マダガスカルのメインといえるバオバブとキツネザルを見終わり、
14時間かかるタクシーブルースでアンタナナリボに戻ってから今度は24時間かけてアンバンジャ、
そしてマダガスカル随一のリゾート島、ノシベへ。
季節外れのリゾート地を訪れてみる。
午前4時モロンドバ発、午後6時アンタナナリボ着のタクシーブルースに揺られてかなり疲れ、
モロンダバから体調不良、倦怠感が続いているので翌日すぐにノシベに向かわず、アンタナナリボで一日休息。
一日休めば体力も回復し、一緒にバオバブを見に行ったワタルさん、
アンタナナリボの宿で合流したワタルさんの友人イマチさんとビールを飲み、マダガスカル産ラムに酔いしれた。
卒業旅行でマダガスカルを訪れているワタルさん、イマチさんと別れ、再び一人になってノシベへ。
アンタナナリボからノシベに向かうにはアンバンジャ行きのタクシーブルースに乗る必要がある。
前日Ambodivonaのタクシーブルース乗り場でチケット購入済み。
モロンダバ行きの際に利用したSonatra PlusやCotisseの大手の快適なワゴンはアンバンジャ行きを運行していなく、
他のタクシーブルース会社をあたってみた。
どれも同じそうで立派なワゴンでなく、少し新しめのワゴンを止めているCTVAという会社にて60000アリアリ(2300円)払い、
アンバンジャ行きのチケットを買っておいた。
チケットに14時半と記載されているので13時半にAmbodivonaにあるCTVAのオフィスというより小さな小屋に着いておく。
予想していた通り大手以外の会社は定刻通り出発することなく、乗客が集まるのを待っている。
ワゴンの席に座ってうたた寝しながら待っていると、CTVAのおばさんに呼ばれる。
何ごとだろうか?
自分ともう一人の男性がワゴンを離れ、おばさんについていく。
連れて行かれたのが別のタクシーブルースが停まっているところ。
すでに満員に近い状態になっている。
どうやらCTVAは乗客が集まらなかったらしく、こちらに売り飛ばされたらしい。
窮屈なタクシーブルースで、先ほどまで確保していた窓側席が埋まっており、
男たちに挟まれた真ん中を与えられて不快感さえ生じてくる。
でも、すぐに出発するので文句を言えない。
ちなみに今回バックパックをアンタナナリボの宿に預かってもらい、
リュックとビニール袋だけの身軽な格好でタクシーブルースに乗ることにした。
会社によっては荷物代を請求してくるし、
タクシーブルースでの移動において屋根に乗せる荷物がない方が楽。
午後5時にAmbodivonaのタクシーブルースを出発したと思ったら、
どこかのガソリンスタンドで停車し、さらに乗客を詰め込んでいる。
ワゴンに狭い椅子が横4席並び、前席との感覚もないので足を身動きすることができず、
膝上に常時リュックが載っているので完全に両足が圧迫されている。
窮屈なワゴンなので当然汗の匂いやおじさんやおばさんの体臭が充満している。
アンタナナリボを出る前からつらいタクシーブルースの移動となる。
しかもこのタクシーブルースはちょくちょく故障し、
2時間ごとに止まって二人のドライバーが車を点検したり、何らかの作業をしている。
噂に聞いていた通り20時間を越えそうなアンタナナリボ〜ノシベの移動。
午後9時頃にトイレタイムと夕食を兼ねた最初のストップがあり、
ようやく足を伸ばすことができる。
それほど腹は減っていないが、他の乗客と同様、4000アリアリ(180円)のチキンとライスの夕食を食べておいた。
夜は夜で頭上のスピーカーから流れている音楽がやかましく、まったく睡魔がやってこない。
にもかかわらず、両隣の男性はすでに眠っており、両肩に何度も頭を置いてくる。
検問や故障でのストップも相変わらず多く、絶望的な気分で目を閉じるしかなかった。
人間不思議なもので、両足も上半身も動かせず、スピーカーからの爆音で頭が痛くても眠ってしまう。
長距離移動で二度目のトイレ休憩はちょうど日が昇る時間帯であり、
男女を含めて草原で用を足している中、セブ牛が荷物を引いて走っていった。
横4席が並んだタクシーブルースにおいて通路がなく、
前の列の人が降りて前席を折りたたまない限り後席の乗客が降りられない。
乗り降りも不便ですし詰め状態のタクシーブルースでの移動はすでに14時間経過しているのに距離的に半分ちょっと。
今日中にノシベに着けるのか不安になってくる。
暗くなってからノシベに着きたくないのでアンバンジャで一泊も考慮し始める。
深夜あまり眠れなかったので午前中ほとんど爆睡。
じょじょに気温も上がり、暑苦しくなってきた頃、昼食タイム。
これが三度目の休憩。
空港近くのガソリンスタンドから乗り込んできたという台湾人と昼飯を食べる。
ここ最近下痢気味だけど他に選択肢がない煮た魚とご飯の定食、3000アリアリ(100円)。
それにしてもボロいワゴンに乗っていると粉塵がすごいからか、衣服も顔も黒く染まっていた。
早く着いてシャワーを浴びたいところ。
車の故障回数は少なくなったけれど、午後から雨が舞う。
リゾート地ノシベに向かうのに陰鬱な灰色の空。
というよりすでに午後4時を過ぎておりノシベ行きを明日に延長。
雨が弱くならない17時に結局24時間かかってアンバンジャに到着する。
台湾人も先を急がないようで地図上で見つけたタクシーブルース乗り場近くのホテルに泊まる。
Hotel Salama Rose。
トイレ共同、シャワーでなくバケツで水を浴びるバスルーム付きのシンプルだけど綺麗へ部屋で20000アリアリ(720円)。
圧迫され続けた膝に痛みがあり、暗くなると何もすることがないアンバンジャなので寝て休むだけだった。
翌日の朝から晴れており、いよいよノシベへ。
アンバンジャから例のごとく満員オーバーのワゴンで船乗り場があるアンキフィへ移動し、
アンキフィからノシベの島へ渡る。
アンバンジャのタクシーブルース乗り場で捕まえた乗り合いワゴンは乗車率120%を超えており、
3席しかない一列に子供二人を含めて6人、ドライバーも入れて13人もすし詰めになっていた。
乗る前は4000アリアリ(150円)だったのに釣りがないなどと5000アリアリにされてアンキフィで降りる。
交渉後の金額を変えてくる連中は腹立たしい。
どこからか現れた怪しい客引きに引かれるままにスピードボートのチケットオフィスへ。
正規かどうか微妙だが12000アリアリ(450円)でチケットを購入し、ボートの乗り場へ。
アンタナナリボからのタクシーブルースで一緒だった台湾人はスーツケースを持っていたため荷物代を別に請求されていた。
やはりリュックとビニール袋だけできてよかったと実感。
窮屈なワゴンと同様、スピードボートも乗客が集まるのを待ち満員になってから出発。
西アフリカにもはびこるこの満員出発システムが好きになれない。
のんびりと海の風景を楽しむには速すぎるボートでノシベ到着。
ここでボランティアをするらしく、出迎えが来ている台湾人と港で別れる。
歩いてノシベの中心の町であるエルビルで有名なベレビューホテルへ。
一泊28000アリアリ(1000円)とお手頃で綺麗な部屋。
安定していないけれどWiFiもつながる。
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