先週のイシククル湖週末旅行に続き、
今週末はビシュケクでイランのインビテーションレター待ちがてらアルマティを訪れる。
キルギスタンからカザフスタンへの国境越え手続きがあるものの、
両都市間は5時間弱の距離なので気軽に週末旅行ができる。
7月20日にイシククル湖からビシュケクに戻った後はビザ取得耐久戦の進歩なし。
一週間前に申請したウズベキスタンビザを取得できたくらいか。
申し込みから二週間経ってもイランのインビテーションレターの音沙汰がなく、
直接ペルシア•エージェンシーを訪れるもいつ届くかまったく分からないという対応。
イランビザが取れなかった場合の手段としてトルクメニスタンからアゼルバイジャンへカスピ海横断を考えるも、
ビシュケクのアゼルバイジャン大使館は7月26日まで夏休み中で申請すらできない状態。
アゼルバイジャンのビザ申請は7月28日以降として週末を挟んで7月23日から4泊5日、
現在ウズベキスタンビザ待ちで先週イシククル湖週末旅行を共にしたメンツのひとり、
世界一周中のマキさんと一緒にアルマティに向かった。
例のごとくサクラゲストハウスで合計8人になった日本人旅行者と語り、
巨大なスイカを8等分して食べて夜遅く眠る。
同じくウズベキスタンビザ待ちの日本人旅行者が3人いて、
自分がアルマティに行く日に同じ西バスステーションから出ているマルシュルートカでイシククル湖に行くようなので
一緒にバスステーションまで向かった。
西バスステーションの前でシェアタクシーの勧誘をかわしながら3人と週明けの再会を誓って別れる。
400ソム(800円)の国境越えマルシュルートカ。
ビシュケクを出て数分でキルギスタンとカザフスタンの国境に到着する。
キルギスタンの出国手続きはいたって簡単。
小さな川に架かる橋を渡って国境越えし、カザフスタンのイミグレでも簡単すぎる入国審査。
中国〜キルギスの国境越えが面倒だっただけに拍子抜けである。
他の乗客たちとマルシュルートカが国境を越えて現れるのを待つ。
アルマティ市街西のサイラン•バスステーションを出てからトラムがなかなか来なかったので中国以来の地下鉄駅まで歩いたが、かなりの距離に疲れてしまう。
それでも超モダンで旧ソビエト風のインテリアを持つ地下鉄駅に疲労が吹き飛ぶ。
地下鉄構内、地上への長いエスカレーターと異次元のようだ。
アルマティの宿は日本人旅行者に教えてもらい、予約サイトで安かったホステル74/76。
ドミトリーが1500テンゲ(1000円)のホステルの宿泊客は旅行者よりも長期滞在しているカザフスタン人やタジキスタン人、トルコ人が多かった。
キッチンはないけれども電子レンジがあるので近場のスーパーで惣菜を購入して温めて食べる。
キルギスタンの2倍近くの物価高にアルマティでの外食は極力控える。
ホステルの周辺からして洒落た店やバーが多く、洗練されているアルマティの町並み。
中央アジアから一気に西ヨーロッパのモダンな世界にやってきたようだ。
ビシュケク以上に街路樹が多く、木洩れ陽に包まれた歩道は凸凹が多いキルギスタンからかけ離れている。
人々の服装もファッショナブル。
物価が東ヨーロッパ並みなのも納得してしまう。
アジアとヨーロッパの血が混ざったようなカザフ美女がベンチで寛ぎ、
絵画が並べられた歩行者天国の通りもある。
治安も良好そうで快適に過ごせそうなアルマティ。
ビシュケクから一緒に来たマキさん、ホステルで出会ったバンコク在住のまささん、
ロシア語を喋れるポーランド人女性と
アルマティの町並みを一望できるというKok Tube(コクトベ)の丘に夕暮れ時に登る。
コクトベの丘のふもとからロープウェイで頂上まで行けるそうだが、
料金が片道1000テンゲ(700円)と高いし、運休中という噂があるので市バスで向かう。
昼間街歩きをしているマキさん、ポーランド人女性と
ホステルで落ち合ったまささんと共に民族楽器博物館の前で合流。
たいして見どころがないビシュケクから来ると民族楽器博物館の建物も新鮮に映る。
博物館がある公園を南側に出て、Dostyk通りから市バス121番でAbay通りとの交差点に行き、
Abay通りから99番のバスに乗換えてコクトベの丘へ。
市バスを降りても頂上ではなく、片道300テンゲ(200円)、往復500テンゲのシャトルバスに乗り込む。
この日はすでにコクトベに向かう前から曇っており、
夕焼けを望めないどころか雨模様になりつつある。
丘に立つ372mのテレビ塔も灰色に同化している。
コクトベ頂上の小さなテーマパークでカザフスタン人が小動物に餌をやったり、
バーチャル•ジェットコースターやロッククライミングを楽しんでいるのを眺める。
急に用事を思い出したようでポーランド人女性が去った後、
マキさん、まささんとの3人でビートルズの銅像に溶け込んで記念撮影。
いよいよ日の入り時刻が近づき、夜景撮影の準備という頃に運悪く雨が降り出す。
標高1100mのコクトベの丘では風が強く、
ミルクティーのポットで1150テンゲ(800円)する展望カフェで雨宿り。
1時間近く雨が降り続け、旅や日本、経済の話などしながら雨と風がおさまるのを待った。
21時近く。
ようやく雨が弱くなったので重い腰をあげる。
展望台に向かうと金曜夜のテールランプの軌跡が美しい夜景が広がっていた。
風に揺れる樹木が若干邪魔でもある。
少し歩いて別の展望台に行くとよりアルマティの街を見渡せる。
霧雨により霞んでいるけれども、見とれてしまう夜景。
わずか十数分、3人で夜景撮影に没頭してしまう。
コクトベの頂上からの下山シャトルバスで外国人に興味津々の若者たちにマキさんが囲まれる。
シャトルバスを降りてから自分も若い女性たちに写真をお願いされて鼻の下が伸びっきりだった。
土日もアルマティをのんびりと街歩き。
今回の世界周遊中の国々で間違いなく歩行者にやさしいカザフスタン。
信号機がない横断歩道でも当たり前のように自動車が一時停止してくれる。
道路横断が億劫に感じる東南アジアとは異なる。
物思いにふけながら街路樹に覆われた道を歩いたり、
ちょっとした名所の大聖堂、モスクを見て廻る。
また、マキさん、まささんといかにも旧ソビエト風の広場を訪れたり、
バンコクやシンガポール並みにウルトラモダンなショッピングモールでまったりする。
今回ビシュケクでのビザ待ちがてら訪れたアルマティだけれども、
物価さえ安ければここに長居してビザ取得耐久戦を繰り広げてもいいと思った。
4日間で去るには惜しいアルマティ滞在になった。
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