キルギスタンの首都ビシュケクに到着し、
これから向かうタジキスタン、ウズベキスタン、イラン、トルクメニスタンのビザ取得耐久戦が始まる。
タジキスタン以外はなかなかの曲者らしく、ネット情報によるとウズベキスタンビザ取得が1〜3週間。
イランの場合、旅行会社からのインビテーション•レター取得後にビザ申請となり、
果たして何日待てばインビテーション•レターが取れるのかまったく不明。
10年前は日本大使館から推薦状のようなレターを出してもらえれば、
イスタンブールで10日間、アンカラでは1日で取得出来たのに
2015年現在面倒すぎるイランビザの手続きとなりそうだ。
カシュガルからキルギスタンに入国し、
7000m級の山々が連なるサリータシュで1泊、キルギスタン第二の街のオシュで2泊してからビシュケクへ。
当初はカザフスタンビザ免除プログラムの期間が2015年7月15日までだったが、
2017年の12月31日まで延長されたと知り、
ビザなしで旅行出来るカザフスタンに急いで入国する必要はなくなった。
まずはビシュケクでじっくりと中央アジア諸国のビザ申請手続きをしようと思う。
7月9日木曜日。
オシュから理不尽なほど時間がかかるシェアタクシーで14時間かけてビシュケクに23時頃到着。
シェアタクシーに乗る際に電話予約しておいたサクラ•ゲストハウスにしばらく滞在する。
日本人旅行者が多いと予想していたが、実際は年配の方3人だけで、
残りは西洋人、イスラエル人30人くらいが日ごと入れ替わっている。
部屋は明るくていいものの、キッチンは狭く、中庭の3つの憩いのテーブルは西洋人旅行者で常時混み合っている。
値段も手元の最新ガイドブックの料金から値上げされ、ドミトリーで550ソム(1100円)と安くない。
真面目に働く若い女性スタッフ4人の感じがいいのに料金がネックになる。
それでも、先立ってウズベキスタンビザを申請されている神戸出身のマコトさんや
他にも会話していて面白い韓国人や日本人旅行者と出会い、ずるずるとサクラ•ゲストハウスに滞在する。
ちなみにマコトさんと訪問した日本人宿、南旅館は9人宿泊しており満室。
別館にも泊まっている人がいるそうなので、
ウズベキスタン大使館、イラン大使館に近いサクラ•ゲストハウスでビザ手続きが一段落してから移ろうかと検討中。
ビシュケク市街から遠い南旅館に移る前に今年できたばかりというもう一軒の日本人宿ドス•ゲストハウスもサクラ•ゲストハウスに近く、
料金もドミトリー400ソム(800円)とお手頃なので移る価値がありそう。
7月10日金曜日。
タイミング悪く週末直前にビシュケクに着いたので、翌日起きて早々スタッフのお姉さんにウズベキスタンビザ申請の電話予約をしてもらう。
これまで多くの国々でビザ申請手続きをしてきたが、ビザ申請や受け取りに電話でアポイントメントを取るのはウズベキスタンが初めて。
ウズベキスタン大使館の電話窓口では英語が通じるようで自ら電話をかける人が多い。
自分の場合は念のために現地語を話せるお姉さんに頼み、金曜日の10時過ぎにかけてもらった。
大使館は土日月休みで申請日は7月14日火曜日。
いきなり申請するのに4日待ちとなるも、もともと長居を覚悟しているビシュケクで気長に構える。
ウズベキスタンビザはちょっと面倒なことに専用のウェブサイトで必要事項入力済みの申請書をダウンロードしなければならず、
土日月の3日間のうち気ままにパソコンで申請書を作成し、近くのプリント屋にパソコンを持っていって印刷してもらう。
実際にウズベキスタン大使館も訪問してビザ申請に提出必要なものを確認しておく。
•パスポート
•ウェブサイト(http://evisa.mfa.uz)で作成してプリントアウトした申請書
•パスポートのメインページとキルギスタン入国スタンプページのコピー
•3×4cmの写真
同時に何よりも見通しがつかないイランビザ取得のため
ガイドブックに載っているペルシア•エージェンシーでインビテーションレターを申し込む。
インビテーションレター発行料として30ドル払うも受け取りまでかかる日数の見通しがつかず。
感じの悪くないペルシア•エージェンシーの女性もいつ頃取れるかまったく分からないとのことだった。
ビシュケクに3週間滞在するのか、4週間滞在するのか、すべてイランビザに必要なインビテーションレター次第となりそう。
正直言って観光名所やみどころ皆無のビシュケク。
ソビエト風の建築物が並ぶビシュケクは長期滞在する街として物足りない。
でも緑が多くて明るく、治安も良好そうであり、
しばらく旅の羽根を休めるのに悪くない空気が漂っている。
週末はオシュで知り合った日本人女性とアルゼンチン人のカップルとビシュケク北の郊外にあるドルドイ•バザールを訪れる。
中央アジア最大規模と言われるだけあって広大で、コンテナが並べられている市場は圧巻。
インドに4ヶ月滞在してキルギスタンにやってきたサチコさん、
中央アジアやアフガニスタンを旅しているアルゼンチン人のマウリシオは靴やサングラスを物色している。
ドルドイ•バザールに到着する時間が遅く、17時頃からすでに店じまいしていた。
市街に戻ってからサチコさん、マウリシオと洒落たコーヒーショップで久しぶりに旨いコーヒーを飲んだりした。
7月14日火曜日。
ようやくビザ申請手続きが動き出す。
まだイランのインビテーションレターの申し込みしかしていないのにすでにビシュケク6日目。
朝10時のウズベキスタンビザ申請アポイントメント時刻に遅れないように早めにサクラ•ゲストハウスを出て大使館に歩いていく。
徒歩で20分かからない距離感がいい。
ウズベキスタンビザの申請自体は楽だった。
10時ちょうどに点呼があり、大使館前に並ぶ10数人が名前を呼ばれた順番に建物に入っていく。
名前を呼び上げる女性も窓口の女性も同じ綺麗な方で、
フレンドリーとはいえないが無愛想ではなかった。
携帯番号だけ聞かれ、3日後の金曜に電話して確認するように言われた。
※7月17日金曜日にウェブサイト(http://evisa.mfa.uz)でビザ•ステイタスをチェックしたところ、
テレックス•ナンバー、発行された日が表示されており、
実際に大使館に午後4時過ぎに電話すると、7月21日火曜日の10時に受け取れるとのこと。
申請日からちょうど7日間で無事ウズベキスタンビザ取得となる。
※7月17日金曜日にウェブサイト(http://evisa.mfa.uz)でビザ•ステイタスをチェックしたところ、
テレックス•ナンバー、発行された日が表示されており、
実際に大使館に午後4時過ぎに電話すると、7月21日火曜日の10時に受け取れるとのこと。
申請日からちょうど7日間で無事ウズベキスタンビザ取得となる。
ウズベキスタン大使館の前で偶然の再会があった。
南旅館に泊まっているという2人の旅行者と会ったのだが、
1人はどこかで見た記憶がある。
まさかと思い名前を聞いてみると、
7年前の2008年にエジプトのアスワンで会い、一緒にスーダンを縦断し、
エチオピアまで旅行したケンジさんだった。
ケンジさんはエチオピアで別れてからゆっくりとアフリカを南下し、南米に渡り、
中米のニカラグアでタクシー強盗に遭って長旅が終わったとのこと。
自分はアフリカの後ヨーロッパ、南米、アラビア半島、インド亜大陸、アジアを廻って帰国し、
それ以来ケンジさんと連絡をとりあっていたなかったのに7年ぶりにまさかのビシュケクのウズベキスタン大使館前で再会出来るとは驚きだった。
これほど月日が離れての旅行者との偶然の再会はなく、また当時と変わらないお互いに笑ってしまった。
この日はウズベキスタンビザ申請手続きだけのつもりだったが、
ケンジさんと一緒に来ている日本人男性にタジキスタン大使館は午後5時まで開いていると教えてもらい、
ついでにタジキスタンのビザも申請に行く。
タジキスタン大使館はかなり遠いものの午後5時までまだまだあるので炎天下歩く。
ちなみにビシュケクに長居する旅行者にとってBUS.kgというアプリの使い勝手がいい。
街中をくまなく走るマルシュルートカ、トロリーバスの路線図がチェックでき、
ロシア語が読めなくても助けられる。
BUS.kgだと17番のトロリーバス、193や226のマルシュルートカでタジキスタン大使館近くまで行ける。
タジキスタン大使館は住宅街にある。
40度近い炎天下、ウズベキスタン大使館から歩いて正午近くに到着した。
警備員に軽く会釈をし、大使館のドアベルを鳴らすとゲートが開く。
強烈の日差しのためゲートの取っ手が熱くなっていた。
大使館の建物には誰もいなく、窓口から申請書となぜか自分で記入する推薦状を記入するだけ。
前職場の住所や電話番号を記入し、滞在期間を8月7日から8月30にちまでの24日間として申請すると、
なぜか勝手に30日間に上書きされる。
申請料金75ドルと100ソムを払うと、午後3時に取りに来いと言われた。
パミール•パーミットについても尋ねられたので当然お願いしておく。
必要なものは以下の通りだった。
•パスポート
•窓口でもらえる申請書と推薦状
•パスポートのメインページとキルギスタン入国スタンプページのコピー
•3×4cmの写真
•申請料金75ドル+100ソム(パミール•パーミット無料)
尚、ビザ取得後に他の旅行者に教えてもらったのだが、
自分から後日取りに行く旨を伝えると、申請料金55ドルで4日営業日待ちとなるらしい。
タジキスタン大使館からそう遠くないオルトサイ•バザールで時間をつぶし、
午後3時に戻り、いとも簡単にタジキスタンビザ取得。
入国日8月7日から出国日9月6日まで30日間有効。
パミール•パーミットも同期間発行された。
わずか3時間で取得できたタジキスタンビザには拍子抜けだった。
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