2015年6月3日水曜日

チャイティーヨー、ゴールデンロックは世界三大がっかり?(2015年5月7日)

ミャンマーのスーパー観光地バガン仏塔遺跡群、驚きの水上世界が広がるインレー湖を廻り、
最終目的地ヤンゴン前にチャイティーヨーに立ち寄る。
チャイティーヨーとは写真集でよく見る崖の端っこで
落ちそうで落ちないような状態を保ち続けているゴールデンロック。
ミャンマー人にとって聖なる岩であり、金箔が塗られ、
岩に載せられた仏塔の下に仏陀の髪の毛が納められているらしい。

インレーから夜行バスでバゴーへ。
10年前に訪れたバゴーは今回バス乗り継ぎだけでスルーし、
すぐに早朝発のキンプン行きミニバスに乗る。
前の車を次々に追い越していく乱暴な運転のミニバスにシェイクされ、
わずか1時間半でチャイティーヨーのベースとなるキンプン村に到着した。

ミニバスを降りたところで日本人男性ヒデアキさん、年配のトルコ人女性ギョルマンと会う。
独房のような汚く狭い部屋で10ドルもするSea Sarゲストハウスに三人でチェックインし、
少し休んでから午前中のうちにゴールデンロックを一緒に見に行くことになった。
ヒデアキさんはゴールデンウィーク休暇のゴールデンロック訪問、
ギョルマンは早期退職して東南アジアを3年かけてのんびりしているそうで、
シェムリアップに半年滞在後のミャンマー旅行。
ギョルマンも自分と同様住み渡りと言えそう。



ベースとなるキンプン村からチャイティーヨーまで11キロ以上の登山。
山頂まで暑い中歩いて登るのはしんどいので、
Sea Sarゲストハウス裏手から出ているトラックでゴールデンロックを目指す。
乗客はトラックの荷台に用意された木製ベンチに座らされて運ばれる。


わずかなスペースも許さないすし詰め状態になるまで出発せず、
暑い中どれほど待たされるのかと不安だったものの一気に満席になる。
チャイティーヨー行きの片道2500チャット(300円)も取られて出発。


トラックは風を切って走り、いきなりギョルマンの帽子が飛ばされてしまった。
山道に入るとジェットコースターさながらでアップダウン、ヘアピンカーブに悲鳴を上げそうになる。
ただ本場のジェットコースターと違い、自分の身は自分で守らなければならず、
必死になって前方席の棒にしがみつく。


曲がりくねった山道は片道通行だからか、何回か中継地で待たされる。
ようやくチャイティーヨー頂上に到着。
トラックの荷台から降りると尻が痛く、ずっと棒を握っていたので握力もなくなっている。


ゴールデンロックまでトラック降車地からちょこっと歩く。
他の観光地みたいに押し付けがましい物売りはいなく、
のんびりと土産やお菓子、ドリンクを売っている。
子供達は可愛らしい。




途中の見晴し台からのチャイティーヨー周辺の景色は素晴らしく、
目指す方向にゴールデンロックが見えている。
想像していた断崖絶壁ではなく山肌にくっついているようだ。



ゴールデンロックは聖なる場所なので途中から靴を脱がなければならない。
日の出直後、日の入り前に訪れたバガンの仏塔遺跡の床以上に熱く、
足裏が火傷しそうな赤みや黒みを帯びたタイルを避けて白いタイルを選んで進む。
途中にはゴールデンロックの置物土産やレプリカの岩がある。




どんどん近づいてくるゴールデンロック。
有名なゴールデンロックを見るためにヤンゴンへ直行せず、
わざわざバゴーからキンプンにミニバンで移動し、
コスパ最低の10ドルの独房部屋に今夜泊まるはめになったのだ。
期待感を弱めるわけにはいかない。



そして目の前に現れるゴールデンロック。



男しか触れないので、ミャンマー人は金ぱくをシールではりつつ拝んでいる。


確かに有名なゴールデンロックそのままの姿で、
斜めの土台の崖から滑り落ちそうで落ちない状態を留めている。


せっかくなので荷物はギョルマンに預かってもらい、
セキュリティーチェックのゲートをくぐり、ゴールデンロックに近づいてみる。
男しか触れないゴールデンロックに自分の手で触れてみると、
べたべたとした金ぱくが手にこびりついた。
試しに力一杯押してみるも微動たりともしなかった。
噂通りの仏陀の聖なる力なのだろうか。


思っていたほどインパクトがないのは黄金岩が断崖絶壁からあまり突き出ていなく、
土台の周りに道があり、たとえ土台から転がり落ちても大丈夫という安心感が滲み出ているかもしれない。
日射による床や階段の熱さに耐えつつ、土台周りの道に降り、
ゴールデンロックを見上げてみた。




ヒデアキさんもギョルマンもチャイティーヨーに拍子抜けだった様子。
ギョルマンは苦笑いをし、別の場所に本物があるのではないかと疑っている。
ひょっとしてこれは有名なゴールデンロックというより
将来的に三大がっかりのひとつになりそうな予感がある。
多くの参拝者はすでに暑さに参っているようでゴールデンロックには目もくれず、
日陰で寛いでいた。




自分らも30分くらいでゴールデンロックを離れ、
可愛らしい子供の売り子やお坊さんに挨拶をしながらチャイティーヨーの出口に向かう。



最後は風通しのいいローカルカフェで寛ぎ、
14時になる前にぎゅうぎゅう詰めトラックで下山した。



チャイティーヨーはともかく、キンプンで見た夕日は美しく、
ゴールデンロック見物打ち上げビールは旨かった。




ヤンゴンで16日間のミャンマー旅行が終わる。



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