなぶっかけご飯を食べれる安食堂はマカオで何度か見かけた。
香港でもよく食べるフィリピン料理だけれど、美味かったのでよしとしよう。

街の中心のセナド広場から聖ポール天主堂跡までの土産屋街はやはり凄まじい人混みなので、お土産屋をひやかし、お菓子を試食しまくり、せっかくの1泊なので夜改めて訪れる。
多くの団体ツアーの人波がひいた夜は閑静で、教会や聖ポール天主堂跡がライトアップされており、町並みは完全にヨーロッパだった。




聖ポール天主堂跡に登る階段では若者達がビールやワインを飲みながら楽しんでいるので、おお、さすがラテン系のマカオ人は違うな〜と思ってたら、聞こえてくるのはまたタガログ語。マカオにラテンの空気を醸し出しているのはフィリピン人かもしれない。

なんだかんだ、マカオではやはりカジノ。
一攫千金の野望はなくても、カジノの独特の雰囲気に包まれるとついつい遊んでしまう。
ひょっとしたら…と多少は期待しつつ、スロットマシンの前に座ることに。
10セントや20セントのスロットしかやっていないのに、図々しくフリーサービスのコーヒーや菓子を満喫しながら絵柄がそろうのを見守り、何度かそろってガッツポーズもあり。
ただ小額スロットで合計3時間くらいいくつかのカジノで熱中し、マイナス1500円。
多くの金を吸収し、ギラギラ輝くカジノホテルの前にたたずんで、運のない自分がここで小銭を稼ぐことも無理だろうな、と悟った。









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