2014年3月18日火曜日

スローなバンビエンで自然満喫(2014年3月11日)

ルアンパバーンに2泊し、中国の旅モードから東南アジアの旅モードに気分もサンダルも変えて移動開始。
大自然の景観に囲まれたバックパッカーが集う街、バンビエンへ。

バンビエンでは透明な川が流れ、
チュービングと呼ばれるゴムタイヤの浮き輪を使ってバックパッカーが川下りを楽しむのが名物になっている。
4度目のバンビエンなので3日間、
西洋人が寝そべってコメディドラマをテレビで眺めているようなレストランでのんびりしようと思ってたが、
カルスト地形の山々の美しさに魅了され、洞窟やラグーンを見に回ってしまう。
夕暮れ前に到着したバンビエンでいきなり大自然の美しさに圧倒される。




有り難いことに、バックパッカーの聖地、
ラオスのカオサンと呼ばれるようなバンビエンは5年前に訪れた時とほとんど変わっていなかった。
訪れるたびに急速な変化に驚かされる都市も好きだけど、
数年ぶりに訪れても変わっていない街も安心できて好きだ。
むしろ、前回は西欧の夏休みシーズンだったので西洋人の数は半端じゃなかったが、
今回はそれほど多くなく、街の旅行会社の看板も以前から更新されていないのか寂れた感じさえある。
実際にレストランも場所によってはガラガラで、活気がなくなった気がする。




そうそう。
バンビエンを初めて訪れた2002年や次の2004年には、
いわゆる大麻を使用したハッピーシェイクやハッピーピザなどのハッピーメニューがはやっており、
また、かなりのレストランがアメリカ映画のコピーVCDをテレビで上映して集客を募っていたが、
現在はほとんどハッピーメニューを見かけることはないし、
コメディドラマのフレンズ以外流しているレストランはないので、
何となくかつての大自然のパーティータウンは静かで健全な街になったようだ。
ルアンパバーンでもそうだったが、中国人の個人旅行者やタイ人の旅行者、
さらには韓国人の団体ツアーがバンビエンに多いことも驚いた。
尚、今は春休みシーズンらしく、春休み旅行や卒業旅行の大学生が多かった。

恥ずかしながら水が苦手でウォーターアクティビティをまったくやらない自分は
バンビエン名物のチュービングの川下りもせず、
洞窟まで歩いたりした。
有名な洞窟はバンビエンの中心部から近く、それでいて巨大な鍾乳洞だった。



多くの人々がこの鍾乳洞を歩き回った形跡があり、
ライトアップされた歩行者通路では鍾乳石から水滴がゆっくりと滴り落ちる鍾乳洞の営みが停止していた。
でも、通行止めの看板を無視して、スマホの懐中電灯のみをたよりに暗黒の洞窟を進むと、
水がポタポタと滴り落ち、巨大なカマドウマ、
いわゆる便所コオロギが懐中電灯に照らされた湿った床を通過していく。
洞窟の深部で立ち止まり、懐中電灯を消すと、
瞬きしても違いがない完全な黒い闇の世界があり、
ゆっくりと時を打つ水滴以外に音のない世界になる。
こういった洞窟に入ると、キーンと奇妙な耳鳴りに襲われるのはなぜだろう。
しばし暑い外界との違いを楽しんだ。




翌日はブルーラグーンまで歩いてみる。
実はブルーラグーンにはかつて3度歩いて行ったが、
たどり着けたのは最初の一回だけだった。
2回目は雨期のぬかるみにはまりサンダルが壊れ、
3回目は猛暑でくたばり、途中で引き返すことになった。
片道7キロなので気合いを入れないとたどり着けない。
多くの旅行者はモーターバイクや自転車、あるいは数人でトゥクトゥクをチャーターしているようだ。
ブルーラグーンまでの道に沿った村の子供達も自転車をこいでるくらいなので、
そもそも炎天下歩くのがおかしいのかもしれない。
それでも徒歩を選ぶのはあまりにも美しすぎるカルスト地形をゆっくりと眺め、
途中何度も村の子供達や動物と触れ合えるからだろう。





以前雨期の泥の道に苦戦したものの、今回は乾季のため赤土の道は歩きやすい。
唯一の迷惑は旅行者を載せたトゥクトゥクや自動車がたまに通るたびに
巻き上がる土埃に覆われることか。

やがて到着したブルーラグーンではまるで砂漠のオアシスのようで、
西洋人や韓国人の団体が美しいラグーンに飛び込んでいた。
海パンを持ってきていなく、そもそも水が苦手な自分は軽く水浴びをする程度。
しばらくパラダイスのようなブルーラグーンでのんびりとし、
再び歩いて2時間の赤土の道をとぼとぼ戻っていった。










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