2014年8月26日火曜日

シンガポールのリトルインディアとプラナカン文化のカトンを歩く(2014年8月24日)

シンガポールに到着してから8泊したウォークホーム•カプセルホテルは立地があまりにもよく、
特にマリーナベイサンズまで徒歩30分以内なので、
光と音と水のショーのワンダフルをベイサンズのショッピングモール正面から5回、
マリーナの遊歩道、エスプラナード、マーライオン側から5回と合計10回も見てしまった。
それでも飽きないのは音響の良さや最新CGによるクオリティーの高さによるものだろう。
ギネスブック認定と言われている香港ハーバーでの光と音のショーを軽く越えている。





ワンダフルの無料ショーが行われるのは夜なので、
日中はいろいろシンガポールの街を見て回る。


安めのバックパッカー用ホステルがあり、
小綺麗なシンガポールの印象とは裏腹に少しばかり小汚く、
カラフルでエキゾチックなリトルインディア。
インド人街はクアラルンプールやペナン、マラッカ、バンコクなどで見て来たが、
シンガポールのリトルインディアは広がりがあり、活気に満ちあふれている。




昔ながらのリトルインディア•アーケードはお土産屋が多く、
インドに行かずしてメイド•イン•インディアの雑貨やアクセサリーを買えたり、
インドお馴染みの甘い菓子を味わえる。
むしろ面倒だけど楽しい値段交渉はリトルインディア•アーケードの方が本場インドより楽かもしれない。
それでもはるかにインドで買うより高いけれども。




これまた昔から安いシンガポールの土産や腕時計、化粧品などの日用品を買えるムスタファセンターも健在。


ムスタファセンターではマレーシア人やフィリピン人などの外国人が目立つ。
シンガポール土産としてのマーライオン型チョコレートやドリアン味のクッキー、
インド産の甘い菓子やインドネシアのインスタントラーメンを買えるのは分かるものの、
トルコのデザート菓子、「I LOVE LONDON」のTシャツやマグカップがあるのは笑える。
シンガポールに来て誰がロンドンのお土産を買うのだろう?

また、ムスタファセンター周辺は2002年に訪れたときから変わらずちょこっと控えめに怪しい雰囲気がある。
路地には昼間からテレビを見ながらビールを飲める屋台風酒場があり、
何をしているのか分からないインド系の人々が集っている。



別の路地では数は圧倒的に減り、おばちゃんばかりですでに廃れた感があるけれども、
置屋街が残っている。
ピンクの蛍光灯がついた路地裏に開け放たれたドアを覗くと、
薄暗いロビーにおばちゃんたちが座っている。
もちろん挙動不審のインド系の男性も昼間からぶらついていた。



リトルンディアの一番大きな通りはヒンドゥー寺院があるセラングーン通りだろうか。




ヒンドゥー寺院からセラングーン通りを南下していくと、
ローカルな市場、Tekka centerがある。
Tekka centerの中にはシンガポールのあちこちにあるようなホーカーズがあるが、
ここは珍しくインド系一色のフードコート。
中華系一色のホーカーズが山ほどあるシンガポールにおいて貴重な存在である。



Tekka centerのフードコートは有り難いことにすべてが低料金。
4.5ドル(380円)のマトン•ビリヤーニは本場インドの味で美味しかった。



シンガポールのインド文化を満喫した翌日はプラナカン文化に触れてみる。

シンガポール東側にはカトンという地域がある。
カトンはプラナカン文化が垣間みれる街らしい。
ちなみにプラナカンとは、
「欧米列強による統治下にあった(現在のマレーシアを中心とする)東南アジアの各地域(ヌサンタラ)に、
 15世紀後半から数世紀にわたって移住してきたマレーシアに根付いた主に中華系移民の末裔を指す」
とウィキ先生が教えてくれる。

バスに乗って、カトンのメイン通りらしいイーストコースト通りに行く。
それぞれの外観や窓枠のパステルカラーが可愛らしく、
よく見ると装飾も繊細な母屋が続いている。
プラナカンについてほとんど知らない人間でも十分見て楽しめる町並みである。




カトンは伝統的な文化の観光地というよりはグルメの街の雰囲気が漂っているように感じる。
やはりカトンでのメインの目的は名物料理のラクサだろう。
マレーシアでも何度も食べてきたラクサの特上版がカトンのイーストコースト通りにあるという。
「328 katong laksa」という店。
メニューもラクサのみという老舗の感じがする。


また、これまで食べてきたラクサとは異なり、
箸がないのでおかしいなぁ〜と思っていたら、
麺が短く切られており、れんげですくって食べれるようになっていた。
本場のラクサは食べ方からして違うらしい。


箸で長い麺をすするのとは違い、れんげで食べるとスープと一緒に食べれるので、
ココナッツの味が浸みて旨い。
また、クアラルンプールやペナンで食べた時も入っていた赤い貝に加えて、
エビの味が濃厚でエスニック料理感が出ている。
最後の麺を食べ終わる頃にはちょうどスープも完全になくなる具合だった。

ちなみに「328 katong laksa」は一軒だけではなく、
同じイーストコースト通りに何軒かあった。
カトンには他にもラクサが食べれる食堂があるし、
イーストコースト通りには他にも上手そうなご当地グルメがありそうなのでまた訪れたい。



セブンイレブンだと安くても4.6ドル、400円近くする缶ビールも解禁して、
マリーナベイサンズからマリーナへの遊歩道に設置されたサンデッキチェアで飲む。
夕暮れ時の高層ビル群を眺めながら飲むビールは格別であり、
かれこれ10ヶ月以上もアジアを自分の意志がおもむくままに旅して廻り、
自由に日々を過ごしているという圧倒的な贅沢さを実感できる瞬間でもある。

日が暮れてからは毎晩のように20時や21時半から始まるワンダフルのショーをあちこちで見たり、
マリーナベイサンズ裏側にあるガーデンズバイザベイでも行われている無料の光と音のショーを見たりした。
すでに一週間経ってもまったく街歩きがたまらなく楽しいシンガポールである。








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2014年8月20日水曜日

F1コースを歩きまくり、マリーナベイサンズの「Wonder Full(ワンダフル)」を見まくる(2014年8月19日)

シンガポールでは朝10時過ぎに起き上がり、
ウォークホーム・カプセルホテルのロビーで軽い朝食を食べてから
ひたすら街中を夜遅くまでうろつき回る日々が続いている。

ウォークホーム•カプセルホテルはサウスブリッジロードの飲屋街にあり、
オフィス街、クラークキーがホテルを出て1分、
観光客でごった返しているマーライオンまでは徒歩5分、
安いホーカーズがあるチャイナタウンまでは徒歩10分以内、
マリーナベイサンズへもオフィス街を貫通してマリーナ沿いを歩いて30分以内でたどり着ける。




シンガポールといえばバックパッカー向けの比較的安い宿が多いリトルインディアにしか泊まったことがなかったので、
ウォークホーム•カプセルホテルの好立地には口元が緩んでしまう。
香港一の繁華街の大通りネーザンロードに面したチョンキンマンション並みのアクセスの良さ。
そのためMRTやバスを使うことなく、あちこちに歩いて行けて便利である。

ただ、ずっと同じ場所に滞在するのも味気ないので、
ウォークホーム•カプセルホテルに8泊してから別の宿に移ろうと思う。
実際は、9日目、10日目がすでに満室で延泊が出来なかったという理由もあるが…。
夏休みシーズンのスーパー観光地シンガポールでは早めにネット予約しなければならず、
香港のチョンキンマンションやバンコクのカオサンの定宿のように
一週間単位で思いついたままに宿代を払えないがちょっと面倒。



シンガポールでF1が開催されるのは9月19日〜21日の3日間。
すでに1ヶ月前だから、シンガポールグランプリの市街地コースの準備が着実に進んでいる。
同じく市街地でF1が行われるモナコをかつて3周歩いてみたのだが、
普通に車が行き来する道路をフェンスで囲んでいるシンガポール市街では簡単にレースサーキットをたどることができる。
また、ナイトレースのため照明器具が公道に設置されている。



1ヶ月に迫った夢のF1ナマ観戦にテンションがすでに上がり、
無事にスマホのプリペイドSIMやEZリンクカードを購入した翌日、
そしてシンガポール3日目の2日間はリトルインディアやチャイナタウンなど観光せず、
1周5.065キロのレースコースを歩いてみた。
あくまでも自動車が走るアスファルトの表面にF1のタイヤの跡が残っていたりする。
まぁ、F1ファン以外の人が見れば、アスファルトに付着した黒いゴムの跡でしかないが。



テレビ映像でしか見たことがないF1コースに沿って街歩きするのは大興奮。
しかも、F1用に作られたサーキットではなく市街地コースなので、
背景にはシンガポールの高層ビル群や有名な建築物が広がっている。
特にマーライオン近くのターン13からエスプラナードへと続く直線道路は橋になっており、
湾をはさんだ眺めはいい。
もちろん、F1ドライバーはマリーナベイサンズ、観覧車を横目にドライブすることはないだろうが。






途中、マリーナベイサンズで毎晩行われる光と音と水のショー「Wonder Full(ワンダフル)」をエスプラナード前の遊歩道から堪能してから再びコースに戻り歩いていく。
ワンダフルは2011年に一度見たとはいえ、スケールの大きさと芸術性に圧倒され、
また、土曜の夜とはいえ光り輝く高層ビル群の虜になり、
すでに夢見心地でフェンスに沿って歩いていた。



世界一大きな観覧車シンガポールフライヤーの近くに
F1レースがスタートし、チェッカーフラッグが振られるグランドスタンドがある。
ちなみにグランドスタンドへの道路に通常の自動車は入れないらしい。
誰一人歩いていない無人のアスファルトを歩くのは不思議な感じがする。


日が暮れてしまったので、闇の中に沈んだグランドスタンドを想像していたのだが、
近づくにつれ、昼間のように明るくなる。
まさにF1ナイトレース用の照明に彩られていた。



体内に熱いものが走り、足早に近づいてみると、
無数の照明により賑やかなグランドスタンドとピットレーンが現れた。




どうやらシンガポールグランプリ開催1ヶ月前ということでイベントが行われており、
フェラーリやマクラーレンなどの高級スポーツカーがピットガレージに展示されている。
本物のロータスのF1カーまであった。




さらに、ゴーカートやファイアーダンスなどショーに遭遇する。
多くの人々がピットレーンを自由に歩き回り、お祭り気分で盛り上がっている。
1ヶ月後のグランプリ当日のイベントはどれだけ凄いのだろうか。
ジェニファーロペスやロビーウィリアムズのコンサートもあるらしい。
おのずと期待も大きくなる。
3日間のパスをネット予約購入したために今からニヤニヤがとまらない。







シンガポール今が旬の観光名所と言えば、
マリーナベイサンズだろうか。
マリーナベイサンズ周辺の人混みは水しぶきを浴びながら記念撮影に集まるマーライオン像ふもとの群集より凄まじい。

マリーナベイサンズでは毎晩20時、21時半の2回、
そして金曜と土曜は23時も加えた3回、
光と音と水のショー「Wonder Full(ワンダフル)」がある。
シンガポール到着初日の金曜日はいろいろと手続きが忙しく見れなかったけれども、
2日目と3日目で合わせて4回見た。

土曜日はエスプラナード側から20時と、
F1開催前イベントを挟んで23時にゴリラポッドを利用してデジタル一眼レフで撮影したり、
iPhoneの無料アプリのタイムラプスでワンダフルを撮りまくった。

日曜日はF1コースを日中歩き回ってからマリーナベイサンズを訪れる。
夏休みシーズンだからか観光客の数が半端じゃないので、
1時間前から最前席を確保して20時のワンダフルをiPhone動画撮影、
かつ、柵にゴリラポッドをまきつけての露光撮影を試みたりした。
21時半からの光と音と水のショーも30分前から待ち、
iPhoneでタイムラプスをまたまたやってみたりする。





シンガポール3日目にしてワンダフルマニアになった気分である。
とはいえ、まだまだ何度も鑑賞したくなるほどのエンターテインメントだった。








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