2011年東京での残業中、 会社のパソコンの前で「世界遊牧住み渡り」と勝手に名づけたこの世界周遊を思い立ち、年越しの場所としてすでに決めていたロンドン。
語学留学以来11年ぶりのロンドンで高揚感がおさまらない。
イギリスらしい雨模様であっても、 日照時間が短くても、
超物価高で飯もろくに食べられなくても、 交通費をケチってひたすら歩き回っても、
楽しすぎる魅力的な世界都市。
これまで600以上の町を訪れたけれども、ロンドンはやはりTOP3に入る。
季節はずれのエーゲ海、大人の格安バカンスが終わり、
1ヶ月ちょっと過ごしたギリシャ、キプロスをついに発つ。
アテネのシンタグマ広場から出ている空港行きの市バスX95に5ユーロ払って乗るのも4回目。
サントリーニ行き、キプロスのラルナカ行き、ロードス行き、そしてロンドン行きと
1ヶ月間で4度も利用する空港はそうない。
それでも2004年末から語学留学を兼ねて4ヶ月滞在したロンドンへの11年ぶりの再訪にテンションが高まる。
トランジットルームの外にようやく離れるアテネの空があった。
すでにクリスマス直前のヨーロッパ。
ギリシャの日の入りは17時近くだが、ロンドンはギリシャと2時間の時差があり、
16時前には暗くなるようだ。
アテネ〜ロンドンのフライトにブリティッシュ•エアウェイズを利用。
LCCと1000円くらいしか変わらない金額で大手の航空会社を利用出来るのが嬉しい。
大手のブリティッシュ•エアウェイズなので機内食が出るし、
3時間半のフライトで白ワインと赤ワインを飲んだ。
気がつくと寝入ってしまい、覚醒したときにはすでにロンドン上空。
眼下に広がるロンドンの夜景に震えてくるほどの興奮を覚える。
光り輝く広大なロンドン市街にテムズ川が蛇行し、
イコンといえるロンドンアイやビッグベンも見える。
20歳のときから旅を始めて600以上の町を訪れてきたけれども、
ロンドンに勝る世界都市はニューヨークくらいだろうか。
それほど気に入っている世界都市への11年ぶりの再訪が現実のものとなる。
恐れいていた入国審査はロンドンの滞在期間、滞在目的、イギリス後の目的地、
以前のイギリス滞在歴、日本での仕事、現在の世界周遊の期間と予算、銀行残高、
いつ日本に帰るかなど10個くらいの質問で済んだ。
かなり構えていたので安堵してしまう。
荷物チェックが厳しいウズベキスタンやトルクメニスタンの方がずっと面倒だった。
ユーロ圏のギリシャから飛んできても高すぎるロンドン。
ヒースロー空港からの地下鉄が5.8ポンド(1100円)。
宿は年末年始を過ごしたシドニーでの教訓をいかし、
9月末のジョージアですでにネット予約済み。
13泊で245ポンド(44000円)、1泊平均3400円のSafestay Holland Park。
レセプションの男性は最初375ポンド(67000円)と言ってきたので焦ったが、
ネット予約の画面を見せると245ポンドになった。
早めに予約していなければドミで1泊平均5200円のクリスマスホリデー、
年末年始の特別料金が取られていただろう。
世界都市での年末年始は数ヶ月前に予約しておくに限る。
尚、18人用の大部屋を予約したけれども、終始自分ともう1人の中国人しか同室に泊まっていなかった。
Safestay Holland Parkは古い屋敷を改装したばかりのような綺麗なホステルで、
若いヨーロッパ人が酔い騒いでうるさいホステルとは違い、ブティックホテルのような感じだった。
だからかキッチンがない代わりに広々としたカフェスペースがあったり、
ドミベッドはカーテンでプライバシーが保たれていたりと居心地良い。
12月22日、23日、クリスマスイブの24日、
街中の店のほとんどが閉まり、地下鉄やバスなどの交通手段がすべてストップする25日、
ボクシングデイの26日もホステルのあるホランドパークからひたすら市街まで歩きまくる。
こんなに歩かされる都市もそうない。
尚、ロンドンの地下鉄は料金が高すぎるが、名物のダブルデッカーバスは比較的安め。
12月27日からバスのみ1週間乗り放題のパス(オイスターカード代5ポンド+ウィークリーバスパス代21ポンド=26ポンド、4700円)であちこちを見て廻りたい。
日照時間が短く、いつ雨が降ってもおかしくない空模様がイギリスらしい。
そんな空の下、レンガ造りの建物や赤いダブルデッカーバス、電話ボックスがロンドンにいることを実感させてくれる。
現在はもう別のモダンビルに成り代わっていたが、
以前通っていた語学学校があるのがチャイナタウンの近く。
移民の影響か、中国大陸というより香港の雰囲気が漂う中華街。
チャイナタウン独特の食べ物の匂いがたまらない。
北京ダックがぶらさがる店は高そうで入れそうにないが、
中華ビュッフェ、9ポンド(1700円)近くで食べ放題の店もある。
ローカル中華系の人々が少ないだけあって味は微妙だし、塩気が多くてすぐに喉が渇く。
でも節約と満腹中枢を満たすために2回も通ってしまった。
チャイナタウンの近く、ロンドンの中心と言えるのがピカデリーサーカス。
ニューヨークのタイムズスクウェア同様、これほど有名な中心スポットは少ない。
なんとなく渋谷のスクランブル交差点も想起させる。
周辺の建物も重厚であり、夜のライトアップがたまらなく綺麗だ。
ピカデリーサーカスからリージェントストリートが北に伸びている。
美しく弧を描くリージェントストリートをけばけばしくないクリスマスのイルミネーションが飾っている。
これほど魅力的な通りは世界中探してもそうない気がしてくる。
セルフリッジという巨大デパートやショップが連なる大通りオクスフォードストリートもクリスマス色で彩られている。
意外とイルミネーションが派手でないのがシックなロンドンの街並に似合っている。
クリスマスツリーもいたるところで見かける。
トラファルガースクウェアに巨大なツリーがあり、
スケートリンクがある広場、コヴェントガーデンにもクリスマスツリーが飾られている。
ロンドンと言えば有名すぎるビッグベン。
観光客が多すぎるウェストミンスター周辺もクリスマスホリデーで浮き立っている。
ビッグベンはウェストミンスター•ブリッジを渡った東側からテムズ川を挟んで眺めるのがいい。
ライトアップされたウェストミンスター寺院がテムズ川に灯りを落としている。
またウェストミンスター•ブリッジ東側にモダンロンドンの象徴のようなロンドンアイがある。
西側の川沿いから年越しカウントダウン花火を2011年に世界遊牧住み渡りを思いつてから夢見ていたのだが、なんと昨年からロンドンアイを見渡せるメインの観賞スポット、
ウェストミンスター周辺、ヴィクトリア•エンバークメント、ウォータールー•ブリッジまで10ポンドで購入できるチケット制になっており、ギリシャ滞在時に慌ててチケット予約の公式ウェブサイトを開いたとき、すでてチケット完売となっていた。
4年前から楽しみにしていたロンドンアイ正面の年越しカウントダウン花火なので、
メインの場所から遠くてもどこかしこから見てみたい。
ヴィクトリア•エンバークメントやジュビリー•ブリッジからロンドンアイを眺めながら果たしてニューイヤーイブはどこにいるのだろうと想像してみた。
ロンドン市内のすべてのバス、地下鉄の交通手段がストップし、
店もほとんど閉まるクリスマスが終わり、
街中からEU圏、アラブ、中国などの世界中からの観光客で溢れ返るボクシングデイが過ぎれば、
わずか5日で2015年も終了する。
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