ウォークホーム・カプセルホテルのロビーで軽い朝食を食べてから
ひたすら街中を夜遅くまでうろつき回る日々が続いている。
ウォークホーム•カプセルホテルはサウスブリッジロードの飲屋街にあり、
オフィス街、クラークキーがホテルを出て1分、
観光客でごった返しているマーライオンまでは徒歩5分、
安いホーカーズがあるチャイナタウンまでは徒歩10分以内、
マリーナベイサンズへもオフィス街を貫通してマリーナ沿いを歩いて30分以内でたどり着ける。
ウォークホーム•カプセルホテルの好立地には口元が緩んでしまう。
香港一の繁華街の大通りネーザンロードに面したチョンキンマンション並みのアクセスの良さ。
そのためMRTやバスを使うことなく、あちこちに歩いて行けて便利である。
ただ、ずっと同じ場所に滞在するのも味気ないので、
ウォークホーム•カプセルホテルに8泊してから別の宿に移ろうと思う。
実際は、9日目、10日目がすでに満室で延泊が出来なかったという理由もあるが…。
夏休みシーズンのスーパー観光地シンガポールでは早めにネット予約しなければならず、
香港のチョンキンマンションやバンコクのカオサンの定宿のように
一週間単位で思いついたままに宿代を払えないがちょっと面倒。
シンガポールでF1が開催されるのは9月19日〜21日の3日間。
すでに1ヶ月前だから、シンガポールグランプリの市街地コースの準備が着実に進んでいる。
同じく市街地でF1が行われるモナコをかつて3周歩いてみたのだが、
普通に車が行き来する道路をフェンスで囲んでいるシンガポール市街では簡単にレースサーキットをたどることができる。
また、ナイトレースのため照明器具が公道に設置されている。
1ヶ月に迫った夢のF1ナマ観戦にテンションがすでに上がり、
無事にスマホのプリペイドSIMやEZリンクカードを購入した翌日、
そしてシンガポール3日目の2日間はリトルインディアやチャイナタウンなど観光せず、
1周5.065キロのレースコースを歩いてみた。
あくまでも自動車が走るアスファルトの表面にF1のタイヤの跡が残っていたりする。
まぁ、F1ファン以外の人が見れば、アスファルトに付着した黒いゴムの跡でしかないが。
しかも、F1用に作られたサーキットではなく市街地コースなので、
背景にはシンガポールの高層ビル群や有名な建築物が広がっている。
特にマーライオン近くのターン13からエスプラナードへと続く直線道路は橋になっており、
湾をはさんだ眺めはいい。
もちろん、F1ドライバーはマリーナベイサンズ、観覧車を横目にドライブすることはないだろうが。
途中、マリーナベイサンズで毎晩行われる光と音と水のショー「Wonder Full(ワンダフル)」をエスプラナード前の遊歩道から堪能してから再びコースに戻り歩いていく。
ワンダフルは2011年に一度見たとはいえ、スケールの大きさと芸術性に圧倒され、
また、土曜の夜とはいえ光り輝く高層ビル群の虜になり、
すでに夢見心地でフェンスに沿って歩いていた。
世界一大きな観覧車シンガポールフライヤーの近くに
F1レースがスタートし、チェッカーフラッグが振られるグランドスタンドがある。
ちなみにグランドスタンドへの道路に通常の自動車は入れないらしい。
誰一人歩いていない無人のアスファルトを歩くのは不思議な感じがする。
日が暮れてしまったので、闇の中に沈んだグランドスタンドを想像していたのだが、
近づくにつれ、昼間のように明るくなる。
まさにF1ナイトレース用の照明に彩られていた。
体内に熱いものが走り、足早に近づいてみると、
無数の照明により賑やかなグランドスタンドとピットレーンが現れた。
フェラーリやマクラーレンなどの高級スポーツカーがピットガレージに展示されている。
本物のロータスのF1カーまであった。
さらに、ゴーカートやファイアーダンスなどショーに遭遇する。
多くの人々がピットレーンを自由に歩き回り、お祭り気分で盛り上がっている。
1ヶ月後のグランプリ当日のイベントはどれだけ凄いのだろうか。
ジェニファーロペスやロビーウィリアムズのコンサートもあるらしい。
おのずと期待も大きくなる。
3日間のパスをネット予約購入したために今からニヤニヤがとまらない。
シンガポール今が旬の観光名所と言えば、
マリーナベイサンズだろうか。
マリーナベイサンズ周辺の人混みは水しぶきを浴びながら記念撮影に集まるマーライオン像ふもとの群集より凄まじい。
マリーナベイサンズでは毎晩20時、21時半の2回、
そして金曜と土曜は23時も加えた3回、
光と音と水のショー「Wonder Full(ワンダフル)」がある。
シンガポール到着初日の金曜日はいろいろと手続きが忙しく見れなかったけれども、
2日目と3日目で合わせて4回見た。
土曜日はエスプラナード側から20時と、
F1開催前イベントを挟んで23時にゴリラポッドを利用してデジタル一眼レフで撮影したり、
iPhoneの無料アプリのタイムラプスでワンダフルを撮りまくった。
日曜日はF1コースを日中歩き回ってからマリーナベイサンズを訪れる。
夏休みシーズンだからか観光客の数が半端じゃないので、
1時間前から最前席を確保して20時のワンダフルをiPhone動画撮影、
かつ、柵にゴリラポッドをまきつけての露光撮影を試みたりした。
21時半からの光と音と水のショーも30分前から待ち、
iPhoneでタイムラプスをまたまたやってみたりする。
シンガポール3日目にしてワンダフルマニアになった気分である。
とはいえ、まだまだ何度も鑑賞したくなるほどのエンターテインメントだった。
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