2014年11月5日水曜日

フローレス島からロンボク島へ(2014年11月5日)

インドネシアの島巡りは終盤にさしかかる。
また、日本から韓国、中国、香港、マカオ、ラオス、ベトナム、カンボジアと、
タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、東ティモール、
1年間で12ヵ国廻ったアジアの旅もいったん終わりを迎えようとしている。
2週間後のオーストラリア、来年1月のニュージーランド旅行後にシンガポールに飛び、
再びアジアの旅に戻るけれども、一時的にアジアからアウェイとなる。

12年ぶりのオーストラリア再訪に向けてテンションを上げたいが、
病的な抜毛による精神的なロー、そして一気に円安が進み、
1年前の1ドル=100円から1ドル=114円になってしまった事実が
ただでさえ物価高のオーストラリアでの滞在費に拍車をかけて滅入ってくる。
とりあえず物価が比較的安いインドネシアでは存分に楽しみたい。


フローレス島のラブアンバジョからロンボク島のマタラムまでのフェリー&バスチケットは
ラブアンバジョの旅行会社で購入。
ラブアンバジョからスンバワ島東の玄関口サペまでのフェリー、
サペからスンバワ島の主要な町であるビマへのバス、
ビマからスンバワ島〜ロンボク島のフェリーを含めたロンボク島のマタラムまでのエアコンバス、
すべて含めて300000ルピア(2700円)。
安くはないが、フェリーを降りてからバスを探しをする手間が省けると思えば高くはない。
マタラムへの夜行バスに乗れずにビマで1泊するよりはいいはず。

当日の朝、7時前にラブアンバジョの宿をチェックアウトし、
高台から港まで歩いていった。
フェリー乗り場にて旅行会社で購入したチケットを見せて
名前を記帳するのでスンバワ島のサペでフェリーを降りてからも大丈夫そうだ。
8時発のフェリーは7時頃だとまだガラガラで、
海を見渡せる座席を確保。
雨期に入ったというのにジャカルタから一度も雨が降っていないインドネシア。
ラブアンバジョは今日も快晴で、海は青い。


いつもどおり出航時刻の8時になっても動き出す気配はなく、
ようやくフェリーが汽笛を鳴らして岸から離れ始めたのは9時半頃。
乗客のおばちゃんやおじいさんたちは床に敷物をしいてすでに眠っている。
インドネシアのスローな旅はまだ続いている。
フェリーから眺めるラブアンバジョは小さく、
のんびりとした漁港での滞在は悪くなかったと改めて実感できる。


フェリーは波のない海をゆっくりと進み、
進行方向左側にはいくつかの無人島が見える。
大きな島も見え、地図で調べるとリンカ島やコモド島だった。
コモドドラゴンが生息しているという巨大なコモド島も
外から見れば普通の島にしか見えない。




フェリーでは居眠りもせずのんびりと海や島を眺めたり、
売店で売っているカップ麺やスーパーで買った菓子を食べたりして過ごす。
7時間ほどしてより大きな島、スンバワ島に到着する。
すぐにサペに入港するのかと思ったら、まだ出航していない船が港に停泊中だそうで、
1時間近くサペの船着場近くで待たされた。

17時頃にようやく入港。
船から出てちょっと歩くと、ゲートを出たところで乗り継ぎのバスが待っている。
バスにはいくつかの会社があるので、
チケットをひらひらと見せびらかして歩いていると、
チケットのバス会社のドライバーが呼んでくれる。
小さい乗り合いバスには自分以外に西洋人バックパッカーが3人いた。

小さな漁村のようなサペからスンバワ島の大きめの町のビマまでのバスは
これまでと同様エアコンなしの窓オープンバス。
バスの屋根には荷物が載せられており、荷物を守るおじさんも屋根に座っている。
貫通するだけのスンバワ島は夕暮れ時の棚田が美しく、
ここ最近の移動中ではよく見る夕日、夕焼けは島の情緒をかき立てるものだった。


日が暮れて間もなくビマに到着。
ビマのバスターミナルには乗り換えのロンボク島行きのエアコンバスが待機している。
1ヶ月前にスラバヤ〜バリ間で乗って以来
長らく見かけていなかったエアコン付きのモダンバスに文明の再来を感じてしまう。



ただ出発してからのエアコンの効き具合はひどいもので、
長袖を着ていても寒く眠れるものではない。
やはり乗客の皆がそう思っているらしく、
途中ドライバーに文句を言っている。
深夜前の食事ストップの際にやっとエアコンを止めてくれた。
エアコンが止まってようやく眠れるのだから
文明の再来と喜んでいる人間は身勝手なものである。

曲がりくねった山道を豪快に飛ばすバスに何度も安眠は妨げられ、
最終的にはドライバーに大声で起こされる。
スンバワ島からロンボク島へのフェリーにバスは乗り込んだようで、
バスから出てくれとのこと。
車内でそのまま寝かせてくれと頼んでもなぜか許容してくれなかった。

午前3時という時間帯に同じバスに乗っていたフランス人旅行者ジョンと話した。
インドネシアに来る前は日本を旅行していたというので、
真夜中に関わらず話が盛り上がる。
日本はこれまで訪れた国のベストで、欠点はまったく見当たらず、
日本人は親切で、いつか住んでみたいと言っていた。
また、福島や石巻を訪れ、いろいろ知ることが出来たと語っていた。
ジョンはフランスから飛行機を使わずヨーロッパ、シベリア鉄道、
モンゴル、中国、日本と旅してきて、
インドネシアに遊びに来ている友人と会うために
成田からジャカルタ経由でラブアンバジョまで飛んできたらしい。
バリ、ジャカルタと移動し、再び中国に戻ってからは自分のこれまでのルートと同様、
中国、ラオス、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、
さらにはミャンマーやインド、ネパールを旅してからインドネシアまで下り、
その後オーストラリア、ニュージーランドで過ごすそうだ。
自分は来年2月にはオーストラリア、ニュージーランドから東南アジアに戻るので、
その頃またどこかで再会できるかもしれないとお互い喜んだ。
自分が来年の東南アジアの後に訪れる予定のモンゴルについてもいろいろ教えてもらう。

ロンボク島にフェリーが到着し、
バスに戻ってからは熟睡。
熟睡といっても2時間後に再び起こされ、
そこはすでにマタラムのバスターミナルだった。
フローレス島のラブアンバジョからフェリー、
ミニバス、エアコンバス、フェリー、エアコンバス、
と21時間かけての移動。
ロンボク島にさえ着いてしまえばアジア最終地のバリはすぐ近くである。


ロンボク島の沖に浮かぶ3つの小島、ギリ島に渡る前に滞在したマタラムには
4週間ぶりにコンビニがあり、モダンなショッピングモールがあり、
長かったインドネシアの離島廻りが終わり、
現代社会に戻ってきた感じがした。


バリ島のデンパサールからオーストラリアのメルボルンに飛ぶまでちょうど2週間。
ロンボク、ギリ、バリでアジア旅行最後のバカンスを味わいたい。





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