暑い南部ベトナムでダラットは避暑地としてベトナム人に人気があるらしい。
2004年、2009年と過去に2度訪れたダラットは旅の休息地として好きな街で、
標高が高いため気候が穏やかで、都会に比べ人も穏やかである。
これまでダラットでぼったくりにあったことはない。
夕方にツーリストバスで到着したら、客引きに導かれるままに近くの安宿を案内される。
老舗のシンツーリストのバス乗り場に近い。
料金も8ドルとまぁまぁだった。
大きな窓からの日当りがいい。
ダラットではイチゴなど有名な特産品が多いようだが、
自分にとって恒例なのは、夕方から市場近くに並ぶ屋台で飲む温かい豆乳と菓子パン、
そしてダラットワイン。
ワインは71000ドン(360円)と安かった。
また、フエの名物のブンボーフエという酸味のあるスープに牛肉が入った麺が食べられる食堂も多く、毎日のように食べた。
ダラットそのものは高地にある小さな街で、のんびりできる湖があり、
どことなくフランスやスイスの避暑地を連想させる趣がある。
天気は良くなかったが、特に目的もなく湖を一周したりする。
ダラットの見所は街から離れたところにある滝や宮殿など。
今回は3回目なので遠出はせずに、
歩いていけるダラット駅やクレイジーハウスを見に行く。
現在は観光客用のアトラクションとして利用されているダラット駅は
時が止まったように静かで、構内の雰囲気はレトロである。
蒸気機関車が展示されていたり、列車を改装したカフェがあったりする。
観光客用の列車がたまに出発するだけなので、
プラットフォームや待合室には数人の観光客しかいない。
時が止まった世界に感じられたものの、
駅構内では世界の時間が休むことなく刻まれている。
4月に入り、西欧ではすでにサマータイムが実施されていることは忘れられているようだ。
でも、そんなのんびりとしたところがまたいい。
クレイジーハウスは不思議な国のアリスをモチーフにしたような空間である。
クレイジーハウスと呼ばれているが、正確には現在も利用されているホテル。
観光客が多く訪れるので、宿泊客は寛げるのかどうか微妙なホテルだろう。
アントニオ・ガウディもびっくりするかもしれない自然の要素を取り入れた建物では、
細い階段が木の枝のようになっていたり、外観もおとぎの国チックで、
探索するのが面白い。
あまりにも細い階段が屋根近くまでの高さに達しているので、
高所恐怖症の方には向かないかもしれない。
団体でやってきたロシア人のツアー客で登ったはいいものの、
怖くて降りれないのか笑われている人がいた。
自分は子供の頃に戻ったようにクレイジーハウスを彷徨いまくった。
こういった場所で鬼ごっこや隠れんぼをすれば飽きることがないはず。
高地で過ごしやすいのはいいが、毎日のように雨が降るダラットは3泊し、
ベトナム旅行最終地のとしてホーチミンに向かう。
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