2014年3月23日日曜日

暑いラオスから霧雨のベトナムへ(2014年3月22日)

連日、最高気温35度以上の猛暑のサワンナケートからベトナム中部の古都、フエに入った。
フエは寒くもなく、暑くもない適温で過ごしやすいものの、霧雨だった。

サワンナケートの最終日は曇っていたので、
ラオスで定番の川沿いの屋台でのビールで締めくくることはできず、
モーテルのように奇麗で居心地いいLeena Guest Houseから少し歩き、
メインの通りにあるこじんまりとしたカフェに入ってみた。
Cafe Chai Deeという名前で西洋人のカップルがビールを飲みながら寛いでいた。
本の交換やオリジナルTシャツも販売している。
なんとメニューには日本食があり、カツ丼があったので、
ラオス最後の夕食はカツ丼で締めくくった。
英語でしか会話してないので分からなかったが、
ひょっとしたらずっとラオス人と思っていたカフェの青年は日本人だったのかもしれない。




3月20日はいよいよベトナムへ。
2002年にもサワンナケートからベトナムにバスで国境越えをしており、
当時は22時発の夜行バスでダナンに向かったのだが、
古い日本製のバスは座席の下から通路まで缶ジュースや食品やらの輸送品でいっぱいで足の置き場がないほど窮屈で、
ベトナムに入ってからいろんな場所で積荷を降ろす作業があり、
また、なぜか早朝に到着した国境で正午までの5時間以上待たされるはめになり、
結局ダナンに到着したのが夜の9時過ぎ、24時間近い過酷なバス旅だった。
そんなトラウマがあってか、今回の午前9時発フエ行きのバスは深夜に到着するのではという不安があった。
ただ、バスチケット売り場の窓口で尋ねたところ、11時間と言っていたので、
12年の歳月も経てば国境越えがスムーズになったという期待もある。

今回は積荷が一切なく、エアコンまできいたモダンなバス。
カナダ人のカップルとアメリカ人の女性、そして自分と外国人は4人いた。
乗車前に皆が手に持っているパスポートを見る限り、
ラオス人はいないようで、外国人意外は皆ベトナム人のようだ。

エアコンがきいたバスは快適で居眠りばかり。
正午前に昼食タイムがあり、午後2時には早国境だった。
確か2002年は雨が降っており、道が悪過ぎたのか、
国境に着くまでに6時間以上かかった気がする。

驚いたのは国境越えのスムーズさで、なんと1時間ちょっと。
ラオス側で2時間、ベトナム側で2時間は待ってやろうと身構えていた自分が笑えてしまう。
どういうわけか、ベトナム人はラオス出国時にもベトナム入国時にも
パスポートに紙幣を挟んで意味グレの係員に渡している。
ラオス出国時にはどこからか現れた若者が外国人のパスポートを集めて、
1人から20000キップ(250円)ほどを要求していたが、
自分はキップの残高がなかったので、貴重な中国紙幣だと言って、
1元の半分の5角紙幣(8円)を渡してやったが特に何か言われることはなかった。
一方、ベトナム入国時のイミグレは賄賂の要求もなく、
逆に拍子抜けしてしまう。
やはり12年も経てばかなりスムーズになっているらしい。


ベトナムに入ってからは整備されたアスファルトのおかげでよりスムーズ。
前回のように5、6回の輸送品荷下ろし作業で時間をとられることもないので、
なんと午後7時にはフエに到着してしまった。
2002年にダナンまで24時間、途中のフエまで20時間近くかかった国境越えバスは
2014年はわずか10時間と進歩を遂げていた。

到着したフエはあいにくの霧雨。
一時は最高気温38度だったラオスから来ると、気温は低く過ごしやすいが、
降っているのか降っていないのか分からないような霧雨にちょこっと陰鬱になったりもする。

ホテルは前回も利用し、日本人にも人気のビンジュオンホテル1に行ってみたが、
満室ということで初日は4年前に出来たばかりというビンジュオンホテル4に案内された。
12ドルと東南アジアの物価では安くはないが、
衛星テレビ、エアコン、冷蔵庫、バスタブ、広々とした窓に、
ラオスでは体験できなかった高速のWiFiにも繋がり、コストパフォーマンスの高さを実感してしまう。



ホテルをすぐ出ると、路上にプラスチックの椅子を並べた屋台やカフェがあり、
これこそベトナムっぽいと感じる。




フエは王宮や川沿いのパゴタで有名な古都だが、
かつての3度のベトナム訪問で2回ずつ見たので今回はパス。
ぶらぶらと歩きながら、王宮を囲む壕や川を眺めたりする。



観光地の訪問も面白いけど、
路上の人々を見てるだけでも十分面白い。
ベトナム人にはついつい視線を止まらせる何かがあるような気がする。




また、歩き疲れたらカフェでシントーと呼ばれるフルーツシェイクで休んだりする。
アボガドのフルーツシェイクはやはりどこで飲んでも美味しい。



フエの街にはタイにあるようなショッピングモール、BIG Cがあったりする。
モダンな店も増えているようだ。



霧雨続きのフエではあまり歩き回らずにのんびりと過ごしてしまう。
ハノイやホーチミンシティのような慌ただしさのないフエではのんびりさせてくれる空気があるようだ。
まぁ、気分がのらない天候のせいもあるけれど。





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