また、夏休みシーズンの始まりからか観光客も多いので、
濃厚なミックスカルチャーに浸りつつも夏休み気分を味わえそうだ。
イポーを出発したバスは2時間半くらいでペナン島に到着。
ジョージタウンの中心にあるコムタルにバスが着くと思っていたら、
実際の終着点はマレーシア本土とペナン島を結ぶ橋を通過して間もないバスステーション。
安宿が多い中華街からはかなり遠い。
市バスに乗り換えて、1時間くらいかけてジョージタウンの中華街に向かう。
7月も後半に入り、夏休みシーズンが始まった気がする。
ペナンではエアアジアのハブのクアラルンプールなみに西洋人の観光客が目につき、
バックパッカーだけでなく子連れの家族も多い。
さらに海の日の連休と重なり、久々に日本からの観光客も見かけるようになった。
全くもって観光客がいないイポーから来ると大きなギャップである。
宿探しも久しぶりに苦戦。
安そうなバナナゲストハウスが満室だったり、
ゲストハウスが多いLove Laneでは個室が高い宿ばかりだったり、
やっと安めの宿が見つかり、部屋に案内されるとベッドが南京虫の巣窟だったり…。
初日はチュリア通りのクリスタルゲストハウスの部屋で妥協。
マレーシアで初めてのエアコン付きの部屋で、47リンギット(1400円)とそう高くはない。
ただし、窓が一切ない部屋だったので、
翌日からは75トラベラーズロッジという宿に移動した。
75トラベラーズロッジは改装間もないからか、
数日前に出来たばかりのように清潔でペンキの匂いが心地よかった。
窓から陽光が入るので明るく、扇風機の部屋で32リンギット(1000円)と安い。
屋根裏部屋なので日中は暑いけれども。
ペナン島のジョージタウンはマレーシア第二の都市とはいえ、
クアラルンプールに比べてコンパクトにまとまっている。
旧市街では中華街とリトルインディアが隣接している
…というより一部ミックスされていたりと濃厚な熱気がむんむんしている。
インド人街では南インド風のカレーを食べてばかりだったが、
たまには別のものも食べる。
インドというよりパキスタン、バングラデシュ風のチキン・ビリヤニ。
スパイスがきいたピラフのようで、カレースープもついて美味しかった。
ジョージタウンのリトルインディアはクアラルンプールより凝縮されている感じがする。
南インド風のレストランの他にサリー屋、インド音楽を流すDVDショップ、
アクセサリーショップ…。
インドに行かずしてインド気分を味わえるのがいい。
ペナンの面白いところはディープなリトルインディアのど真ん中に中華食堂があったり、
中国寺院があったりする。
また、モスクもすぐそばにある。
リトルインディアを出てしばらくすると、
マレー系の人々が集まる立派なモスクがある。
ラマダーン中は礼拝の場所を見学できないらしい。
何かと紛争の原因になる宗教がペナンでは平穏に共存している。
ある意味で、異教徒どうしでも同じ街で平和で暮らせるというメッセージを世界に向けて放てる街かもしれない。
炎天下、ジョージタウンを歩き回るのはしんどいので、
中華系のカフェでかき氷を注文。
多くの人で混み合っている店だけあって旨いし、
2.3リンギット(70円)と安い。
夕方から並ぶチュリア通りの中華屋台はペナンの夜の喧噪に溶け込んで趣がある。
ペナンは大きめの島なので移動に市バスを使う。
島北部のリゾート地であるバトゥフェリンギを訪れてみる。
中華街近くの101番のバスに乗ったはいいものの、
ちょうどの運賃である2.7リンギット(80円)がなく、
財布の小銭すべてをかきあつめて2.6リンギットで許してもらった。
車掌がいない市バスでは釣りがもらえないので小銭がないと厄介である。
ペナン沿岸部には高層コンドミニアムが並ぶ。
香港島やオーストラリアのゴールドコーストのようなコンドミニアム群に
高級リゾートの雰囲気を感じてしまう。
バトゥフェリンギは静かで落ち着いたリゾート。
夏休みらしく家族連れの西欧人や中華系が目立つ。
しかし、ビーチは期待外れ。
好天でないため青さはないし、お世辞にも奇麗な海とは言い難い。
プルフンティアンの透明度が100%ならば、
バトゥフェリンギの透明度は0%である。
がっかりしてしまったペナンの海。
ひょっとしたらランカウイの海も期待できないのかもしれない。
別の日には郊外の寺巡り。
Kek Lok Si templeというペナンで一番でかい中国寺院はペナンヒルに向かう途中にある。
巨大だがその分観光客も拡散されて、じっくり見ることができる。
パゴタから見るペナンの展望は靄っぽい大気に遮られている。
また、ペナン北部にはタイの寺院とミャンマーの寺院がある。
お互い向かい合わせにあり、両方同時に訪問できるのが便利だ。
タイの寺院はお馴染みの派手さで、寺院の中には横たわった仏陀がある。
ミャンマー寺院には金色の尖塔があり、
かつて訪れたヤンゴンを思い出させてくれる。
同じ仏教でも寺院のスタイルや仏陀の姿が異なるのが興味深い。
寺院廻りだけでもいろんな国を訪れている気分になれる。
やはりペナン島はジョージタウン以外でも濃厚である。
お気に入りのペナン島は4日滞在して離れるが、
宿代が高いアロースター、ランカウイ島を廻ってから再び戻ってくる。
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