夢のようなモルディブ旅行から一週間ちょっと。
シンガポール、クアラルンプールでの束の間の休息も終わり、
クアラルンプールから南回帰線にほど近いインド洋に浮かぶモーリシャスを訪れる。
モーリシャスを訪れようと思ったきっかけが友人からのメッセージ。
エアアジアのプロモーションで東南アジアから格安でモーリシャスに飛べるとのこと。
実際に調べてみると日にちによって1万円以下もある。
高嶺の花と思っていたモーリシャスにもともとインド旅行の後に立ち寄る予定だったクアラルンプールから安く行けるのでこのチャンス逃すわけにいかない。
また、せっかく南インド洋のモーリシャスまで足を運ぶのだからその先まで手を伸ばしてみようと思って色々調べてみると、マダガスカル往復が4万円前後。
アフリカ大陸のケニアや南アフリカよりも安くモーリシャスからマダガスカルに行ける。
結局、クアラルンプール→モーリシャス、モーリシャス→クアラルンプールをエアアジアのプロモーションで行きが8000円、帰路が20000円のあわせて28000円、
モーリシャス→アンタナナリボ、アンタナナリボ→モーリシャスがレユニオンがハブとなるエール・オーストラルで往復40000円。
合計で68000円でマダガスカル前後のモーリシャス滞在2回、マダガスカル周遊3週間できると思えばそう高くないはず。
しかし、結果から言うとかなりの大出費となった。
3月23日以降のクアラルンプール、モーリシャス間のエアアジアのフライトが急遽運行休止となり、行きのモーリシャス行きは大丈夫だけれども、
クアラルンプールに戻るフライトがキャンセルされてしまった。
モーリシャスから東南アジアへ向かうフライトはどれも高く、
結局泣く泣くエミレーツ航空のドバイ経由シンガポール行きを57000円も出して購入した。
もちろんエアアジア側のキャンセルなので帰路分の20000円は返金となったものの、
37000円の無駄な出費となった。
大手のエミレーツなので機内食やサービスがいいこと、
マイレージがたまることも雀の涙である。
8000円で購入したクアラルンプール→モーリシャスまでキャンセルされていたら、
マダガスカルを含めたこの旅行自体断念していたかもしれない。
何はともあれ、5日間滞在したクアラルンプールからモーリシャスへ。
早朝の便のためエアポートバス発着のKLセントラル駅に近いホステルに前夜一泊し、
午前6時前にチェックアウト。
KLセントラル駅地上階の駐車場から出ているエアポートバスに乗り込む。
エアアジアはLCC専用のKLIA2であり、バス代は12リンギット(320円)。
まだ夜が明けない7時頃にターミナルに到着した。
午前10時35分発のモーリシャス行きのチェックイン、荷物のドロップオフは3時間以上前から始まっており、先に自動チェックイン機で搭乗券と荷物のタグを受け取り、
ドロップオフのカウンターでバックパックを手渡しておく。
7時間のフライトなのに機内食やドリンクが有料のエアアジアなので、
空港連結のモールのフードコートで安い朝食を済ませておいた。
窮屈な機内に乗り込み、隣の席の人がいなかったので窓側に移る。
大手と違い、エンターテインメントや機内食、ドリンクサービスもないし、
外の景色は雲に覆われたインド洋が続くだけなのでひたすら眠るしかない。
離陸して6時間くらいして着陸態勢。
窓の外に雲が多く、1週間前のモルディブ旅行のように好天は望めないのか。
雲の合間からインド洋に浮かぶ小さな島がいくつか見えた。
そしてモーリシャスの島の上を旋回。
晴れていれば綺麗な海なのかもしれない。
平坦なモルディブと違い、緑に覆われた小高い山も眼下に望む。
なぜか中国人が多いイミグレのカウンターに並び、
モーリシャスのホテルの予約証明書や帰りの航空券の提示を求められる。
空港から遠くないマエブールにあるホテル3泊予約しているし、
モーリシャスからマダカスカルへのフライトのEチケットも見せて無事入国。
今年に入ってから久しぶりの未知の国。
世界周遊68カ国目、人生146カ国目のモーリシャス。
多くの出迎えの人に見つめられながらアライバルに出る。
毎回そうだけど、空港のアライバルホールで自分を待っている人はいない。
モルディブのマーフシ島の港に到着し、ホテルのスタッフの出迎えがあったのは奇跡だ。
空港からそう遠くないマエブールへ市バスで行けるだろうと思っていたが、空港外にバス停が見つからず。
束の間の休息のシンガポール、クアラルンプールでだらだらと過ごし、モーリシャス旅行の下調べをしていなかったのが仇となる。
タクシーと交渉するも500ルピー(1600円)がフィックス・プライスとのこと。
見た目はインド人のモーリシャス人だけれども交渉の余地がない。
仕方がなく空港屋外にあるATMでモーリシャスルピーをおろし、
500ルピーも払ってマエブールで3泊予約のAuberge de Saladierまで送ってもらう。
案の定、空港を出てしばらく進んだ交差点にバス停があり、そこからマエブール行きのバスに乗れると後で判明した。
Auberge de Saladierは1泊1000ルピー(3200円)のこぢんまりとしたゲストハウスだけれども、
部屋は清潔で、部屋の掃除も毎日ある。
シンプルな朝食もついており、何よりも親切なインド系の夫婦が味を出している。
モルディブ同様、島国のゲストハウスは家庭的で居心地がいい。
若い西欧人バックパッカーがやかましいインドや東南アジアから来ると、
フランス人やドイツ人のマダムや物静かにバカンスを楽しむヨーロッパ人女性二人組など落ち着いた客層で静かな夜を過ごせる。
WiFiも快適なスピードで改めてモーリシャスについて調べられる。
唯一エアコンの使用が別途200ルピー(650円)。
夜になると涼しくなるのでエアコンなしでOKだったが、
スリランカ、インドほどでなくても蚊が出るのが難点。
残念ながら初日は雨模様。
インド系が多いからか、前日までのクアラルンプールのリトルインディアを思い出させる小さなマエブールをぶらつき、食堂を探す。
小さな商店やスーパーはあるが、インドカレーを食べられるような食堂がなかなか見つからず。
市場近くで見つけた軽食の売店で若者が食べている中華麺のようなものを指差す。
インド系のおじさんに具はチキンとタコのどちらがいいと聞かれ、タコを選ぶ。
醤油味のスープに中華麺、タコとネギ、ピリ辛いサルサのようなものがトッピングされた謎のラーメン。
インド系が半分以上占めるモーリシャスなのでカレーを期待していたが、
初日はなぜかインド系のおじさんが軽食屋で作るタコ載せ中華麺だった。
なお、インド系の次にアフリカ系も多く、アメリカ南部やドミニカ共和国のようにクレオール料理も食べられるらしい。
食後早速リゾートして有名なモーリシャスのインド洋を見に行くも雲が多すぎでがっかり。
晴れていれば小高いライオン・マウンテンと海のコントラストが素晴らしいに違いない。
しばらくして小雨が舞い始めたので引き返す。
快晴続きだったモルディブ旅行の反動か、幸先の悪いモーリシャス旅行である。
ちなみに、すぐ西のマダガスカルにおいて巨大なサイクロンが直撃中と宿の人に聞かされた。
天気予報によると自分がマダガスカルに飛ぶ前日にサイクロンが島を縦断して離れていくようだが。
モーリシャス旅行の一番の目的は最近ネット上でよく見かける海の中の巨大な滝の絶景でなく、
昔から有名な透明すぎるビーチ、イルオセルフ。
もちろん海の中の巨大な滝の絶景をこの目で見てみたいけれども、
ヘリコプターを30分間チャーターしてエミレーツ航空のモーリシャス→シンガポールの航空券より高い料金がかかるので無理。
天気がいい日にイルオセルフだけでも満喫したい。
天気予報によると、マダガスカル縦断中のサイクロンの影響だからか二日目は雨。
イルオセルフ日帰りを三日目に延長して二日目遅めに起きる。
あろうことか、確かに雲が多いけれども午前中から晴れていた。
早めにマエブールを出発しないとイルオセルフで遊べる時間が少なくなるので、
二日目はマエブールから南に4キロ下ったブルーベイを訪れてみる。
マエブールのバスステーションからブルーベイ行きのバスが出ている。
帰りバスに乗るとして行きは徒歩で。
皮肉にも天気がいいので途中のビーチに立ち寄りながら南下する。
インド系やアフリカ系の混血が多く、南米のガイアナ、ベリーズ、カリブ海の小国セントルシアのような雰囲気を感じつつマエブールを離れる。
晴れているとライオン・マウンテンとグラデーション豊かな海の組み合わせに魅了される。
海の綺麗さはモルディブ旅行直後だといまいち。
ついついモルディブと見比べてしまうモルディブ症候群が治る気配なし。
モルディブのウォーターワールドと異なる島国と言い聞かせながら歩いていく。
穏やかな海は意外と綺麗であり、魚も泳いでいる。
リゾートホテルを過ぎた場所に船着場がある。
船着場から眺めるライオン・マウンテン。
カリブ海をイメージさせるサファイアブルーのグラデーション。
透明度抜群のモルディブの海も良かったが、色彩豊かな海も悪くない。
沖に平坦な島があり、クルーズで行けるようだ。
緑に覆われた山が美しく、天国とさえ形容されるモーリシャスの景色をぼーっと眺め続ける。
船着場を出ると、ビーチへの公共アクセスまで250メートルの標識があり、
Pointe D'esnyのビーチに面したホテルが並ぶ道路を歩いていく。
洒落たホテルやら別荘が並んでいるため海はなかなか見えず。
ようやくビーチへの細い道にたどり着き、進んでいくといきなり現れる白いビーチと再びのインド洋。
波は穏やかで、海水は透明。
モルディブでのバカンスの後でも十分に綺麗なビーチである。
東南アジアやカリブ諸国で見てきた中でもレベルが高い方かもしれない。
穏やかで透明なモーリシャスの海で海水浴。
じわじわと青さが増していくグラデーションはキューバのバラデロのビーチみたいだ。
波が静かな海から眺める白ビーチも遜色ない。
ヨーロッパ人が数人寛いでいるだけであり、人混みがなく洗練された感じがいい。
モルディブといい、モーリシャスといい、メキシコやタイのようにビーチを埋め尽くす観光客や海水をかき乱して目障りな水上アクティビティ、物売りややかましい音楽がなく、
シンプルな海だけの美しさに浸れるリゾートは極上である。
停泊しているボートが南インド洋のリゾートに似合っている。
遠方のライオン・マウンテンを再び眺めてビーチを去る。
この日の目的地は南側のブルーベイ。
正午過ぎにバスが停まっているブルーベイに到着。
ちなみにブルーベイからマエブールへのバス代は24ルピー(80円)。
マエブールから6キロなので結構歩いた気がする。
文字通り青い弧を描いた湾、ブルーベイ。
ブイで囲まれた波一つない遊泳ゾーンがあり、公共プールのようだ。
桟橋からうじゃうじゃ泳ぐ小魚が見えた。
バス停留所近くに幾つかの売店があり、アフリカ系のおばちゃんが営むフライドヌードルの店が繁盛しているのでここでランチ。
ビーフ炒め麺で85ルピー(280円)だった。
午後は天候が崩れるまでブルーベイで海水浴と日光浴。
が、天気予報に反してずっと晴れており、
午後4時前にバスでマエブールに戻るときにはモルディブ以上に日焼けして顔や肩がチクチクとした。
モルディブ症候群から回復できるモーリシャス滞在になりそうだ。
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